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星の国から来た仲間

 先日、昭和の巨大特撮映画『大魔神』を見たので、今回は令和の最新巨大特撮映画を。という書き出しもパターン化してきました。仕事のないときは常に映画館行ってないか、大丈夫なのか? 今月映画を観過ぎではないか?   でも、見たいもの見たからたぶんしばらくはないでしょう、たぶん。

 で、『ウルトラマンデッカー最終章旅立ちの彼方へ…』はおなじみ最新ウルトラシリーズの劇場&配信作品。昨年のトリガーの時は配信作品ということもあって、パンフレットも作られていませんでしたが、今回はちゃんとありました。

 パンフもあるし、入場者特典もあるので、規模は小さいながらも劇場で見るほうが楽しいのではないか、と思うのです。

 お話はテレビ本編の一年後。スフィアの脅威が去った地球に再び訪れる危機。変身不可能のデッカー・アスミカナタはいかに立ち向かうのか?

 *以下本編に触れると思いますので、お気を付けください


 ウルトラよりも怪獣好きとしては、劇場用の新怪獣と新宇宙人が出てくるだけでもありがたい、と思ってしまうのですが、宇宙人ゾゾギガ星人プロフェッサーギベルスの配下がいつもの宇宙ヤクザ、宇宙悪役商会な感じだなぁ、とか、新隊員や訓練生もいるのに前線に出て活動するのはいつものカナタ、イチカ、ソウマの三人だけなのかい、銀河皇獣ギガロガイザのデザインが頭部が小さくて下半身が太いので、良くも悪くも自主映画に出てくる怪獣っぽい(煽りで撮影すると巨大感が出るから?)とか失礼なことを思ったり、何よりギベルスとかギガロガイザって響きはかっこいいけど覚えにくい名前だな、とかおっさんは色々思いながら見ていました。でも劇場を埋め尽くすちびっ子たちはそんなことも思わず真剣にウルトラマンの活躍を応援していたのでしょう。

 以上、ちょっと不満な点でした。でもそれを払しょくする存在が新登場のウルトラマン、ディナスにはあったのですよ。ラヴィー星の少女が強い意志とダイナの援助で変身したウルトラマン。ディメンション怪獣カードを駆使しつつ戦うものの、変身前も含めてずば抜けた強さや能力があるわけでもない。でもそのひたむきさと正義の巨人であるが故の安心感に心惹かれるものがありました。女性ウルトラマンというのもポイント高い。ぎゅっと体を縮めるように構える姿は女性っぽいと思ったら、スーツアクターさんはデッカーと一緒だったという驚愕の事実。

 防衛チームに所属しているわけでもない、身体能力が優れているわけでもない、怪獣と心通わせることができる異星の少女が変身したウルトラマン。何もウルトラマンになれるのは地球人だけではないし、デッカーとダイナの関係性も明らかになったのです。ダイナは時空を旅しながら様々な星でウルトラマンを作っていったのかな、と想像してしまいます。カラータイマーが常に赤いのも、発展途上のウルトラマンということを表しているように思えます。素人ウルトラマン(変な表現)にありがちなコミカルさやお笑い要素はなく、ひたむきさを前面に押し出す新人ウルトラマン。ひょっとしたら、このシンプルさこそがウルトラマンが本来持っていたものではなかったか、と思うのです。

 

 映画の前にゲーセンでシン・ウルトラマンを、キャンペーンに参加してシン仮面ライダーのシールを入手。いつもながら怪獣とか変身ヒーローに囲まれた休日、天皇誕生日でした。



 



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