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映画初めは怪獣初め、スパイ初めて物語

 年が明けました。今年もゆるゆると行きたいと思ってます。ここも変わらず映画の感想ばかりになると思います。

 年始は元旦から24時間夜勤だったので、まるで正月気分になれませんでした。介護職には盆も正月もないし、もうそれにも慣れてしまいました。

 そしていつもの京都みなみ会館超大怪獣大特撮大全集は二日から。今回は『怪獣大奮戦ダイゴロウ対ゴリアス』『勝利者たち』の非ウルトラな円谷プロ映画というかなり狙ったチョイス。

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 怪獣の飼育という大ボラ話を真面目に、コミカルに描く快作『ダイゴロウ対ゴリアス』は、真剣に子供のために作られつつも大人も楽しめる一級のファンタジー。所謂子供に迎合したところがなく、大人たちの落語的喜劇世界が今見ても楽しいし、大胆な合成は圧巻。

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 もう一本『勝利者たち』は三國連太郎、丹波哲郎、大滝秀治、佐藤允、宍戸錠、長門勇、司葉子、ハナ肇といったオールスターキャストで描くゲートボール映画。世にスポーツ映画数あれど、ゲートボール映画というのはこれぐらいではないか? このキャストで監督が松林宗恵なら戦争映画でも行けそうだけど、ゲートボール高齢スポコン映画。円谷プロらしく、さりげない特撮で魔球を駆使しているのが見どころだけど、やはりこのオールスターなコミカルで、かつ真面目にゲートボールに打ち込んでいる姿を見るのが楽しい。このまま埋もれてしまうには惜しい映画だと思う。

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 そして本日、仕事明けに、昨年できた東宝シネマズ天美で『キングスマン・ファーストエージェント』を。国家に属さない秘密諜報組織キングスマンはいかに生まれたのかを描く前日譚。第一次世界大戦をは池に、その裏で暗躍する悪の組織と、それを迎え撃つイギリス貴族。敵はラスプーチン、マタハリ等々、実在の歴史上の曲者たちというのが面白い、史実を踏まえた上で大ぼらを吹くし、実話の方がフィクショナブルだったりして、そこをうまく利用している構成が楽しい。学校で習った歴史の授業を思い出しながら見ると一層面白いかも。敵が実在の人物ぞろいなので、彼らの黒幕がちょっと物足りない気もしたけど十分に楽しめる。マシューヴォーン監督にしてはグロさが足りないけど、それがかえって見やすかった。前二作のポップなグロさってやっぱり自分はどこか苦手だったのかもしれない。主役に007のMことレイフ・ファインズを置いているのはやはり意識しているからなのか。親子愛を軸にして、『普通そうならんでしょ?』な展開もいつも通り。もう、マシュー監督は007撮ったらいいと思うよ。

 面白かったので、帰ってから『キングスマン・ゴールデンサークル』『0011ナポレオン・ソロ2』の新旧スパイ映画を見ました。そして週末からも話題作目白押しでついていけるやろうか、それに今月はまだ超大怪獣があったりするのです。

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