カマラ ハリスのビジョンスピーチは、言霊が素晴らしく、英語の練習、プレゼンの練習にぴったり。

教科書に載るような素晴らしく的確で、気の良い言葉を選んだ、一度も目線を外さず、笑みを絶やさず、希望でいっぱいの運気最高のスピーチです。さすが、全米での初の女性副大統領候補としか言いようがありません。ぜひ英語の勉強にも、プレゼン・講演の勉強にもお使いくださいね。全和訳を、YahooJapanさんが掲載してくれていますので、引用させていただきますね。

以下 引用

良い未来を築く力を持つのは我々人民なのです
今晩は、そしてありがとうございます。

ジョン・ルイス議員(※1)が他界する前、こう書いていました。「民主主義とは状態(※2 state)のことではなく、行為である」と。彼が伝えたかったこととはアメリカにおける民主主義は保証されているものではないということです。我々が民主主義への戦いに対して向ける熱意と同等の強さでのみ存在するものなのです。アメリカの民主主義は当たり前のことと、けっして決めつけることなく、困難に遭っている時には戦い、守るべき存在なのです。それには犠牲が伴います。でもその戦い、その犠牲のうちには大きな喜びと前進があるのです。なぜならより良い未来を築く力を持つのは我々人民なのですから。そして女性たち、私達の民主主義、アメリカの魂の行方はこの選挙での投票にかかっていたのです。

そして今、全世界が、あなたたちが導いたアメリカの新しい日をみつめています。

【注】
※1 公民権活動の重要人物だった下院議員。2020年7月に癌のため亡くなった
※2 この言葉がもつ「国家、州」の部分が後述される“a nation“に繋がっているとみられる(追加・訂正 2020.11.08.11:00am)

みなさんが我々の民主主義の高潔さを守ってくださった
モニターを見守る人々。NYタイムズ・スクエアにて これまでなかったほど多くの人々をこの民主主義のプロセスに導いてくれた私達の選挙活動のスタッフ、ボランティアの皆さん、この素晴らしいチームに感謝します。この勝利を確実なものにするために、全ての票が集計されるべく働いてくださった選挙管理委員会と集計にあたってくださった皆さんに感謝します。我々国民はあなたがたにいくら感謝しても足りません。みなさんが我々の民主主義の高潔さを守ってくださったのです。

皆さんは希望、融和、品位、科学、そして真実を選んだのです
そしてこの美しい国を形作るアメリカ人の皆様。記録を上回る量の皆さんの声が聞こえるような結果を出してくださったことに感謝します。そして特に過去数カ月間は確かに困難と思える時が多かったと私も思います。愛する人を失った苦しさ、悲しみ、そして痛み。悩みと苦しい戦い……。ですが、私達は皆さんの勇気、レジリエンス(回復力)、そして精神の優しさをもまた目撃したのです。

皆さんは公平と正義のために集会を開き、抗議活動を行いました。私達の命のために、そしてこの惑星のために。そして投票してくださった。皆さんははっきりとしたメッセージを発したのです。皆さんは希望、融和、品位、科学、そして真実を選んだのです。

皆さんはジョー・バイデンをアメリカ合衆国の次期大統領に選びました。

家が目的意識を取り戻すのを助けてくれることでしょう
ジョーはヒーラー(癒しの人)です。そして人々をひとつにする人。数々の困難に立ち向かい、しっかりとした手腕を発揮してきました。彼は、自身が経験した大きな喪失に、ある種の生きる目的を与えられた人です。その目的は、私達、つまり国家が自身の目的意識を取り戻すのを助けることでしょう。そして、それを広い心とあふれる愛を持つ人物とともに行うことも助けてくれるでしょう。彼の素晴らしい未来のファーストレディ、ジルへの愛。ハンターとアシュリー、孫たち、そしてバイデン家全体に対する彼の愛をもって。

