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海くん日記.2

腎線癌(摘出不可)と肺転移と診断された10歳のトイプードル海くん。
海くんとの最後の時間を毎日書いていきます。楽しい内容ばかりでは無いし、書いてて辛いけど、病気の進行とか、愛犬の死への向き合い方とか、海くんと私の体験が、同じような境遇の方に何か参考になれば良いかなぁと思います。
できればこの最後の時間が、1年2年と続くと良いなぁ。

2022/6/12
昨日はあまりの衝撃に、妻も私も言葉少なく就寝しました。しかし、海くんのために決めなければいけないことが有ります。まずは今後の方針。

癌の闘病は主に3本柱だそう。
・外科手術(腫瘍の切除)
・放射線治療
・化学療法(抗がん剤)

 まず外科手術での摘出ですが、静脈に腫瘍が一体化してる箇所があり不可能との事(恐らく術中に大量出血して持たないそうです)
 次に放射線治療ですが、右腎臓は巨大な腫瘍に押し潰され、もう原型がない状態、放射線を当ててもどれだけ効果があるか、という状態だそうです。

エコー写真。良く分かりませんが、肥大化して画像に収まりきらないくらい、だそうです。


 また、肺転移も数箇所あり、全てに放射線当てると他の臓器への影響なども考えると、あまりにもハイリスクローリターンという説明でした。
 放射線治療は岐阜大学での週5入院になるので、一緒にいる時間が持てないです。そういう意味でも、選択肢としての現実味は低い、という説明でした。

 残るは、抗がん剤です。獣医師さんの説明では、どれだけ効果が有るか?という感じでした。ただ、完治を目指す人間の場合と違い、薬の量は少ないため、副作用が出る子は10〜20%くらいだそうです。なので、試すなら抗がん剤が現実的な選択肢だと思う、という見解でした。万一副作用が出ても、すぐに薬をやめられるメリットもあります。上手くすれば、これ以上の進行を防ぎ、当面の体調を維持出来るかも。

決めるのはもちろん飼い主である私と妻です。先生はどの選択でも最善を尽くすと言ってくれてます。そして、抗がん剤はかかりつけ医でもすぐに用意できるので、決断したらすぐにでもはじめた方がいい、とのこと。

昨夜から妻も私もほとんど黙っていましたが、妻も頭の中でずっと考えていたと思います。

今朝、妻と話し、やはり抗がん剤で様子を見ることにしました。根治が難しい以上、一日でも長く海くんが健やかに過ごせるよう全力を尽くす。
そのために家族みんなで、ガンと戦って行きます。

今日はこの辺にします。

今日はいっぱいご飯食べれた海くん。

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