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11弾環境考察+ちゃんなべ予選振り返り
先日行われた「ささBATTLE ARENA ちゃんなべ予選」でメカオーを使用し、無事予選抜けしたので、メカオーを握るまでの経緯と実際に大会で使ってみた感触について軽くメモしておこうと思います。新弾発売から大会まで準備期間が2日しかなかったため、発売翌日(大会前日)の金曜日は有休を使って12時間ほど調整に費やしました。
ささぼーカップ一次予選で使用したデッキはメカオーでした
— 牛乳 (@takumiwish) November 27, 2021
1回戦: 5Cコン(1-2)
2回戦: 5Cフュージョン(2-0)
3回戦: デアリドルバロム(2-0)
4回戦: 5Cガントラ(2-0)
5回戦: メカオー(2-0)
6回戦: 赤白武者(2-0) pic.twitter.com/anPSwao1B4
考察の焦点
5Cコン・メカオー・ガントラ・アポロ・サムライが前弾環境の中心にいたものの、バディのスタン落ちによるアポロ弱体化+メタルの登場によってサムライの通りが悪くなることから、既存アーキタイプからは5Cコン・メカオー・ガントラの3つが環境の中心になると予想。その中から新デッキの強さを図る指標としてメカオーとガントラを採用し、以下の点を検証しました。
- メカオー・ガントラよりもデッキの動きの再現性は高いか
- メカオー・ガントラよりも単体のカードパワーは高いか
- 使用率上位である5C・メカオー・ガントラに五分以上の相性が出るか
この要件を満たすものがあればそのアーキタイプが環境の新しい中心になり得るし、なければ上記3アーキタイプが中心になると判断しました。
ちなみに5Cコンを強さの基準に据えなかったのは、その強さの評価が使用率バイアスで過大評価されていると感じたためです。つまり、使用率こそ一番高いものの、それは構築の自由度+愛好家が多いゆえの結果であり、必ずしもデッキパワーが一番高いというわけではないと自分は考えました。
調整の過程
【デアリドルバロム】
環境初期はアマテラス入りの青ガントラを試す人が多いと考え、そこに強く出られそうなデアリドルバロムを試しました。ゲキメツ殿堂前の環境で少し流行したデアリゲキメツドルバロムをHDMでリペアした形になります。
所感:
- 思ったほどガントラに有利がつくわけでもない
- 序盤の安定感を犠牲にしているので、純粋な黒緑よりも綻びが生まれやすい
- そのため色んなデッキに取りこぼし(負け)が生じやすい
- ゲキメツとHDMは別物。このデッキのHDMはゲキメツほどのシナジーはない
3点目について。何戦かやるうちに、ドルバロムのゲキメツは「ドルバロムで間に合わないゲームレンジの相手に対し、ギフトメツによる全体2000火力を決めながらドルバロムよりも1ターン早くゲキメツというフィニッシャーを着地させる」という点で相性の補完が効いていたのであって、HDMはヘヴィメタルが着地しても勝ちにならない+デス着地までが遠すぎるという点が微妙に噛み合っていないように思えました。
【青ガントラ】
所感:
- 強い、アマテラスのおかげでスパークと運命の選択8枚体制と言える点は良かった
- 黒ガントラとの差別点としてギフトが採用できるのも偉い
→ 4ターン目ギフトアマテラスから運命の選択で6マナに繋がる
→ 最速ライフ運命よりも要求値が下がりつつ、ミラーの後手不利を覆せる点でもギフトが優秀
前評判で言われていた通り、アマテラス入りガントラはかなり優秀でした。実際、大会前日の夕方くらいまでは青ガントラを第一候補に据えて調整を進めていたくらいです。
しかしながら以下の理由で採用は見送りに。
- 誰もが容易に想像できるアーキタイプのため、対策がされやすいこと
- 前評判通りの強さから、大会でミラーマッチが増えると予想されたこと
- BO3とはいえ、トリガーの踏み方次第でどんなデッキにも負けるため、短期間で見た勝率にブレがあること
新弾発売1日が経過した辺りから、ランクマッチでも段々とガントラ対策がされ始めている空気を感じたのもあり、一旦使用デッキ候補は白紙に。
【5Cコン】
HDM及びアマテラスの登場によって、ゲキメツ殿堂によるデッキパワーをどの程度補えているかを検証。
所感:
- 環境に入るポテンシャルはかなりありそう
- しかしゲキメツと同様の役割をHDMに期待するとチグハグなデッキになり得る印象
→ 全体火力が無いのでヘヴィによる除去を利用することになるが、隣に生物がいないと場にHDMが定着しない
- アマテラスをドローソースとして活かすギミックも組み込むと、対コントロールで安定感が増しそう
- しかしやはりガントラやメカオーほど自分の動きに安定感がなく、取りこぼしが多い印象
- ヘヴィメタルまで完成させた返しに除去を打たれた場合のテンポロスが厳しすぎる
→ ゲキメツより明確に弱い点
最初こそ5Cはあまり評価していなかったものの、認識を修正するくらいポテンシャルのあるデッキだと感じました。ただ自分の構築力ではHDMを活かしきってビートに勝ち切るアイデアを組み込めなかったので、使用を見送りました。