私が存在することに最も貢献してくれた母、シャマヤ・ゴパラン・ハリスに感謝します
私が初めてジョーを副大統領時代に知ったのは、ボーを愛する父としてでした。ボーは私の親愛なる友人であり、今日ここで私達も彼を思い出して(※)います。そして私の夫のダグ。そして私達の子どもたち、コールとエラ、妹のマヤと全ての家族の皆、表現できないほど愛しています。

ジョーとジルが私達一家を彼らの素晴らしい旅路に加えてくれたことに感謝します。そして今ここで私が存在するのに最も貢献してくれた母、シャマヤ・ゴパラン・ハリス。あなたは常に私の心の中にあります。

【注】
※元デラウェア州司法長官。2015年脳腫瘍のために他界

女性たちこそ我々の民主主義のバックボーン
デラウェア州、ウィルミントンにて 母シャマヤがインドからアメリカに来たのは彼女がまだ19歳の時でした。今このような瞬間が来ることを想像することは恐らくできなかったでしょう。ですが彼女は深く信じていました。アメリカでは、このような瞬間が実現できるのだと。彼女のことを考えると、その世代の女性たちのことを考えます。この国の歴史の道のりをならし、今夜この瞬間を迎えさせてくれた黒人女性、アジア系、白人、ラテン系、ネイティブ・アメリカンの女性たちのことを。

女性たちは全ての人に対する公平と自由と正義のために戦い、犠牲を捧げてきました。特に黒人女性たちはあまりにもいつも見落とされ、ですがそれゆえに彼女たちこそ我々の民主主義のバックボーンであることを証明し続けてきました。

投票する権利を守り、確実なものとするために働きかけた全ての女性たち。100年前の憲法修正第19条、55年前の投票権法、そして今年2020年には新しい世代の女性たちが投票し、自身の声を聞いてもらうという基本的な権利のために投票してくれました。

私がこのオフィスで最初の女性ですが、最後ではありません
今夜、私は何が開放されるべきで、何がそうされるべきではないかという皆さんのヴィジョンの強さと決意、そしてその困難な戦いに思いを寄せています。私は彼らの肩によって立っているのです。ジョーのキャラクターというものは、この国で実在するうち最も強いバリアである女性を彼の副大統領候補として選ぶという大胆さに証左されています。

私がこのオフィスで最初の女性ですが、最後ではありません。なぜなら全ての少女たちが今夜の光景を見て、この国は可能性の国だということを見ているからです。そしてアメリカは我々の国の子どもたちへ、そのジェンダーに関わらず、明確なメッセージを送っています。ただ単に他の人がこれまで見たことがないという方法でも、私達があなたたちの一歩一歩に喝采していると、確信に導かれ、野望とともに夢みてほしい。

システミック・レイシズムの根を掘り起こす
アメリカの皆さんへ。誰に投票したとしても、私は副大統領として励むつもりです。ジョーがオバマ大統領にそうしたように。忠実に、正直に、常に準備を欠かさず、毎朝皆さんとその家族のことを考えながら目覚めます。なぜなら今こそが本当の仕事が始まりだからです。きつい仕事、必要な仕事、そして良い仕事です。このエピデミックを打ち倒すために、命を救う為に絶対必要な仕事です。働く人々のために経済を立て直すこと。私達の社会とシステムからシステミック・レイシズム(制度的差別)の根を掘り起こすこと。我々の国を融和させ、この国の魂を癒すために。

アメリカはその準備ができています
目の前の道は決して平坦ではありません。ですがアメリカはその準備ができています。ジョーと私もそうです。私達は合衆国で最善を体現する代表者として選ばれました。リーダー、つまり世界が尊敬し、子どもたちがお手本にするような存在として……。最高司令官として、我が軍を尊敬し国家の安全を保ちます。そして全てのアメリカ人のための大統領として。そしてこれは私にとって大きな栄誉です。紹介します、アメリカ合衆国の次期大統領、ジョー・バイデン!

Translation: Oh Ryoko

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