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聖地でまた会おう。〜浅野佳祐と歩んだ5年間〜
2019年 3月 30日
後の10番となる男は高校生活を過ごした習志野の地へ帰ってきた。
高校3年間を市立習志野高校で過ごした、まさにホームグロウン選手である浅野。
クラブの悲願である関東リーグ昇格こそ叶わなかったものの、2020年には前身である習志野クラブから数えても初の全国優勝となる全国クラブチームサッカー選手権大会の優勝に貢献。
尾亦監督体制となった2022-23シーズンには10番を背負い、まさにチームの核として活躍を見せた。
そんな彼が習志野シティFCで過ごした5年間を、
インタビューを交えながら振り返る。
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彼の詳しいプロフィールについては、GK 安藤恵が書き上げた総栄建設様の選手紹介ページをご覧いただきたい。
名前 浅野 佳祐(あさの けいすけ)
背番号10
シーズン5年目
年齢26歳 1996年6月30日
身長/体重/利き足 165cm/ 65kg/右利き
ポジション FW(副キャプテン)
出身地 千葉県千葉市若葉区
経歴
4種 千葉イーグルス
3種 ジェフユナイテッド市原・千葉Jr.ユース
2種 習志野市立習志野高校サッカー部 56期生
1種 拓殖大学麗澤会体育局サッカー部~習志野シティFC
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#1 5年間を過ごしたクラブを退団する今の心情
「5年間を過ごしたクラブの退団が決まった今の率直な感想をお願いします」
「本当に濃い5年間だったなと思います。
社会人として働きながら上を目指してサッカーを真剣に続けることは大変で、正直毎年移籍しようか考えてました笑
でも本当にここまで続けてきてよかったと思っております。」
加入当初は習志野高校の先輩である主力選手が多数在籍し、主力選手ながら途中出場も多かった。
入退団の中で掴み取った10番のポジション。
この5年間はまさにサクセスストーリーである。
「ここまで続けてきてもらったことは、我々も心から感謝しています。
その中でチームのエースであり、王様と言えるポジションにまでなりました。
ここまで続けられた原動力とはなんでしょうか?」
「王様とかは言い過ぎです笑
新しい体制になり、不安は大きかったですが、おまさんが監督として来てくれたことはとても大きかったです。
おまさんのおかげでチームの雰囲気はとてもよくて楽しかったですね。」
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#2 1番の思い出
「5年間過ごしての1番の思い出、記憶に残っていることを教えてください。」
「クラブ選手権の優勝はもちろん嬉しかったですが、それよりも昨年 (2022年) の1年間は始まりから終わりまで全部が印象的で奇跡の連続だったと思います」
2020年の全国優勝。
それはコロナ禍の最中、現地観戦が非常に難しい中での希望の光だった。
千葉県リーグでは、圧倒的な強さを見せながらも、勝負どころで精彩を欠き昇格を逃した悔しいシーズンの中で掴み取った全国優勝。
クラブの歴史を塗り替えた素晴らしい結果である。
それを抑えての2022年。
勝てば残留、負ければ降格が翌週の他クラブの試合結果次第で決まる中で迎えた 千葉教員SC との最終節。
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元ゲームキャプテンの佐古大輔やフリーキッカーも勤めた中村雄太を始め、元在籍選手を多く擁する千葉教員SC相手に完敗。
万全とはいかないコンディションの中で試合に臨んだ浅野本人も目に光るものを浮かべた。
明らかに浮かんだ「降格」
だが、その次週に行われた公式戦で残留を争うライバルが敗戦。
奇跡的に残留を掴み取る。
「全国優勝の経験はなかなか出来ることではありませんし、素晴らしい経験でしたね!
昨年の最後の試合はとても印象に残っています。悔しいほどに大敗。それでも残留出来た奇跡は記憶に新しいです。
その上で、今年と昨年はどこが異なっていましたか?」
「そこまで異なるところはなかったと思います。
まあ僕も含めて怪我人は多かったです笑
ただ、県リーグ自体のレベルは年々上がってると思います。
来年は大学チームがゼロですしね。」
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#3 尾亦監督
「尾亦監督はどんな監督でしたか?」
「人格者です。優しすぎます。笑」
「優しすぎますね。笑
尾亦さんと何かエピソード的なものがあれば1つ教えてください。」
「具体的なエピソードは思いつかないです。すみません。笑」
特には無いとは言うものの、#1の通り彼の存在が残留を後押ししたと言える。
監督自身も彼の活躍について口にすることも多く、信頼関係が構築されていった過程が垣間見える。
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#4 クラブ・選手達へ贈る言葉
「社会人1年目がちょうど立ち上げ初年度と同じで、初めから所属させていただきありがとうございました。
最後は結果を残すことは出来ませんでしたが、ここまで残ったことで出会えた監督選手達には感謝しかありません。」
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#5 ファン・サポーターへ贈る言葉
「ファンサポーターの方々には5年間お世話になりました。
秋津でゴールを決めたあとの盛り上がりは最高の瞬間でした。
最高の雰囲気を作ってくださり、ありがとうございました。」
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応援席からは浅野コールが響いた。
#6 最後に
2022年の最終節。
「本当に勝ちたかった」と涙ながらに話した姿を自分は目の前にした。
・非常にあっさりとした人当たり。
・運動量の多いタイプでは無いが、テクニカルで突破から多彩なフィニッシュパターンを持つアタッカー。
そんな特徴の人物のため自分はクールな人間性だと思っていたが、それを一気に覆した瞬間だった。
内なるものは非常に熱く、この選手がまさしく今後もクラブの象徴になる。
と、勝手ながら感じていた。未だに感じている。「お前が決めればチームは勝つ!」
そんな存在は稀有である。
次のクラブでも必ずや「核」になるだろう。
いや、ならなければならない。
対戦相手として対峙するときには、復帰したいと思えるような習志野シティであることを願っている。
満足いかなければいつでも帰ってきていい。
その時はまたチームを救ってくれ。
聖地でまた会おう。
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取材ご協力いただいた浅野選手。
ありがとうございました。
習志野シティFCサポーター有志代表
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