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【デュエプレ】5Cカチュア【レート瞬間1位】

先日、人生初のレート瞬間1位を達成しました。嬉しい。

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使用したデッキは5Cカチュアという、天門やパンダに比べるとまだそこまで知名度の高くないアーキタイプです。今でこそ若干数のレシピが紹介されていますが、私が使い始めた2月の下旬時点ではまだレシピも世に出回っておらず、手探りで調整していました。今回はせっかく1位をとったので、自分の構築・調整の方針について紹介できればと思います。

今回紹介するレシピは以下の通りです。

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デッキの着想・関連構築

「カチュアからバイオレンスサンダー出てきてボコボコにされました」という友人の一言からこのデッキを模索する日々が始まりました。今思えば、最終100位に残ったAquacalmさんの構築と当たっていたのかもしれません。

構築を詰める過程で、このアーキタイプの強みは以下のような点にあると私は考えました。

・ウルコス→カチュア→ゲオルグ+サファイアの上振れで5tキルが可能
・カチュア+サンダーで手札不足問題を解消可能
・カード単体のパワーが高く、カチュアに頼らなくとも勝てる

こうした強みを意識しながら、環境で大流行しているパンダとゲオルグ天門に勝てるような構築を目指して調整を行いました。結果として天門が不採用になり、コントロール界に新しい風を吹かせられたのではないかと思います。

その他の関連構築としては、有料ですがこちらの記事も参考になると思います。(記事が出たとき、「先を越された……」と思ったのは内緒)

基本の動き

3ターン目にブースト、4ターン目にカチュアorブレイン、5ターン目にロマネ・アガピトス・サンクチュアリ等を経由して6ターン目以降にロストやサファイアなどの大型カードのプレーを目指します。カチュアが着地した場合は、ウルコスやロマネスクの上にサンダーを乗せることで手札を回復しながら相手のリソースを削ることができるため、カチュアを処理された後でも主導権を握ったままゲームを進めることができます。

また上の動画で示すように、このデッキはゲオルグ+カチュア+サファイアによる確定リーサルプランを取ることができるため、赤白ドラゲリオンやトリーヴァパンダといった受けの厚いデッキにも臆することなく戦うことができます。特にウルコス→カチュア→ゲオルグと繋がると、最速5ターンで試合を決めるというコントロールデッキにあるまじき動きをします。

更にこのデッキは、カチュアに頼らずともコントロールできるのが強みです。ウルコス→ブレインの流れからアガピトスorロマネスク→ロストソウル、アガピトス→ゲオルグ、ロマネスク→ウルコス+ゲオルグなど、対面に合わせて柔軟に立ち回ることができます。

デッキ調整の方針

5Cコントロール系のデッキを組む上で最も重要なのは色配分です。どんなに強いカードを積んでもマナに色がなければプレイできません。そのため、初動で使う緑と白は優先して枚数確保することを意識しました。本当は白13枚でもかなり不安ですが、妥協してこの枚数にしています。また、緑に関しては「マナ置き用の色+初動+カチュア」と序盤から3枚要求されるため、従来のカチュアシュートの構築などを参考に最低20枚程度必要だと判断しました。

その他には、ドローソースや確定除去できるカードを十分な枚数積めているかどうか、マナカーブが不自然なことになっていないかどうかなどをチェックしながら調整を進めました。このとき、環境で流行した天門のデッキリストと比べて除去やドローの枚数が近くなるようにすることを心がけました。新しいデッキを考えるときに、既存の関連アーキタイプのデッキと比べてカードの枚数を調整するのは凄く重要だと思います。

カード解説 (抜粋)

【ブラッサム・シャワー】

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このデッキはマナを大量に伸ばすデッキであるにもかかわらず、マナからカードを回収する手段が乏しいため、初動枠としてブラッサムシャワーを採用しています。幸いこのデッキは3ターン目にブーストを打てば良いため、マナカーブ的にも使用感はかなり良いです。とはいえパンダ等の速いデッキに対してフェアリーライフのトリガー効果がゲームを決めることも多く、1枚のみの採用としています。

【霊騎幻獣ウルコス】

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第8弾最強カード。初動・ゲオルグやサンダーの進化元・アガピトスの家来となんでもできるスーパーカード。

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どうでも良いですが、今の今までウルコスのこの部分が顔だと思っていて、よく見たらその下に目と鼻と口と髭があって衝撃を受けました。

【アクア・リバイバー】

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進化元兼受け札。このデッキに不足しがちな青と白の色を補いつつ、腐りにくいトリガー獣として使えるため思った以上に使いやすかったです。たまに、カチュアだけ立ってる状態からトリガーでこいつが出てきてそのままゲオルグ乗ってゲームセット……ということもあります。

【連珠の精霊アガピトス】

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どの対面でも強いパワーカード。アグロ対面にはレモンを出して延命措置を施せ、コントロール対面にはサンダーの進化元を出しながらロストソウルへ綺麗に繋がるブーストカードとして活躍します。このデッキは、アガピトスを考慮すると実質的にブースト12枚体制 (破壊と誕生の神殿を考慮すれば14枚) となっているため、大型カードへのアクセスが非常にしやすいです。アグロへの耐性を維持しつつ、デッキ本来の強い動きをサポートするこのカードは本当に使いやすいです。また、貴重な白単色のカードであり、ウルコスを最速で出したい場合の色要員としても重要な役割を担っています。

