荒ぶる若かりし田倉 その7
<前置き>
お待たせいたしました。
お待たせしすぎたかもしれません。
なんと前回の「荒ぶる」その6から2か月以上経過…!
いや~、noteをご覧になっている皆様はご存知かと思いますが
以前にも増して予想三昧の日々を送っておりまして、なかなか時間が取れず
文字通り「お待たせしすぎたかもしれません」状態になってしまいましたm(_ _)m
そうこうしている間にYoutubeもチャンネル登録者数 5000人突破しました!
もしかしたらこのシリーズを初めてご覧になる方もいらっしゃるかも?
今までの記事をまとめたマガジン↓がありますので、宜しければこちらをご一読あれ。
…というわけで恒例の「但し書き」をば!
このシリーズは2007年当時のブログ記事を再掲したものです。
レース結果や、田倉のクチの悪さなどについては時効でございますので
一切苦情は受け付けません。悪しからず。
さてさて韓国シリーズも4回目。
14年前の韓国競馬。外国人ならではのゴージャスな気分に、それとは対照的なレトロな気分も味わえました…。
では、本編をどうぞ!
-------------------------------------------------------------------------------
2007/05/23(水)
★韓国競馬に挑戦4~本場ソウル編
釜山の競馬場は辺ぴ?な所にあったが、ソウル競馬場(正確には果川ソウル競馬場=クァチョンソウルキョンマジョン)は、ソウル駅から乗り換えなしの地下鉄一本20分でとても便利。
改札を降りると、早速1000Wの競馬新聞を2紙売っていて、これが飛ぶように売れる売れる。となると買いたくなるのが心情で、俺もとりあえず新聞を購入。
階段の途中でキムパ(海苔巻き)や何やらダンゴ虫??の大きいやつを大鍋で煮たやつを売ってたり(次回挑戦します・・)とムードは満点。
小さな橋を渡るとそこはもう競馬場の入口で、これだけ利便性のいい競馬場は日本にもないくらい。
馬蹄形のアーチもくぐり300Mほど行くとそこが正門。
別に普段から地べたの商売をしているからか、指定席に入ろうなどと言う感覚はないが、ここには「外国人専用席」があり、パスポートを見せれば無料!
当方無料と言う言葉には大変弱い性質でございまして、これは利用しない手はない!とその席のある新館に向かうと、高級ホテルの様な出で立ちのスタンドがデーン!ソファーもユッタリで、これは快適。
受付のお姉さんは日本語も通じて、しっかり馬券の買い方も教えてくれて、こちらに先に来るべきでしたな。
基本は釜山と同じだが、直線は一寸短め(それでも400M強はあります)。1600などの一周競馬は、内馬場からスタートして4Cから外回りに出る形は、なにやら日本の障害レースの様。
釜山でコツを掴んだ俺に怖い物なし!
普段商売している時にない?自信に満ち買った馬券も好調で言うことなし。
一つに馬の見た目、二つに成績(何となく着取りの流れで好・不調くらいなら分かるので)、三つ目は「オッズ」。
あまり言いたくないが、これは万国共通の手法で、ポイントは「複勝」。
普段競馬場にいて商売柄いろいろな所から「その筋の情報」が入る事があるが、常套句で言うのが「この馬勝負らしいんだけど、相手何買ったらいいの?」
要は厩舎は自分の馬の調子は分かる・・が、他の馬が分からない。
当然関係者は馬券を買ってはいけない(と言うのも変な決まり。では馬主は関係者ではないのか?)が抜け道はいくらでもある。
あくまで昔の話(にして置こう)だが、連勝は相手が分からないし、単勝までの自信は・・・。
そんな時、厩○員は自分の馬の複勝を1・2万買って小遣いにする・・・らしい??
だけど複勝の売り上げなんてタカが知れてるので、あるタイミングでオッズを見ると「何でこれこんなに売れてるの?」なんて馬がいたらシメシメ!(あまり日本の競馬に悪用することなかれ!)
土曜だったが、場内にも活気あり楽しい気分。
ただ直線
「よし!振り切って、振り切って、あっ!外から!そっちの方が高い!
抜いちゃえ!抜いちゃえ!真ん中凹め!よし、万歳(まんせ~)!」
と思いっきり日本語で叫んだら睨まれましたが・・・。
帰り門を出ると、ホルモン焼きで焼酎で一杯の屋台。美味そうだったなぁ~。階段の踊り場に人巻きが出来ていて、「どこにもカイキ屋(競馬場の外で「ハイ!最終も一点で大当たり~」とやってる怪しげな機械を売る人の事です)は居るんだな~」と中を見ると、やってたのはサイコロ賭博!!
