持ち家と賃貸はどちらが得か?

持ち家がいいか?賃貸がいいか?
これはよく議論されますよね。
実際どちらが得なのでしょうか?
これは前提条件によって異なります。
「子供のために広い一軒家に住みたい」
「大きな声を出して近所迷惑になるのが嫌」
このような意見は一度置いておき、単純にお金の損得のみでどちらが得なのか?という視点で見ていきたいと思います。

持ち家が得だと言われる理由

今の年配世代は賃貸よりも持ち家の方が良いと考えている人が多いです。
「持ち家を持っておけば収入のなくなる老後に住宅費を払わなくて済む」
「老後に賃貸を借りられる保証なんてない」
「子孫に家という資産を残す事ができる」
このような考え方は一見正しいですが、同時に昔と今の時代背景の違いを知っておかなければなりません。
昔は高度経済成長で産業は右肩上がり、人口も右肩上がりで持ち家を持っていれば資産価値も上がっていくという時代でした。
しかし、今は人口は右肩下がりで空き家がどんどん増加します。
こうした時代背景の違いを理解しないまま、親世代から若い世代へ「持ち家の方が得だ」という考えを受け継いでいるのが現実です。

賃貸のメリットは何?

東京都心部の駅近物件であれば、資産価値が残る可能性が高いですが、逆にいうと地方の持ち家は資産価値が残りません。
日本の人口は右肩下がりで、空き家率は2018年の段階で13.6%です。これが2040年には空き家率40%以上になると言われています。
そのため、持ち家も賃貸もどちらも資産価値は残らないと思われます。
以下、賃貸ならではのメリットを紹介します。

①フットワークが軽い
今後リストラや転勤などで家を手放さなければならないこともありますし、子供のいじめなどで引っ越しを余儀なくされることも想定されます。
子育て中と老後生活では必要な間取りも変わってくるでしょう。
持ち家の場合、フットワークがどうしても重くなります。

②税金や維持費用が不要
賃貸ではローン金利、固定資産税や定期的な修繕費も必要ありません。
これらはバカにならない金額で、持ち家を維持管理していくのに少なくとも1000万円以上は必要となってきます。

③地震や災害リスクを考慮しなくてよい
首都直下型地震、南海トラフ、富士山の噴火、台風、豪雨など日本の災害リスクは世界最大級です。持ち家を持つということはこれらのリスクを全て請け負うことを意味します。
持ち家がなくなり借金だけが残るなんて目も当てられません。

④借金をしなくて良い
賃貸の最大のメリットは負債を持たなくて済むということです。マイホームを持つということは多額の負債を抱えるという事です。
今回のコロナ騒動や不測の病気で働けなくなる、リストラに合うなど不測の事態では、今支払っているローンが身の丈に合わない返済額となってしまいます。

いかがでしたでしょうか?
今資産価値のない新築の持ち家を購入するのは懸命な選択ではありません。どうしても戸建てに住みたいのであれば、中古の戸建てをリフォームして住むなどの選択肢はアリです。なんなら今持ち家を購入しなくても将来的に3Dプリンターが普及すれば家が500万円で建つ時代が来るかもしれませんしね。

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