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【デュエプレ】トリーヴァパンダ【レジェンド到達構築】

こんにちは、牛乳です。新弾が発売されて4日目ですが、ドリームメイト、とりわけパンダ軸の良いデッキが組めたので解説記事を書かせていただくことにしました。デッキの紹介をするのは審判入りネクラウェーブストライカー以来です。今回紹介するレシピは以下の通りとなります。4*10のフルパワー構築です。直近の戦績は24-11で勝率69%でした。

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実はパンダの構築自体は2021年の1月から練っていて、レジェンドにも到達しましたし、バトルアリーナに持ち込むくらいには強いとも思っていました。しかし第7弾時点ではどうしてもデッキの出力が不安定で、上振れ下振れの分散が激しいものとなっていました。

ところが第8弾でドリームメイトは大幅な強化を受け、デッキの安定感が非常に増しただけでなく、これまで苦手としていた対面や状況にも広く対応できるようになりました。そこで本記事では、構築に至るまでの着想を述べつつ、各カードの採用理由について見ることで、このデッキが環境をどう意識した構築になっているかをご紹介できればと思います。

基本の動き・構築の着想

このデッキは4ターン目に安定して『独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍』(通称パンダ) を着地させることに特化したデッキです。受けはシールドトリガーに全て任せて、ただひたすらに殴ります。序盤にパンダを出すことで、デーモンハンドなどの相手の除去を間に合わせることなく一方的に勝つことができます。

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ここまではどのパンダデッキにも共通する強みだと思うのですが、今回のデッキリストを見たとき、構築の方向性として大きく以下の2点が気になると思います。ここではその理由について自分の見解を述べていきます。

・赤のドリームメイト (特にボルパンサー) が入っていないのはなぜか
・デッキの半分をトリガーにするのは本当に強いのか


【ドリームメイトの種類は少ないほうが良い】
ボルパンサーを積んでいない理由のひとつです。ドリームメイトというテーマの強みのひとつは、必要最小限のパーツで最大限安定した動きを実現できるところにあると私は考えています。ヤッタルワンパンダ、ウルコスパンダ、ライフバンジョーパンダなど、5種類のパーツがあればこれくらい柔軟に最速パンダの着地を狙えるわけです。もしドリームメイトの種類を増やしてしまうと、バンジョーの探索の失敗率が上がるため、最速着地の成功率も下がってしまいます。参考程度に、ドリームメイトがn種だった場合のバンジョー探索でパンダがヒットする確率を掲載しておきます。

・n=3: 100%
・n=4: 75%
・n=5: 60%
・n=6: 50%

高速化した今の環境において、1ターン着地がズレることは勝敗に直結します。最速ツヴァイやアポロヌス、マザーに突っ走られるだけで止められません。そこで私はパンダで踏み倒すカードの期待値を上げるよりも、パンダを最速で出せる期待値を上げたほうが良いと考えました。ちなみに、ボルパンサーだけでなくベア子姫が採用されていないのも全く同じ理由です。

実際、(色事故などを考慮せずに) 今回のリストで大雑把に4ターンパンダの着地確率をシミュレーションしたところ、先手なら60%、後手なら68%でした。5ターンパンダも許容するなら7割は超えるはずです。この確率は、カチュアシュートの「2コスブースト+4ターンカチュア」の成功確率が5割を切っていること (自分調べ) を考慮すると驚きの安定感だと思います。


【ジェネラル・クワガタンが強すぎる】
ボルパンサーを採用していないもうひとつの理由です。第8弾の『ジェネラル・クワガタン』(通称クワガタ) がこれまでのパンダの弱点を完璧に補完したカードであまりに強すぎました。

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これまでのパンダデッキの大きな弱点として、「リソースが枯渇しやすい」「パンダを除去されてしまった後の立て直しが難しい」という課題がありました。パンダの性質上、盤面を増やすために盾を殴りに行かなければなりませんが、最初のWブレイクでデーモンハンドを踏んでしまうと、それ以降相手の除去は間に合うわこちらの手札は素寒貧だわでどんどん逆転されてしまいます。これまでのパンダの出力が不安定だった背景にはこうした問題がありました。

