昔、ためてたもの
昔、ためていたものは、小銭です。
小学生くらいの頃
少年たまるは、お金を貯めることが大好きでした。そう考えると人間ってやっぱり根本的な部分はそんなに変わりませんね。
当時はミニ四駆が流行っていて、一家に一台の勢いで、ミニ四駆の部品やマシーンを収納するボックスがありました。
ミニ四駆に飽きた頃から、僕はそこに小銭を貯め始め、気づい頃にはボックスいっぱいに小銭が貯まっていました。
確か五万円くらいあったと思います。
この頃はお金は無限に貯まるもんだと思っていました。
普段殆どお金を使わなかったからです。小学生の頃って大きな買い物はゲームくらいなのですが、それはお年玉で買ってました。
じゃあ後は普段遊ぶ時の駄菓子代くらいですが、そんなの数百円の世界です。
それにこの駄菓子代も当時の僕はテストで良い点取った時にもらえる100円とか、
お手伝いした時(主に牛乳パックを切るのと風呂洗い)に貰えた50円とか、
散髪に行った時にお店の人が謎にくれていた50円でやりくりしていました。
そうやってたらお金は増えていく一方でした。
そんな奴がミニ四駆貯金箱のお金も含めて全部使い果たした日がきます。
何に使ったかと言うと
服
です。
これも当時から服が好きだったのだなと、今思い出しました。
中学生になって、親友とよく服屋に行っていました。
お洒落な服を買うのも楽しかったけど、親友と服を買いに行くこと自体が楽しかったです。
服を買うには街中に出ないといけないのですが、そこはまるで別世界のようで煌いていました。
そんな中で舞い上がった僕らは中学生のくせに何千円もする服を何着も買いました。なので、すぐにミニ四駆の中のお金は無くなってしまいました。
この時初めてお金は無限に貯まるものではないんだと知りました。
人生は厳しい
そういえば空になったミニ四駆BOXはどうしたんだっけかな?
処分した記憶は無いけど、改めて使った記憶もない。
どうやら記憶も無限に貯まるものではないようだ。
おしまい
ここまで読んでいただきありがとうございます。