ちなみにフュージョン型も検討しましたが、マナカーブ通りにHDMを出していけば単体で勝てるため、その枠を受けに採用したコントロール軸で組んだほうがデッキの安定感が増す印象でした。
【青抜き4C】
5Cコンの調整過程でハッスルキャッスル入り青抜き4Cにタコ負けしたため、実際に自分も使用してみて感触を確かめることに。従来の青抜き4Cの課題であったリソース問題をハッスルキャッスルで解消し、ゲキメツの抜けた枠をHDMで埋めたいというアイデア。
所感:
- メカオーとガントラを重く見るならかなり良さそう
- しかし5Cコンとの相性差が埋まっているようには感じられず
- 構築の自由度が高いので、まだまだ強くなる余地はありそう
- ギフトとHDMのシナジーがあまり無かった
ここでもゲキメツと同様の役割をHDMに期待した結果、上手く噛み合わないという感じに落ち着いてしまいました。色とゴッドのイメージに引っ張られすぎていたと思います。アーキタイプ自体は可能性を感じたことに加え、改善案もいくつか思いついたのですが、ちょっとやそっとの調整では5Cコンに勝てないと判断。
【リースライゾウ】
大会直前の深夜に急遽使用を検討することになったデッキ。もし本番でメカオーを使わなかった場合、ガントラかこのデッキを使用していたと思います。
所感:
- デッキパワーは非常に高い
→ 12枚の初動+アカギで簡単に9マナへ到達可能
- 取りこぼしが生じにくく、コントロールに対しても強い
- メカオーに対してはボルパンサーを置いておくと全体火力で何とかなる場合がある
- しかしガントラ対面があまりに厳しすぎる
デッキパワーはかなり高く、安定性もそれなりにあったため、期待を寄せたアーキタイプだったのですが、ガントラ対面に有効なドラゴンが見つけられられず断念。
【メカオー】
所感:
- 調整過程でほぼ全勝、圧倒的な安定感とデッキパワー
- 上記で検討した全てのアーキタイプに勝てる
- ミラーマッチにそこそこ自信があった
色々書いたけど結局メカオーが一番強いねという結論になり、普通のメカオーを使用しました。
リストに関してはほぼテンプレなのであまり書くことがないですが、いくつか気づいたことをメモしておきます。
- サーファーは4枚必須
→ ヘヴィメタルをどかすためにどこかで1枚引き込む必要があるため
- コミューンは微妙かも
→ 選択肢が増えてプレーが歪むため。プレイングに自信があればその限りではないが、環境が固まっていない (=対面別プレイングが固まっていない) この時期にコミューンを使うのは相当リスキー
ちゃんなべ予選振り返り
ささぼーの大会配信を観た感想と、自分が対戦した範囲内での印象でしかありませんが、実際にメカオーを持ち込んでどうだったかの感想をメモ。
【環境予想はおよそ合っていた】
5C・ガントラ・メカオー辺りを重く見ていましたがそれは大体合っていました。特に5C系のコントロールを最後まで軽視しなかったのは良かった点だと思います。 (試合自体は負けてしまいましたが……)
予想が大きく外れたのはドルバロム系統、特にデアリドルバロムが非常に多かった点です。メカオーはドルバロムに勝てるので嬉しい誤算ではありましたが、自分の読みから大きく外れていたのは反省すべきだったと思います。
恐らく、みんなガントラが強いというところまでは共通認識として持っていて、そこに有利がつく+HDMでデッキパワーを底上げできるという観点から使用者が多かったのだと考えられます。自分も全く同じことを考えていたので、「自分が考えていることは大体他の人も考えている」というのを肝に銘じようと思いました。
【メカオーに対するガードが全体的に甘かった】
従来の構築ならメカオーに対する有効札が若干数入っているアーキタイプも、新弾のカードを採用した関係で不採用になり、その結果全体的にメカオーの通りが良かった印象を受けました。具体的には
・ドルバロムにジャラが不採用
・コントロールにコメットチャージャーが不採用
・ハンデス札が全体的に薄め
など。実際、予選で負けた試合の中にはベガでガトリンガーを引き抜かれてテンポロスに繋がってしまったものもあり、またちゃんなべの対戦でもベガがメカオーにしっかり刺さっている場面が見受けられました。ハンデスだけでなくトリガーを呪文と生物に散らすのもそこそこ大事で、例えば呪文だけに寄せるとメカオー側のプレーが簡単になってしまうからです。
おわりに
今回は珍しく環境予想が噛み合い、それがたまたま普段使い慣れているアーキタイプだったため、無事に一次予選を抜けられました。とはいえ、細かいプレイングミスや環境予想ミスがあった点は次回に活かしたいです。
二次予選の頃にはもう少しメタゲームが進んでメカオーの対策も固められていそうな気がするので、また丁寧に環境を読んでいければ良いなと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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