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【GGST】FDボタンとダッシュボタンって使ったほうがいいの?

 どうも、この時期になるとウゴウゴルーガのED曲を思い出すたくさんです。秋と言えば栗ご飯ですよね。

 さて今回は、FDボタンとダッシュボタンについての説明や考察になります。特にFDボタンは調整によって後付けされた事情もあり、色々と面倒な仕様も含めて整理しておく必要性を感じたからなんですが、考えてみるとダッシュボタンも含めてあまり他のゲームには無い要素ですよね。

 であれば、これら二つのボタンをどうすればいいか思案している方も多いのではないかと思います。対戦を有利に進めるためこれらをどう活用していくべきか、これから始められる方にとっても覚えておいた方が良い内容ですので、どうかお付き合いいただければ幸いです。

1.FDボタン

(1)技漏れと実装された経緯

 実はこのFDボタンは、2022年6月10日の[Ver1.18]アップデートで実装されたもので、それまでは存在していませんでした。

 フォルトレスディフェンス(以下FD)は「ガード+ダスト以外の攻撃ボタン2つ同時押し」で出せるわけですが、元々ガード硬直中などの特定の状況において、FD入力後に攻撃ボタンを同時押しし続けていないとPやKなどの技が漏れて出てしまうという不具合がありました。完全同時押しでも技漏れします。

FDが出ずに起き上がりにカウンターをくらい悶絶することも

 この「技漏れ」に関しての詳しい原理は省きますが、開発側も意図していない仕様だったようで、前々から改善のための検証が行われていたそうです。

 そして[Ver1.18]のアップデートにおいて、下記のような対応がされました。

・フォルトレスディフェンス
特定の状況でフォルトレスディフェンスを入力した際に通常技が出てしまうことがある問題について、改善方法の検証を行ってまいりましたが、現在の入力方法を変更してしまうと、操作レスポンスを損なう可能性が非常に高い為、フォルトレスディフェンスボタンを追加することでこの問題に対応しました。

GGST[Ver1.18]パッチノートより

 そう、仕様上改善することが出来なかったため、やむを得ずFDボタンを追加する形で対応したんですね。つまり、これまで通り通常技ボタンを2つ同時押しして出した場合は変わらず技漏れする危険があるままだということになります。

 であれば、技漏れする恐れの無いFDボタンの使用は必須のように思えますが、そこでプレイヤーを悩ませているのがボタン配置の問題です。

(2)ボタン配置の問題

 最近ではhitBOXのようなレバーレスのコントローラーも含め、入力デバイスによってボタンの数や配置が変わることは珍しくはなくなりました。

 使用するコントローラーによってプレイヤーの個性が出る反面、格ゲーを始めようとする人にとってこれが無駄に高いハードルになっていないか心配でもあります。

 まあ、そんな中で私は以前カスタマイズしたHORIのファイティングスティックαを使用しているんですが、現在のボタン配置は下記のようになっています。

昔からのギルティのボタン配置+空いてるところにその他を割り当ててるだけ

 一目見て分かる通り、空いているボタンがありません。強いて言えば、記録・再生ボタンをサイドに設定してFDボタンを割り当てることも出来なくはないかなといったところでしょうか。

 ですが、PC版だとタッチパッドに該当するボタンが使用不能なため、トレーニングモードでポジションリセットする際は「記録ボタン+再生ボタン」の同時押しで行うのが基本になります。なるべく普段から押しやすい場所に設定しておかないと、これもけっこうストレスに感じてしまうんですよね。

この場合FDボタンを小指で押すことになるのもちょっと

 更に、後述しますが今作のダッシュボタンはめちゃくちゃ重要なのでここも外すことが出来ません。

 で、結局最初の図から変わっておらず、FDボタンは使っていません。一応、FDをする際は二つのボタンを押しっぱなしにすることで技漏れを防ぐことは出来ますので、現状では気を付けて従来通りの入力で使っていくしかないのかなと思っています。

 ただ、もしPSコントローラーを使っているのであれば、L2ボタンなどに割り当てることも出来るので検討の余地は十分にあると思います。

L2ボタンも押しやすくはないですが

 まあ結局は、そのあたりの判断は各々のプレイヤーに委ねられているのが現状です。今後のアップデートで改善されることを期待していますが、なかなか難しいのかもしれません。

