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「すいません。貴重品ロッカーってどこにあります?」 「えっと、、、」 確か浴場の入口にあったはずだけど。 「その、、、」 「あ~もう結構です。自分で探してみるわ。」 そう言ってマダムは去っていった。 窓の外では蝉たちが私の不甲斐無さを嘲笑って鳴いている。 ホテルの浴場でバイトし始めて2週間も経つというのに、こんな初歩的なことも答えられない。 結衣と逸平は、立派に仕事をこなし、お客様からの質問にも丁寧に受答えしているのに。 仕事終わりにファミレスで私を慰めるの