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あれから8年、座ってた

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 職場のコロナ騒動の前後に見た映画のこと。二年ぶりのウルトラ春映画『ウルトラマントリガー・エピソードZ』は、ウルトラマンZを迎えての怪獣軍団、そしてイーヴルトリガーとの激闘を描くテレビシリーズの後日談的作品。劇場新怪獣の登場がないのが残念だな、と思いつつ、ウルトラマンよりさらに巨大化する悪の巨人イーヴルトリガーの能力は斬新だと思いました。テレビシリーズを見てきた人ならニコニコする、まさにスマイルスマイルな一本でした。しかし、映画館ロビーにはパンフどころかグッズが一つもない。そういえばタイトル前には映画会社のタイトルがなかった。そうか、この作品は配信がメインだからなのか。それはちょっと寂しいな。でも入り口でカードもらったからいいとしましょう。


 そして先日、みなみ会館へ。ジョン・カーペンター祭りで4Kレストアされた『ニューヨーク1997』『ザ・フォッグ』の二本。その日は8年前にみなみ会館で『地球防衛軍』を見た日で、そこでの出会いがきっかけで、それ以来ほぼ毎月通うことになった、いわば記念日のような日だったのです。

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『ニューヨーク1997』は巨大な監獄と化したマンハッタンからの極悪囚人スネークが大統領を連れての逃避行を描くSFアクション。隻眼のアウトロー、スネークのカッコよさが、ニューヨークの闇が4kのクリアな映像で甦る。何よりも4Kアーネスト・ボーグナインや、4kリー・ヴァン・クリーフが見れるとは。もたもたしている中にもカーペンターお得意の西部劇テイストが映えます。

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『ザ・フォッグ』は今回初鑑賞。100年の節目を迎えにぎわう岬の街に隠された恐るべき因果。幽霊船から現れた亡霊が霧とともに街の住人に襲い掛かる! 亡霊がやってくる前兆の『よくわからないけどすごく嫌な空気』がスクリーンからも伝わってくる。亡霊だけどフックや刀といった物理的攻撃で町民を血祭りにあげていく。殺人そのものをはっきり見せるのではなく、そこに至る段取りを丁寧に描くことで、恐怖が増してくるのです。岬の街のロケーションは美しく、その後の惨劇といい感じのコントラストになっております。100年前の事件と因果関係のある人間だけを襲うのかと思ったら、だれでもよかったんですな。

 そして週末はガイガン誕生祭。みなみ会館にはまたこれからも通うことになるかもしれない。


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