CXOのリアル投影資料_ドラッグされました_

CXO Night #6 備忘録

こちらのイベントに参加してきたので、個人的にメモしたところを中心にまとめてみました。

※ 注意: 聞き間違いなどが含まれいている可能性があります

delyがCXOを起用した理由

多くのものが簡単にコピーできる時代だが、ブランドだけはコピーされない。
全てのユーザーの接点を洗練させてブランドを作っていきたかった。
そして、「クラシルをみてることが誇らしい」という体験を作っていきたい。

例えば、「クリスマスに、コカ・コーラとペプシどちらを選びますか?」と聞くとほとんど人がコカ・コーラを選ぶ。
コカ・コーラによるメッセージ性のある広告などによって「ハッピーなとき = コカ・コーラ」というブランディングができている。
そのようなブランドを作れる会社が、ここ5年で勝つと考えている。

一流のブランドを創るために、一流のデザイナーやフォトグラファーに頼めることが大切だと思い、Basecampに仲間になってもらいました。

delyがCXO坪田さんに期待していること

組織を横串で刺してクオリティコントロールすること。
分業化が進んでくると組織をまたいだクオリティコントロールが大切だと考えています。

優秀なデザイナーとは

・点ではなく線で捉える、思考の幅が広い人
(マーケ視点、ビジネス視点、ブランド視点、開発視点など)

・自分でビジネスを作れる人

・コミュニケーション能力が高い人

その他

delyは企画職がありません。
エンジニアもデザイナーも案を出します。

delyのように事業の成長スピードが早いと「おれがやりたかった」「あいつがやるべきじゃない」などという職の取り合いは起こりません。やるべきチャンスがたくさんあるから。


CXOってなにするの?

Andoさん
CEOが持っている経営課題に対して、横串で刺して解を出すのがミッション。局所的な最適化ではなく、全体最適の解。

田川さん
CXOやCTOというのは、CEOの分身を作るということ。
そして、CXOってのはパラレルでやり続けてきた人の終着点みたいなところがあると思う。
点じゃなくて線じゃなくて面で見れる人。
BTC(Business, Tech, Creative)の3言語が話せないといけない

プロダクトのイノベーションをつくるためのデザインと、ブランドをつくるためのデザインは別物。
CXOにもプロダクトを作れる人とブランドを作れる人がいるけど、
最強クラスは両方作れる人。
しかし、両方できる人はまだ居ないので、プロダクトが得意なCXOに加えてクリエイティブディレクターを入れるのがおすすめです。

CXOの1つの役割として「プロダクトの改善を発信する」というのもあると思います。
noteはCXOとして深津さんがジョインしてから1年で3倍にもユーザーが増えたらしいけど、一番効いたのはとにかく365日プレスリリースを打ち続けることらしい。
365日、1ミリでもプロダクトを良くしているんだっていう姿勢を世の中に発信している。(さらに、それを深津砲で広めている。)
それによって「noteは頑張ってユーザーに向き合っている」ということが世の中に伝わっていく。
小粒でもいいから毎日発信することが大切らしい (外から見たら大小なんてわからない)。

どういう人がCXOに向いていますか?

田川さん
CXOはボードから舐められたら終わり。
デザインや体験やブランドは定量では語れないから、
その人が信頼されていることが大事。

坪田さん
意思決定するためには、自ら手を動かし続けることも大切。
長いこと手を止めてしまうと、感覚がずれてきてしまう。

メガベンチャーなどでは、やはり政治力や交渉力が必要。
デザイナーであれば手を動かせばスキルは身につくが、
ビジネス感覚で立ち回るところを覚えるのが難しいと思う。

田川さん
デザイナーが経営者やスタートアップをやってみるのが良いと思う。
それをやると「CEOの分身」になれる。
深津さん、Andoさん、広野さん、坪田さんは事業を立ち上げた経験がある。

ちなみに、、
深津さんとAndoさんはむかしiPhoneアプリのデベロッパーをやっていてAppStoreのランキング1位を獲っていたけど、実は僕もAppStoreの1位を獲ったことがあります。
無印のカレンダーアプリを深津さんが作って、
無印のノートアプリを僕が作りました。
そして、どちらも各カテゴリの1位を獲りました。

いまCXOを目指すとしたら何をしたらいいですか?

広野さん
CXOはあらゆることに向き合う必要があるから、
なんに関しても興味を持って、どんな情報にも目を向けることが重要。
例えば料理系のサービスの場合、
CEOだったら料理のことだけを考えていればいいんだけど、
CXOはちょっと引いて全体を見る感じ。

Andoさん
自分でビジネスをやってみることが大事だと思いますが、
自分の好きなことを突き詰めることも実は大事だと思っています。
例えば、
深津はもともと物書きとして活動していたバックグラウンドがあってnoteにジョインしました。
僕なら登山が好きでYAMAPにジョインしました。
CXOはユーザーの代弁者でなければならないので。

田川さん
CXOはめっちゃむずいので、
先人たちのエッセンスを抜き取って、先人たちの肩に乗ることが大切。

坪田さん
自分で事業を創ること。
そうすると、経営者とのコミュニケーションが変わる。

Andoさん
僕はエンジニアからスタートして、
数年後、UIデザイン等をやるようになりました。
そして会社で新規事業を立ち上げられなかったことに腹を立てて自分で会社を立ち上げ、売却。
その後、iPhoneアプリのデベロッパーになりました。
そんな経緯から、
いろんな領域を掛け合わせた解が出せるようになりました
掛け合わせがあると強くなっていきます。

田川さん
Takramのメンバーみたいに越境をしていると、アイデンティティ・クライシスが起きます。「あれ、自分ってナニなんだろう?」って。
おすすめは、1つのメインスキルを決めておくこと。そして、その周りの他のスキルを逆算型で習得していくこと。
ふとしたときに考えていることをメインスキルにすると良いです。


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個人的な感想

CXOというポジションが担っている役割や彼らの姿勢などが伝わってきて、改めてCXOという職能の解像度が高まりました。

自分の道程はエンジニア→デザイナーとわりと特殊なのですが CXOとして活躍している人たちもそれぞれ多彩なスキルや経験を持っている越境タイプが多く大変刺激をもらいました。

また、デザイナーが自らプロダクトや事業を創ることが将来的にCXOなどのキャリアにも繋がるというのも参考になりました。

懇親会ではボッチになってしまったので途中で撤退してしまいましたが、今後も勉強会に足を運んで知見を得たり、色んな人とお話したりしていきたいと思います。



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