2章:責任がチームを作る。
1章では、何かを成し遂げる上で大切なスタンスと言う、抽象的な話をしました。この章からは実際にイベントの企画運営をした時に、どんなことが大切になったのか。具体的な視点で話をしていきます。
まず2章のテーマは「チームの構造」にして、話していきます。
チームとは何なのかという話から、その中でも"良い"チームとはなんなのか。リーダーとメンバーの違いとは何か。についてお話していきます。
是非とも目を通してみてください。
1. 良いチームとは
先にチームの定義について話しておこうと思います。僕の定義は、「責任を共有した人の集まり」のことだと思っています。換言すると、同じ目標をもった人の集まりは、それだけではチームではないと思っています。逆に言うと、本人がやりたいと思っているか否かに関わらず、責任を共有しているならばチームだということです。
その本質は責任があるかないかです。
例えば、「朝早起きしたい」という目標をもっている人は日本に多くいると思います。ですが、全員がチームかと言われたら僕は違うと思います。
「朝早起きしたいから、共に朝カフェに行こう。」と行動をする人の集まりこそがチームだと思っています。彼らは、同じ目標をもっている上で、朝カフェに行くということに責任をもっているからです。
あるいは、「あまりやりたくないんだけど、あなたの誘いならやるよ。」と返事をした人もチームです。もしその人がチームでないと言うのであれば、会社において、社員の50%以上はチームではないということになります。統計的に、働くことに前向きな日本人は半分もいませんから。
この様に、やりたいかどうかは関係なく、責任を共有していることがチームになるための必要十分条件だと思っています。
その中でも"良い"チームとは、『一人一人が前向きに、生産性高くアクションできている』チームだと思います。
そのためには、責任が正しく共有されているということがとても大切です。
最近よく、「どうやったらメンバーが本気になってくれるのかわかりません」という質問をいただきますが、その原因はだいたい責任の渡し方にあります。
もちろん人間は一人一人違うので、それぞれにあった、責任の内容・渡し方・管理の仕方があります。それをしっかりと見極めて、渡してあげることが、その人の熱量、生産性に直結するのです。詳しくは次章でお話ししますので、組織マネジメントに興味があれば、ぜひ読んでみてください。
2. リーダーとメンバーの違い
先ほどチームとは、責任を共有した人の集まりのことだという話をしました。その中で、リーダーやメンバー、幹部メンバー等の肩書きが存在しますが、その違いはなんなのでしょうか。僕の認識をまとめておきます。
結論から話しますと、リーダーやメンバー、幹部メンバーといった、肩書きの違いは、持っている責任の幅の違いに等しいと考えています。
参考までに僕が作らせてもらった、無人島120人キャンプの例を下に載せます。
(noteを読んでくれている運営メンバーへ。あくまで例だから、「私、僕、書かれてない」って怒らないでね。)
見てわかるように、リーダーは最も幅広く責任を持つ人です。そこから細分化された責任を、幹部メンバーが、さらに幹部メンバーの持っている責任が細分化されたものをメンバーが持っていくことになります。その責任の幅の広さが、リーダーとメンバーの違いになります。
ですが、リーダーとして組織を作る人に、勘違いして欲しくないことが1つあります。それは、リーダーが偉い訳ではないということです。
リーダーをしているのではありません。
リーダーをさせてもらっているんです。
一人一人、他にやりたいこともたくさんある中で、本当に大切な人生の一部を割いてくれて、自分をリーダーにしてくれているんです。メンバーのおかげであなたはリーダーとしてポジションを作ってもらえているのです。感謝しかありませんよね。それは勘違いしないでください。
3.次章へ
2章を読んでいただきありがとうございます。チームとは何か、認識ができたところで、次の3章(良いチームの作り方とリーダーの役割)では、実際に組織を運営していく話をしていきます。
チームで動いていく時、リーダーはどうあるべきか。組織運営の上で最も大切な部分になります。分量もありますが、是非読んでみて下さい。
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