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社員さんに感謝しようと思ってもできない理由


日々の妻の行動を手足のように一体化してしまう夫


私の家は父が先に他界して母は健在だけど、世の中のお母さんたちは連れ合いが亡くなった後もしっかり元気に生きている印象がある(もちろん人によるだろうけど)。

しかし世の中のお父さんは、お母さんに先立たれると、手足がもがれたように元気がなくなってすぐ死んでしまうように感じる。どうやら統計でもそんなふうに出ているようだ。

何故だろう?といろいろ調べると、どうやらそれは脳の捉え方の違い。

男の子は車などの機械もののおもちゃが好きでずっと遊んでいる。機械を操るための空間認識が得意。

そして大人になったら車を手足のように一体化して、自分の身体のような感覚で操作したりする。

結婚したら好きな妻がいろいろと言わずとも家事をやってくれて、それがいつしか当たり前のようになってくる。

そして自分の手足のような感覚になってくる。それは好きだから。

でも手足にありがとうと言わないように、妻にもありがとうと言わない。

なくてはならない存在であるのに、一体化して意識しない存在になってしまうというのだ。

だから妻が先になくなってしまうと、身体のほとんどがなくなったように喪失感を感じてしまう。。。

というのが、妻に先立たれた夫の寿命が短い原因ということだ。


日々の社員さんの行動をを手足のように一体化してしまう社長


それに納得するかしないかは別にして、社長と社員さんの間にも確実にそんなことはあるように感じている。

社長が普段いろいろやってくれている社員さんのことを手足のように思って、いつの間にか一体化してしまう。

よく「社長の右腕」という表現があるのは、まさにそのことを言っている。

自分の腕だから当たり前に思ってしまって、感謝の気持ちというものが持てない。

感謝しないといけない!感謝の気持ちを持て!と頭で感謝しようとするが、頭でそんなことができるわけはない。

だからありがとうと言うように努力しても、相手には本当の気持ちがこもっていないように伝わってしまう。

ではどうするか。

それは、自分が相手を当たり前の手足と捉えてしまっているのを、まず知ることから始まる。

意識に上ってくると、ああ、そう捉えていたんだな〜、見ていなかったんだな〜、少しづつ気づいてくる。

じゃあ実際にどんなことをやってくれてたんかな? と意識すると、とてもいろんなことをやってくれていたことに気づく。

そうすると、今まではお風呂場で小さくなった石鹸を放置していたのに、ちょっと新しい石鹸を持ってこようかっていう気持ちにもなる。

ありがとうの反対は当たり前。わかっていても、頭ではできない。

当たり前と思っている自分自身を知ることから始まるんだと思う。


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