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See you next Summer!

なりたい大人ってどんな姿か。未だに言語化するのは難しい。
でもこの夏、目が離せない、追いかけていたい人たちのベクトルみたいなものは少しわかった気がする。
それがなりたい像なのかはわからないけれど…。

自分が中学生だった頃ぶりに再会した別ジャンルのおねーさんたち。
皆それぞれすっかりマルチオタクになっており、テニミュ全通チケット(分厚さにびびる)を私に「御利益あるよ」と握らせてくれたり、なぜか無茶なスケジュールを立てて遠征する癖が抜けなかったり、箱ティッシュ持参で観劇してたり、推しの日替わり尊いポイントに一喜一憂して、いちいち悩みすぎなくてもこうやって楽しく生きる道はあるんだなぁ、と思わせてくれた。
オタクは時を経てもオタク。
オタクというアイデンティティに救われている。


つい先日、「あなたは他人に興味がなさすぎる」と同世代にダメ出しをされて凹んだ。事実なので余計になにも言えない。べ、別にええやん迷惑かけてないやんけ…という思いと、つまり協調性も社会性もなくて必要のない存在は誰にも欲されないのでは…という思いでグチャグチャになる。
睡眠は大事だよね…。

以下最近読んだ本です。

「愛しのニコール」凪良ゆう
安定の凪良ゆう先生。すごい作品を読んでしまった…と思う時って、たいてい胸を締め付けてくるな…という感じでまず胸に来るけど、この作品はダイレクトに涙腺にくるな…という感じでした。何が言いたいかというとやっぱ凪良先生ハズレがないのでよき。田舎の学生編・上京編と書き分けられているという意味ではスメルズライクグリーンスピリットみある小説かも。これは東京って街とか、働くとか年の差とか、重点が上京後にも置かれてて、これはこれで読み応えあった。一方的な思いの熱量が変化する様が生々しくて、それが視点と時を交錯させて描いているところがひと味ちがう。あと二丁目バーのマスターと常連客の、恋愛をシニカルに捉えてるセリフがいちいちよい。学びが深い。
ニコールが仮面を取った瞬間にシュシュ渡された下級生女子になりたい…。今後の人格形成に支障きたしそうだから願望のままがいいか。(?)

「そして生活は続く」星野源
は〜〜くやし〜〜芸術家肌だなぁこの人。
つい最近ロジカルシンキングとクリエイティブ思考の振り切れた集団の中で板挟みになって、どちらでもない私はしんどい気持ちを抱えた1週間があったのですが、やっぱ芸術家の人はわかんね〜な〜となった。羨ましさですね…。「自分のことを考えすぎている人より、相手のことを考えられる人が素敵」と著者の尊敬する人のお言葉が載せられていて、反省した。いやでもそんなこといつもできるのって聖人くらいでは。
これ読んでて印象に残ったのは、昔好きだったバンドを盲信してすべてが素晴らしいと思っていた気がしたけど、思い出せば好きじゃない曲もいろいろあったよね、というエピソード。思考を止めるな、ということかしら。
私は好きだなーと思う人の言葉はとにかくまず鵜呑みにして、納得する努力をする。それでも引っかかってくるのが苦手な言葉で、でもそれを否定したらいけないような気がして悶々と悩んでいる期間が長いのかもしれない。
noteとかそれまでのブログとか、考えてみれば、頭の中でこねくり回した考えをそのままぶつけてるから重たいもんなぁ。これからもちょっとずつアウトプットしていけたら良いな。そしたら少しはサラサラになるかしら。

「バースデー」安西リカ
みっつの希望で、三希。って自分の名前を紹介する圧倒的オーラを放つ正体不明の受け、めちゃくちゃ良くないですか…???存在しなくなった人格という概念に振り回される大人たちのドロドロが詰まったドラマ、題名と表紙絵からは想像もつかない感じで引き込まれる。あと挿絵が毎回いいタイミングで入ってくるし、みずかねりょうさんの絵柄がツボ。むちゃくちゃいいんだけど、うーんなんだろ、タイトルの伏線回収までにもうちょっと強いインパクトを引きずってほしかったかもしれない…。うう、なんというか本編7割くらいに気持ちのクライマックスが来てしまって、尻切れトンボというか、流れ的には仕方のないことなのだけど…。もっと三希のことを知りたいんだ…と思う時点で彼の思うつぼなのかもしれない。くやしい。すき…。
今までBL小説は一穂ミチさんと凪良ゆうさんしか作家買いしてなかったけど、今後はチェックしていきたいお方!

「くたばれ地下アイドル」小林早代子
これたぶんたまちゃん好きだよ、と貸してもらった短編集。
好きです。ド直球。
…あの、地下アイドルとかあれとかそれへの思いがまとまらないのと、実名インターネットで吐露できる感じじゃないのでとりあえず保留で…。
とりあえず見てるかわからないですけど、貸してくれた彼女には深いお辞儀を向けてます…。次会う日まで、わたし、がんばるね。

2日ぶりに外に出たら、金木犀の香りがしてきて、たったこの期間にも変化ってあるんだなぁと感慨深くなりました。暑かった夏もすっかりなりを潜めて、風邪引かないように気をつけないとね。
それでは!

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