地下鉄の改札に係員がいないのをいい事に、自動改札を飛ぶわ、くぐるわ!ホント日本の古き良き時代に戻った感覚だった。
さて明日は目当てだったキョランマルの済州島競馬!
ひっぱった韓国編も、次回が最終回。お楽しみに。
★オークス回顧
まさかのダイワスカーレット回避(がもっと早く分かっていたらウォッカはダービーに向かったのかな?)で、「軸」が居なくなったオークス。
となるとTRで強い競馬したベッラレイアが一番人気は当然の流れで、秋に2強との対決を盛り上げる為にもここは勝って欲しかった。
スマートストームが飛ばし、結果ドン尻。番手ハロースピード11着、3番手カタマチボタン、好位ザレマと皆先行勢が壊滅した中差し切ったのがローブデコルテ。
展開に恵まれた感はあるが、終始ベッラレイアをマークし、直線外に出そうとした所でトウカイオスカーとミンティエアーに挟まれ、立て直して差し切ったレースは「見事で強かった」でいいだろう。桜花賞4着の同馬のこのパフォーマンス。やはり今年のトップクラスの牙城は揺るぎなかった。
敗れたベッラレイアも先行勢の一員で、展開負けの見解が多いが、俺が気になったのは「手前」。右手前で来て抜け出し残り、100Mで左手前に替えた(替えさせた)瞬間失速し、差されてしまった。(フローラSがGLまで右手前で走っている)
オグリキャップがJCで惨敗したのを見て、武豊が有馬記念で手前を替えさせ、直線一気抜け出し激変した有名な話があるが、秋山君も大事な所で若さが出てしまった感だ。ローブデコルテの強さは認めつつ、今一度やったらやはりベッラレイアの方を買いたい。
★ダービー展望
競馬はどんな大レースでも、終わってしまったら次はこれ、その次はこれと、振り返るヒマも無く忙しく、何となく流されてしまうが、ダービーだけは別物。やはり「いよいよ」である。
ウオッカの参戦、武豊謎の降板劇(噂ではアドマイヤの馬主さんとは以前から一悶着あり、弥生賞を勝った時も「何でクビ差なんだ?武クンは寝ぼけてたのか」とのコメントから、今回の一件は怒り心頭に達した為??)と話題に事欠ないダービーだが、まずは皐月賞内容が検討のキモは当然。
当時も書いたが、「折り合わないな・・エーイ!行ったれ!!」逃げが功を奏した皐月賞は、サンツェッペリンとの行ったきり、あれが二番?普通はムリ。
(ただ「こんな馬」と言われる馬に限って、ダービーも持って行く例は多いのですが《最近ではサニーブライアンなど》)
まあ普通にフサイチホウオーでいいだろう。完全イン詰まりから4C安勝お得意「どかし捌き」を敢行し、最後急追でハナ・ハナ差、差し切れなかったが、もし差していたら「これは強い」となっただろう。周囲にブチブチ愚痴られ、安勝が黙ってる訳がない。勝った後の勝利インタビューは何を言うか見ものだ。
これの頭と決めて、相手をどこに持って行くか。普通に行くなら、やはりアドマイアオーラ。皐月はフサイチマークが完全裏目で、フサイチ程ではないが同馬も脚を余したのは明らか。それでは面白くない。前述ヴィクトリ=サンはGL迄は保たないとしても、さすがに途中まではしっかり引っ張ると考えると、追い込み一手はどうか?その直後にいて差せる力のある馬・・・。
ナムラマースはどうか?皐月賞は正直原因不明。買い難いは確かだが、ラジオNIKKEIで大不利喰いながら、もう一度フサイチ・ヴィクトリーに迫ったレース。スローも地力で追い込んだきさらぎ賞から、あれが同馬の本当の能力とは思えない。皐月5番人気から急落は必至。逆手に取ってちょっと買ってみたい。
ウオッカをどうする?確かに強さは認める。ただ先週も書いたが、ダイワSを避けての参戦感もあるし、これを勝って凱旋門賞??そこまで、そこまで、そこまでスケールのある馬なら2戦目でマイネルソリストには負けないだろう。好戦はしそうだが話題先行で売れなら切り!
-------------------------------------------------------------------------------
<後書き>
韓国競馬の話…
次回グランドフィナーレですっ!(キリッ)。
お付き合いいただける方はいつものように「スキ」をポチっとお願いします。
あ、「外国人専用席」はもう無かったと思います。
14年前ですからね。時代を感じますねぇ…。
2007年ダービーの話題。
「そんなこともあったなぁ…」という感じですね。
何もかも皆懐かしい。
最後まで読んでくださってありがとうございます。サポートいただいたお金は、皆さんに楽しんでいただけそうな新しい企画に遣わせていただきます。