【ナチュラル・トラップ】

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パンダ対面では最初の2点でなんとしても確定除去トリガーを引いてパンダを処理したいため、デーモンハンドだけでなくトラップも採用しています。結果として、ライフ込みでトリガー枚数が10枚となり、コントロールデッキとして最低限の受けを確保できています。ハンド4トラップ1でなくハンド3トラップ2としたのは、アガピトスと同様に緑の単色カードを確保したいという目的に加え、パンダのクワガタ (ゴ○ブリ) の破壊時効果を誘発させることなく安全に処理するためです。6コストのトリガー枠としては天門が候補にあり、もちろん採用を検討しましたが、色バランスが非常に悪くなってしまうこと、確定除去の枚数が減って天門のエリクシアが辛くなってしまうことなどを考慮してトラップ+ハンドを優先しました。レート1位達成時は2枚でしたが、デーモンハンドの枚数を1枚削ってトラップを3枚にしたほうがより安定性が高まるかもしれません。

【炎槍と水剣の裁】

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貴重な青マナ確保と、このデッキに欠けているドローソース・多面除去を補うカードとして1枚だけ採用しています。現環境はウルコスやアクアンなどの小型獣を多く積んだゲオルグ天門が流行している関係で、アグロだけでなくコントロール対面でもこのカードがドローソースとして有効である場合が多いです。本当は投入数を増やしたいですが、枠が足りなくて断念。

【破壊と誕生の神殿】

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おそらく今回のリストの中で一番気になっているカードではないでしょうか。このカード (神殿) はどの対面でも腐らないかつ対パンダ最終兵器として採用しています。レシピを見れば分かるように、パンダをこのカードで処理すると確定でカチュアが射出されます。相手の攻めを削ぎながら「次回サンダーで盤面ぐちゃぐちゃにするけど大丈夫?」という問いかけができるのが本当に強いです。

また動画からも分かるように、神殿を採用したおかげで対パンダにおけるトリガーライフが有効札になります。基本的にパンダ対面は先攻を取ればウルコスカチュアを先に押し付けられるので有利、後攻なら先にパンダを立てられて不利なのですが、神殿の採用によってトリガーで逆転できる確率がグッと上がります。また、このカードは環境で流行しているアガピトスにも強く、神殿を打つことでこちらはアガピトスorロマネスクを射出することができます。更にはゲオルグ天門に入っているアクアポインターもカチュア射出要員とみなせるため、腐る場面がほとんどありません。

【龍仙ロマネスク】

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色が優秀、ブースト効果も優秀、更には最低限壁として機能するなど、ビッグマナ系には是非採用したい優秀なカード。これ1枚でウルコスの色を確保できるのがめっちゃ偉いですね。またマナにサンダーをチラつかせておけば相手はサンダー進化の影に怯えて勝手にロマネスクを除去してくれるので、デメリット効果もあまり気になりません。とはいえ基本はただのブーストカードなので、トップで引いて「バカヤロウ!!」と叫ぶ可能性もあることから、控えめに2枚の採用としています。カチュアで出すことは少ないですが、カチュアが2面立ってる状況ならロマネスク+サンダーが一瞬で完成することは覚えておくと良いと思います。

【極仙龍バイオレンス・サンダー】

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カチュアから射出することで圧倒的なアドバンテージ差をつけるこのデッキの主役級カード。特にパンダ対面では相手の手札を処理しながら確実に2面除去できるため、これ1枚でゲームが決まります。また、カチュアの次ターンにアガピトスを出すことで、進化元のウルコスを用意しながらタップ効果でサンダーが殴る的を確保できるため、盾を殴るリスクを無くして安全に相手を詰ませることができます。色自体も優秀で、ウルコス・ロマネスク・レモンのいずれかとサンダーの2枚だけで5色を確保できるのは非常に大きいです。このカードが報われる時代が来て本当に良かった……。

おわりに

私は紙のデュエマも昔嗜んでいたのですが、その頃から5Cコントロールというアーキタイプが大好きでした。こうしてデュエプレで5Cを握って1位を取れたことがとても嬉しいです。

このデッキは今後間違いなくAll Divisionのランクマッチで流行すると思います。ちなみにこのデッキに勝ちたいなら青単テクノロジーがおすすめです。また、ミラーマッチが増えてくるとエターナルガードを採用したりと、構築にも多様性が生まれるのではないかと予想しています。

「天門以外のコントロールに人権がない」と言われている中、天門に頼らないコントロールデッキの新しい形として環境に爪痕を残せたのは個人的にとても感慨深く思っています。構築について助言をくれた友人と、カチュアサンダーのアーキタイプを練ってきた先駆者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

この構築ですが、配信や動画などで紹介したいなと思うことがあれば是非使ってください。特に許可も取らなくて大丈夫です。構築紹介系の動画の場合、私の名前や記事およびTwitterのリンクを貼っておいてくれるととても喜びます (もちろん強制ではありません)。もし動画や記事で紹介されることがあれば喜んで見に行きます。長くなりましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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