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駒沢公園いまむかし

ご覧いただきありがとうございます。

とあることから
駒沢公園の昔の姿について
調べる機会がありました。

駒沢公園は
世田谷区と目黒区にまたがる都立公園で
名前の通り1965年(昭和39年)
東京オリンピックの第2会場として
レスリングやバレーボールなどの競技が
行われました。
大会終了後に公園として一般に公開され
緑と数々の体育施設が調和した運動公園として
親しまれています。

オリンピック記念塔

さて国土地理院の空中地図で
駒沢公園付近を撮ったものを探して見てみます。
最も古いデータは昭和11年のものでした。

昭和11年の駒沢公園付近

その地図を見ると
現在駒沢公園のある場所は
まるっとゴルフ場であることが分かります。

こんな街中にゴルフ場!と驚きますが
当時は建物よりも田んぼの方が多いくらい。
ちょっと郊外なイメージです。

調べてみると
初めての日本人による設計で作られた
東京ゴルフ倶楽部という
ゴルフコースあることが分かりました。

東京ゴルフ倶楽部は
1914年(大正3年)6月に誕生し
1922年(大正11年)4月には
英国皇太子プリンス・オブ・ウェールズと
昭和天皇(当時皇太子)が
親善ゴルフを楽しまれたところなんだそうです。

1932年(昭和7年)には所有者が変わり
駒沢ゴルフ倶楽部に名称変更。
同じ年に玉川村(現在の野毛)や
砧村(現在の砧公園)にもゴルフ場ができ
世田谷のゴルフ場は東京名物になったらしい。

現在はここにかつてゴルフ場があった証として
駒沢公園の北、駒沢一丁目西公園に
駒沢ゴルフ場跡の石碑が立っています。

今回東京オリンピックのことで
初めて知った話があります。
1964年のオリンピックより前
1940年に開催予定だった
幻の東京オリンピックがあったそう。

日中戦争の勃発や軍部の反対などから
日本政府は開催を返上したのですが
実現していれば駒沢公園が
メイン会場になる予定だったらしいです。
ちょっと残念。

この昭和11年の地図の
東京ゴルフ倶楽部の北側
現在と同じ所に駒澤大学が写っています。

写真では見づらいですが
1928年(昭和3年)に建設された
耕雲館(禅文化歴史博物館)の
特徴的な形の屋根が確認できます。

こんな風に昔と今で
変わらずずっとそこにあるものを見つけると
ちょっと嬉しくなります。
246号線や呑川なんかが
同じ姿で写っています。

昔と今の写真を見比べて調べてみると
色々と発見がありました。
身近な馴染みのある場所だと
調べていて楽しいですね。
また色々な場所を
リサーチしてみようと思います。

現在の駒沢公園



今日も読んでくださって
ありがとうございます。

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