映画「フーテンの寅さん」 復活なるか!?

アメリカ人が観た「寅さん」

30年前の話しだ。「日本の映画は大好きだが『風天の寅さん』だけは、良さがさっぱりわからない。」大学時代のアメリカ人英語講師の言葉だ。個人の見解というよりは、アメリカ人全体の傾向のようだ。私はすでに何作か見ていたので、その良さを説明しようとしたが、難しかった。うまく伝わらなかった。

私が高校時代のアメリカ映画は、初代「トップガン」が大ヒットしていた。更に中学時代は、極寒のロシアでスタローンがドラゴをフルボッコにしていた。平和もので言えば、夢を追い求めた冒険者が、最後に成功を勝ち取っていた。腹巻きにお守りを忍ばせた渥美清が入る余地はない。

寅さん映画の良さが「分かる人」「わからない人」 どちらになりたい?

寅さん映画シリーズを今風に、表現すれば、金持ちでなく、IQも高くない一般庶民が集まって、喧嘩したりワチャワチャしながら、なぜが楽しく、元気に、幸せに生きる映画だ。
最近この映画が、また見たくなってきた。理由はよくわからない。オッサンになった? 一般庶民を相手にする職場環境? グダグダなこのご時世?

それよりも気になることがある。おそらく現代の10代もアメリカ人同様「寅さん」映画に共感する人は少ないだろう。では20歳前後のうちの3人の子供たちは、どうだろうか?
本や映画は、人に強要するものでないから、確かめようがないが、親として気になる。できれば「いい映画だね」と共感できる子どもたちであってほしい。だが「おれ、寅さんになる!」と言われても困る。


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