しかしクワガタの登場によって状況が一変します。まずドリームメイト全員に擬似的な除去耐性を付与するおかげで、パンダが除去された後でも盤面の取り合いで負けなくなりました。クワガタを破壊しても次のクワガタが出てくるその生命力はまるでゴ○ブリのよう。ジェネラル・ゴ○ブリンに改名したほうが良いんじゃないでしょうか。そもそもクワガタだとサージェント・クワガタンとの区別ができないし……

また、出たときに1マナ追加する効果も非常に優秀です。ウルコスなども出すと手札を消費することなく8〜9マナに到達するため、バンジョー1枚から進化速攻パンダが狙えるようになりますし、そもそもマナチャージする必要がないので手札を溜めやすくなります。これによってパンダの課題であったリソースの枯渇問題も緩和されました。

更にこのカード自体のパワーラインが7000なのも非常に優秀です。これはザーディアに焼かれない・バルホルスの上から殴れるだけでなく、All Division環境であればカチュアシュートに搭載されているヘリオスサラマンダスのハッピーセットに耐えうるパワーラインです。こうした要素はボルパンサーにはないものであるため、多少ドリームメイトの種類数を増やしてでも採用すべきカードだと判断しました。


【後手不利を捲れるカードがトリガーしかない】
半分は愚痴で、半分はデッキの半数をトリガーにしている理由です。今のデュエプレの環境は修正前ゴーストタッチのような「相手の最速ブン回りムーブを1枚で事故らせる」メタカードが皆無なため、自分の強い動きを先に押し付けた方が勝てると考えています。その代表格はアポロヌスやカチュアシュートでしたが、パンダもその潮流に属するデッキだと思います。

こうしたデッキと対面する場合、基本的には先攻のほうがガン有利です。パンダミラーを経験したことがある人なら分かるかもしれませんが、先攻取られてパンダ出されるとこちらがパンダを処理する暇って1ミリもないんですよね。先に盤面処理に回ったほうが負ける、そんな世界です。

こうした環境で後手不利を捲るためには、シールドトリガーしかありません。例えばパンダミラーの最初の2点のトリガーでパンダを除去できれば一気に有利になります。また、アポロヌスにもこうした除去トリガーは有効です。

「後手不利を捲るためにシールドトリガーを多く採用したい」という要求は、ドリームメイトの「必要最小限のパーツで最大限安定した動きを実現できる」という強みと非常に良く噛み合っています。こうして、トリガーが強い光文明を中心に、サーファーやトラップといった除去も組み合わせたカウンター寄りのパンダデッキが完成しました。

各カード解説 (抜粋)

【ライフ・ヤッタルワン・ウルコス・バンジョー・パンダ】

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最速パンダを狙うための基本パーツです。あまり書くこともないですが、豆知識として「パンダの踏み倒し効果はバンジョーやクワガタの探索と異なる」点は覚えておいて損はないと思います。

バンジョーの探索効果は山札のドリームメイトの「種類数」を参照しますが、パンダの踏み倒し効果は山札のドリームメイトの「枚数」を参照します。例えば、山札の中にヤッタルワン3枚・バンジョー1枚・ウルコス1枚・クワガタ1枚しか無かった場合、バンジョーの探索でヤッタルワンがヒットする確率とウルコスがヒットする確率は等しいです。しかしパンダの踏み倒しの場合、ヤッタルワンが踏み倒される確率はウルコスが踏み倒される確率の3倍になります。

このことを覚えておくと、バンジョーやクワガタの探索効果で山札のドリームメイトの枚数比を調整することで、パンダの踏み倒しで強いカードを捲りやすくなります。とはいえ役に立つ場面は限定的ですし、効果を実感できることもそんなに無いと思いますが……