(3)FDを使用したテクニック

 ここからは余談になりますが、FDを使ったテクニックを二つほどご紹介いたします。

①空中ダッシュFD

上手い人はナチュラルに使ってくるイメージ

 一つ目は空中ダッシュをFDでキャンセルすることで、空中ダッシュの軌道を変える「空中ダッシュFD」です。

 これは、空中ダッシュ中の横移動しようとする慣性がFDで消えることにより下に降りるのが早くなることを利用したテクニックになります。

 これにより、軌道を変え通常よりも早くガードが出来るようになるため、「ローリスクで素早い逃げの手段」として使ったり、

 慣性を消し素早く下に落ちる性質を活かして投げからの起き攻め等で、「HJ空中ダッシュFDで裏 or 通常ジャンプ空中ダッシュFDで表」のように極めて見切りづらい連係を仕掛けたりすることが可能になります。

 ただ、注意しないとならないのが、空中ダッシュFDを使う時「FDボタンを使用すると出来ない」ことです。私がFDボタンを使わないことを決めた決定的な理由でもあります。なんか色々と出来ない理由はあるんですが、とりあえずそういうものなんだと覚えておけば問題ありません。

 ちなみに、空中ダッシュFDは入力がけっこう忙しく難しいため、トレーニングモードでよく練習してから実戦投入するようにしましょう。

②地上ダッシュFD

 空中ダッシュと同じように、前に動こうとする慣性をFDすることで消し、すぐに止まるテクニックです。通常ではダッシュすると停止モーションが入るため、わずかに前に進みます。これを無くすことで、細かな位置調整をし、相手の置き技を空振らせるような動きも可能になります。

 これまでのギルティギアシリーズでは、ダッシュからすぐにガードすることが出来ず、FDを使うことでガード出来るようになっていたため半ば必須の技術と言えました。

 幸いにも今作ではダッシュからガード出来るようになったため、必須ではなくなりましたが、まだ活かせる場面もあると思います。

2.ダッシュボタン

 続いては、このゲームに必須と言ってもいいダッシュボタンについてです。どういった場面で使っていくといいか、基本的なところを説明いたします。

(1)接近手段

 まずは、普通に相手に近づくためのダッシュの入力として使ってみましょう。→→という2つの入力が必要なダッシュをワンボタンで行えるため、単純に動き出しが早くなります。

「初動の差」は大きいです

 そして、ダッシュからとっさのガードも素早く行えます。通常ではレバーや十字キーを「前>ニュートラル>後ろ」という順に入れるわけですが、ダッシュボタンを使えば「ニュートラル>後ろ」でガードが可能になります。目には見えづらいですが、アクセル戦などで近寄る際に役に立つ技術ですね。

 また、ダッシュボタンは最速で空中ダッシュを出す際にも有効です。これまでのシリーズではこれだけで中々難しい技術でしたから、入力が楽になったのは大変助かります。

(2)ダッシュキャンセル必殺技

 立ちKや近距離Sがダッシュキャンセル出来ることを利用して、ダッシュの出かかりを更に必殺技でキャンセルするテクニックです。これもダッシュボタンを使用した方が出しやすいです。今バージョンではほぼ全てのキャラで可能なテクニックになったため、覚えて損は無いでしょう。

 入力がやや忙しいのが難点ですが、ソルのコンボを例にすると

遠距離Sカウンター>ダッシュ立ちK>ダッシュキャンセルキャンセルHSヴォルカニックヴァイパー

みたいな感じのコンボですね。

 上記は立ちKの後に前方向に入れつつ、ダッシュボタン>HSヴォルカを一連のコマンドのように入力すると出しやすい気がします。キャラによって重要度は変わるため、必要だと思った時に練習してみましょう。

(3)バックステップ

 後ろにレバーや方向キーを入れながらダッシュボタンを押すとバックステップが出ます。これを起き上がり時や相手の固め連係、ダッシュ投げなどに対して出すことで、回避出来る場面が存在します。

軽量級、中量級、重量級によって全体フレームと無敵時間が変わります
(軽量級は無敵時間と全体フレームが短く、重量級は逆に長い)

 後ろに入れながらダッシュボタンを連打するだけで最速のタイミングで出せるため、非常に強力ですがバックステップを読まれたり、バックステップではかわしきれない持続の長い攻撃を出されると危険です。

 守りの選択肢としては全キャラ共通で強力な行動の一つになりますので、最速で出したり、ちょっと遅らせて出してみたり、その他ジャンプや割り込みなどの行動も混ぜ、ワンパターンにならないよう色々試してみましょう。

3.まとめ

 FDボタンは人によって、ダッシュボタンは絶対に使っていった方がいいと思います。

 ダッシュボタンと通常技をずらし押しすることでスライド入力っぽく通常技を出したり、ダッシュボタン押しっぱなしからコマンド投げで最速での崩しに行ったりなど、まだまだ応用できるんじゃないでしょうか。

 こうした共通システムの深掘りも面白いものですね。次はまたキャラ対策なんかも考えてみたいと思います。ここまで長文に付き合っていただいた方はありがとうございました。ではまた。


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