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SFカンフー・直撃!腕輪拳

 コロナの影響で上映延期の作品がつづっくとどうなるのか? マーベル映画の新作がほぼ毎月見れることになる。これはうれしいことだけど、あまりの数に、もう干渉を止めてしまおうか、と思ってしまう。『アベンジャーズ・エンドゲーム』がきれいにこれまでの物語をいったん閉じてしまったので、この先何が来ても驚きはない、とか思っている。とはいえ『ブラック・ウィドウ』を、そしてまた『シャンチー』を見てしまうのです。やっぱり『エンドゲーム』後のマーベール映画の世界を見てみたいのです。

『ブラック・ウィドウ』が過去話だったのに対して『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は『スパイダーマン・ファーフロムホーム』に続く『エンドゲーム』後の世界の新ヒーローの誕生編。普段はホテルの駐車場係が、実は父に殺人術を仕込まれた闇組織『テン・リングス』の一員だった……。

 *この先は映画の内容に触れているかもしれません。

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 予告を見る限り、マーベル流のカンフーヒーロー、主人公は地味顔でいつも七分袖なのが気になるな、ぐらいに思っていたら、主人公の母の故郷に舞台が変わると一気にファンタジーの世界へ。キリンに獅子、竜とおなじみの幻想生物がアレンジなくオリジナルに忠実な姿で登場。カンフー描写も『グリーンディスティニー』的なワイヤーワークか『レッドブロンクス』後のハリウッドでブレイクしてからのジャッキー映画辺りを適当につまんでいるのだろうと思っていたら、がっつりと香港映画リスペクトしていてビックリ。ホンマ、すみません。バスや竹で作った工事現場の足場のアクションはいつかどこかで見たジャッキー映画を彷彿させる。

 テン・リングスという組織は以前『アイアンマン3』にも登場したが、それについての落とし前もきちんとケリをつけ、あの時の偽者マンダリンが重要なキーマンになっているなど、抜かりがない。

ただ「エンドゲーム」後の世界にしては、現実的な視点というか、主人公の経験談をだれも信じないというのが少し気になった。あんなことが世界規模で起こったら、宇宙人も魔法も現実として受け止めるのではと思った。

 そして次回へのヒキも、何かまた大きな出来事が起こりそうな雰囲気を醸し出して終わる。いつ分離できた、ブルースバナー? 

 これはまだまだマーベル映画についていくしかないのか。キャプテンアメリカ、アイアンマン不在の穴をだれが埋めるのか? 『もういいよ』と思いつつもやはり気になるのです。『君誰?』なヒーローが今後も続々登場することでしょう。

 来月はヴェノム、再来月はエターナルズと、マーベルの進撃は止まらない。

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