【ウル・ナチュラルトラップ】

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ビートダウンするデッキの受けにコロビナーやサーファーを採用するのは自然として、ウルとトラップを採用しているのが不思議に思った人は少なくないと思います。

ウルはメカオー・アポロヌスを特に意識して採用しており、パンダに欠かすことのできない最強のトリガーだと考えています。デッキの性質上メタモーフは容易に発動するため、1枚で2面止められる性能を持ち、アポロヌスのメテオバーン、メカオーのマーキュリーの対策にもなっています。極端な話、トリガー4枚条件もウル2枚で解決するので非常に使いやすいです。コントロール相手に終盤で引いても、相手のサファイアを止めながら5枚目以降のコロビナーとして活躍してくれます。

ナチュラルトラップは、5枚目以降のサーファーとして採用してパンダミラーに強くすると共に、苦手な5C天門のエリクシアを除去するカードとして採用しています。パンダミラーはお互い最初のWブレイクに生死がかかっているので、パンダの除去札をサーファーと合わせて8枚体制にしておくことでミラーで有利に立ち回ることができます。また、対5C天門ではエリクシアを超えられるカードがデッキに存在しないため、手打ちサーファーや手打ちトラップが輝きます。手札がカツカツのときに、パンダやバンジョーよりも優先してトラップをキープすることもあるくらいです。

デッキ相性

まだ今の構築で各対面と十分に試合数を積めていないので、かなり主観が入っています。ごめんなさい。

メカオー: 微有利〜有利
4C天門: 有利
5C天門: 五分〜微有利?
ツヴァイ: 微不利
アポロヌス: 微有利〜有利
ブリザード: 有利
カチュアシュート: 微不利〜微有利?
除去コン: 有利

各対面の立ち回りも基本はパンダ立てて殴るだけなんですが、パンダの踏み倒しでバンジョーが出てきた場合に何を手札に加えるかが状況によって変わるので難しいかもしれません。2枚目のパンダを手札に加える筋は除去を横のドリームメイトに打たれた場合に詰まってしまいやすく、かと言って安定をとって2枚目のバンジョーを手札に加えていると相手のブン回りムーブに間に合わなくなることもしばしば。そもそもクワガタやバンジョーといった価値の高いカードを手札に加える行為は、その分パンダの踏み倒しの期待値を下げる行為であるというデメリットも背負っているため注意する必要があります。

また、アポロヌスやメカオーのようなデッキと対面する際は多少無理してでも7マナにしておいてウルのメタモーフ圏内に入れておくプレーが重要です。最悪6マナしか溜まらなくてもライフとウルが同時トリガーすれば大丈夫ではあるんですが。また、パンダを出した次のターンにウルを手から出しておくと、相手の逆リーサルの条件を厳しくできることもあり、2枚目のパンダよりも優先して手札にキープすることもあります。

除去コン相手は先攻取られた場合のジェニーやアクアポインターが危険なので、6マナのカードを手札に抱えてジェニーをケアしたり、安易に手札をマナに置かないことが大事です。

このように全ての第7弾環境デッキとまともに戦えるので、個人的にNew Division環境最強の一角だと思います。All Divisionだとちょっとデッキ分布的に勝率が下がるかもしれませんが、それでも第一線で戦えるレベルだと思います。

おわりに

2021年はパンダ年か!?ってくらいパンダデッキを好きで調整し続けてきたのですが、こうして完成したレシピを見ると、完全に自分のやりたい放題するデッキで、お気に入りな反面、あんまり環境で流行ってほしくないな……という気持ちにもなっています。パンダに勝てて他の環境とも戦えるコントロールデッキを見つけた方がいらっしゃいましたら、是非リストをシェアしてほしいという気持ちでいっぱいです。ここまで読んでくださりありがとうございました。感想等、是非リツイート先などで呟いてくださると励みになります!

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