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20文字の部活動

打った。ファールだったけど母には届いた。

投げた。仲間には届かず自分に返ってきた。

蹴った。こんな時だけ球は自由を謳歌した。

走った。私より速い人が私の前で転がった。

翔んだ。一本の細い棒ですら超えられない。

叫んだ。試合に出れない悔しさも混ざった。

鳴らした。賞に擦りもしない私たちの全力。

かいた。納得できるものは一つもなかった。

過ぎ去った。全てが意味のあることだった。


#小牧幸助文学賞


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