たぶん今年最後の映画のこと
ここは基本的に映画を見て、気が向いて時間があれば書く、ということを自分のルールにしております。『書くために見る』とか『見たから書かないと』となってしまうと、なんだかこれに縛られてしまうようなので。だから気が向いたら、書く、なのですが、ちょっと本数がたまってしまいました。
前回の『仮面ライダービヨンドジェネレーション』では藤岡弘、の長男が本郷猛として登場、まさに二代目襲名となったのですが、その翌日。12/18は本家本郷猛の映画を。新作公開に合わせてみなみ会館で一日だけ上映の『仮面ライダー対京都』へ。東宝、大映、ウルトラときて、ついに仮面ライダーがみなみ会館にやってきました。内容は『仮面ライダー対ショッカー』『仮面ライダー対じごく大使』『仮面ライダーV3対デストロン怪人』のまんが祭り版プログラムを4K化したもので、怪人のくたびれ具合も、ライダーの塗装の厚塗り加減もくっきりと見えておりました。三本ともライダーが出て、怪人がたくさん出る映画、と書くとあまりにも簡潔過ぎるので、少しだけ補足を。
『仮面ライダー対ショッカー』は新怪人ザンジオーを相手に、ダブルライダー大活躍、そして死神博士(天本英世)をスクリーンで拝めるという短編ながらもお得な作品。
『仮面ライダー対じごく大使』は、短い中にミニチュア爆破に光学合成で光線を発射する怪人カミキリキッドとかなり凝った作り。もちろん、富士山をバックに登場する怪人軍団も圧巻です。
四国を舞台に三人ライダーとデストロンの激闘を描く『仮面ライダーV3対デストロン怪人』は、戦争映画並みの火薬量でとにかく派手。怪人がつり橋から落ちて爆死すると、その爆煙が吊り橋まで到達するぐらいの勢いだったり、タイホウバッファローの攻撃で辺り一面煙で見えなくなったりと、とにかくこの映画の目玉は四国観光と爆破だったのではないかと思うのです。それでも爆煙の中から姿を見せる三人ライダーの雄姿はかっこよかったりするのです。
ロビーではグッズも販売、タイミングよくこんな本も。
その日はそれだけでは終わりません、レギュラーの超大怪獣は『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説』のウルトラ二本立て、ライダーの次はウルトラという、ヒーロー映画漬けな一日だったのです。
昭和シリーズと地続きの世界観を利用し、ウルトラ6兄弟との夢の競演を果たした『メビウス』そして、一人前のウルトラマンとなったメビウスの話かと思いきや、ゼロとベリアルという善悪二人のウルトラマンのお披露目映画であり、今までに見たことのないウルトラアクションや、曖昧模糊としていたウルトラの星を明確に描写した『ウルトラ銀河伝説』と、どちらもファンやもちびっこも大喜びの劇場用映画として力の入った二本でした。
その翌日はライダーではなくゴジラ。しかも20年前のプログラムを再現という『ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃』と『とっとこハム太郎』の二本立て。あの時ハム太郎目当てでやって来た全国のちびっこを恐怖のどん底に叩き込んだ二本立てです。
今回は物販のお手伝い等々、映画は見れなくともこの状況を見てみたい、お祭りに参加してみたいという気分だったのです。
そして上映前には7月のヘドラまつり以来、あの笠井アナウンサーが飛び入り参加。ご自身も出演されていることもあり、作品への愛を熱く語っておられました。
そして翌週のクリスマスを挟み、昨日のこと。これで今年の劇場鑑賞は最後になるかも、とみなみ会館へ。まずは『ただ悪より救いたまえ』を。
鮮やかな手つきで日本のヤクザを屠った凄腕の暗殺者、そしてそれを追う残虐非道なヤクザの弟。二人の悪党がバンコクで激突! 韓国のバイオレンス映画は容赦ない、ということを再確認。ナイフで、銃で、そして剪定鋏で使えるものを有効活用する。地味な内容化と思ったら、バンコクの闇組織や警察も巻き込んでスケールが徐々に大きくなっていく、孤独な暗殺者は生き別れの娘のためにすべてを敵に回して戦うのでした。前半登場する日本の描写が誇張されずに実に生々しく感じました。
続けて、今年で国内上映が終わってしまう『ストップ・メイキング・センス』を。
正直いって音楽には疎いので、トーキング・ヘッズが何者なのか、何を歌っているのか知らないまま見てました。演奏が終わるたびに一人、一人また増えていくメンバー。歌と演奏だけでなく様々なパフォーマンスに、バンドを知らなくても十分楽しめる内容でした。ボーカルのでかすぎるジャケットに各種ミニコーナー、というライブパフォーマンスはどこか、日本の某バンドが影響を受けたのでは? と思うのでした。
監督があの『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミだったといのが驚きでした。
今年はみなみ会館に始まりみなみ会館で終わる一年でした、それでは、よいお年を。
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