見出し画像

印鑑は彫らない人生




棺桶リスト作るには若すぎるかもしれない。
『最高の人生の見つけ方』を見て私も「棺桶リスト(人生でやりたいことをリストアップするのだ。物語内のじいちゃん達はそろそろ亡くなりそうだから)」作ろうと思ったのだが、まだあのじいちゃん達よりかなり若いのでまだ曖昧になりがちな部分が多い。
なので「棺桶リストにいれないものリスト」を作ろう。
最後に蹴るバケツではないな、というものをあげていこう。

それがタイトルの「印鑑は彫らない」だ。

人生においてもう絶対に印鑑は彫らないようにしよう。
陶芸体験やシーサー作りならもう一度くらい「作ったはいいけど、どうするんだこの物体」してもいいと思う。人生は長いから、シーサーかウサギか犬かわからない『ゆるブサ』置物作りに取り組むこともあろう。
……フルムーン旅行とかで。
陶芸体験も絵付けもシーサー作りも作っている過程はなかなか楽しい。
なんだこれは??と思うが焼き上がり後に気を向けなければナイスな体験だった。
しかし、石を彫刻刀でごりごりしながら作る印鑑彫りは、作成中も楽しくない。
かまぼこ板や消しゴムとちがって「ごーりごーり」彫る作業がとても時間がかかり、手が痛く,地味。
あと、彫った印鑑を使うタイミングも皆無。
日常はシャチハタで良く,銀行まで素人が彫った謎印鑑(世界に一つ)を持っていくことはなく『街のハンコ屋さん産』の印鑑を持っていく。
ゆるブサシーサーみたいに玄関に置いて「沖縄でなんかつくっちゃって……」というネタにもならない。
印鑑をみせる機会なんてないから、仕舞ったまま次見つかるのは引越しか私の遺品整理か、どちらにしても「なんだこの石?」と思われる物体(世界に一つ)になるのだ。
もう、印鑑は彫らない……。

棺桶リストにいれないリストの一番上には「印鑑は彫らない」といれよう。

世界に一つだけでも、価値がないものもある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?