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ボンデ鋼板にお世話になりました。

最近、よく目にするボンデ鋼板。
出張で行った金沢の現場でもボンデ鋼板の取付け工事を行い、ボンデ鋼板ってなにがいいの?そもそもボンデ鋼板って何?
ってことで自分なりにまとめてみました。


・ボンデ鋼板とは

ボンデ鋼板とは、新日鉄住金株式会社が最初に製造し販売した「電気亜鉛メッキ鋼板」の商品名の事。
両面を電気亜鉛メッキしたのち、リン酸塩皮膜処理とよばれる表面処理を施し、リン酸亜鉛、リン酸鉄の微小結晶の層を形成し、金属そのものを錆から守るように作られています。

紫外線から肌を守るために化粧をするのと同じで、錆から金属を守るために層を形成する。
この例え合ってますよね?笑
分かりやすく言うとそんな感じです!

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・溶接・塗装は可能?

溶接
 メッキ処理されている鋼板を溶接すると皮膜の影響で弾いてうまく溶接できませんが、ボンデ鋼板は皮膜が薄いため問題なく溶接が可能です。
ただ、溶接の際に出る煙は有害物質のため吸い込まないように気をつける必要があります。

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塗装
 表面の粗さが均一で塗装との密着性は高いので、塗装する場合に多く使われているみたいです。
それ以外にも電化製品などの目に見えない部分で塗装されずに使われることもあります。

その他の特徴

・加工性がきわめてよい(曲げ、プレス加工、絞り、カールなど)
・小型部品に対しても加工性がよい
・傷がつきにくい
・メッキ層の剥離がおきない
・高強度品はステンレスの代替品として検討されることもある

欠点としては切断した際に、その断面から錆びやすい。

総合的にみると非常に優秀な鋼板なんですね。

・実際にどんなところで使用されている?

先程の塗装の話であった電化製品などの部品であったり、銀行や大型ショッピングモールにあるATMの機械であったり、最も使用用途が高いのは自動車や輸送機器と言われています。
また、僕が高校卒業して最初に就いた仕事がエレベーターやエスカレーターに関わる会社で、据付工事の際に使用していた部品がいくつかボンデ鋼板だったのではないかなと。
今思えば面白いですよね。

写真は室外機のカバーでボンデ鋼板が使用されています。


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・まとめ

ボンデ鋼板は新日鉄住金株式会社の商品名であり、取り扱っている会社により商品名は違えど、全て電気メッキされた鋼板だということ。
そして、この「電気亜鉛メッキ鋼板」は常に身近にあるところで使用されていることから、人々が暮らしていく中でとても重要な存在であることが分かりました。

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