カガミの裏側 : ロゴについて
4回に渡って、情報デザイン学科卒業研究制作展2020「カガミ」は一体どのように作られていったのかご紹介していきます。
第1回目はロゴができるまでのプロセスをお話ししていきます。
こちらの投稿のサムネイルにもなっている今年度のロゴは一体どのような過程を経て完成したか、楽しんで読んでいただけたら幸いです。
01.テーマとコンセプト
5月ごろに情報デザイン学科卒業研究制作展2020が始動し、最初にテーマとコンセプト決めを行いました。
テーマやコンセプトは、展覧会の雰囲気やロゴ、言葉にも影響を与えると共に、私たちにとっての卒業制作を代弁するものである必要がありました。
そこで、私たちにとって卒業制作とは何か考え、会議を重ねた結果、それは4年間で制作してきたものの結晶であるという結論を出し、今年のテーマは「カガミ」に決まりました。
このテーマは、4年間で制作してきたものの結晶である卒業制作が、今現在の自分自身を映す鏡のような存在であることを示唆しています。
このテーマを簡潔に伝えるために、「今は過去の集積 ここはそんな今が映る」というコンセプト文も同時に考案しました。
02.トーン&マナーとアイデア出し
決まったテーマとコンセプトをロゴに落とし込む前に、展示会の印象を統一させるためにトーン&マナーを決めていきました。
まず、テーマのもととなった「鏡」の特徴、現象、印象を卒展幹部メンバー全員で案を出していきました。
・無機質である
・形としては長方形が多い
・冷たい
・反射する
・落ち着き
・シンプル
・シャープ
・無機質
・静寂
などがあげられました。
そしてこれらのキーワードにコンセプト文の「今は過去の集積 ここはそんな今が映る」に含まれている「集積、映る」から受けるイメージを掛け合わせ、広報班と代表の計5人でロゴを構想していきました。
出てきた案のなかで、蛇腹の折り重なった部分を「これまでの集積」と定義し、黒く塗られたベタ面を「鏡」に見立てているラフ案が、一番トーン&マナーとコンセプト文が上手く組み合わされていると、意見が一致しました。
03.最終的なロゴの制作
その案から、蛇腹とベタ面を用いたロゴ案を出し合っていきました。
何度か構想を重ねたのちに、最終形のロゴが完成しました。
この形に至るまで、蛇腹部分の角度を1度、2度と変え、どの角度が一番綺麗に見えるかを延々と検証したり、ベタ面と蛇腹部分の位置関係に頭を抱えたりと、様々な微調整を行いました。
このロゴが出来上がるまでに、およそ5ヶ月にわたる構想期間がありました。
何度も改良を重ねて完成したロゴは、展示会場や、ポスターやキャプションなど、様々な場所に使われています。TwitterやInstagramのアイコンにもなっているので、ぜひチェックしてみてください!
終わりに
最後までご覧いただきありがとうございました!
卒業研究制作展2020「カガミ」の裏側、第1回目ロゴについての裏話はお楽しみいただけたでしょうか。
次回の投稿もぜひチェックしてください!
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