お金よりもずっとすごいものを見つけてしまった。#ときない
こんにちは。ChatBaseという色々なジャンルのクリエイターが集まる、無料のコワーキングスペースを運営している、MIKKEという会社の井上と申します。
僕はMIKKEを、「やりたくないことをやめれて、やりたいことは、お金を気にしなくてもやれるような会社にするぞ」と思い、色々な形で『お金』というものと向き合ってきました。
今日はそんな僕がMIKKEの創業時に見つけた、「お金以上にすごいモノ」についてお話ししたいなと思います。
皆さんは「お金以上にすごいモノ」ってなんだと思いますか?
僕のキャリアを簡単に説明すると、、、
・高校卒業して地元の札幌で飲食店を開業し、2年半経営して売却。
・東京に出てきて東証一部上場している会社に出資を受けITスタートアップを立ち上げ代表に。
・1年ほどで会社を閉じ、出資をしていただいた会社に入社。
・入社後1週間で蕁麻疹が出たので、1ヶ月で起業を言い訳に会社を辞める。
・起業すると言って辞めてしまったのでなくなくMIKKE創業。創業して2年が経ちました。
という感じ。
僕は2社の起業の後に会社員になり、入社後すぐに蕁麻疹が出たので1ヶ月で退社しました。
起業家は社会不適合だと自分でよく言います。でも当時僕は、「そんなんファッションじゃん、みんな言いたいだけじゃん」と思ってて、僕なら大丈夫だと根拠のない自信の元、会社に入社しました。
しかし、このありさま。1週間で蕁麻疹が出て、土日が唯一の楽しみになり、さらには平日も会社のトイレに逃げて毎日3時間ぐらい昼寝をしていました。
僕は1ヶ月で「起業する」というのを言い訳に退社しました。
会社を辞めてすぐにお金はなくなっていき、さすがにやばいなあとは思いながらも、これまでも何度もお金がなくなりかける経験をしてきたからか、麻痺して全く恐れを感じていませんでした。
お金がなくても幸せでした。これまで感じることができなかった、やりたいことをとことんやれる幸せ、そして会社を辞めた僕にも向き合ってくれる友達の大切さに気づくことができました。
この二つを感じれるようになっただけで、僕は本当に会社員を経験してよかったです。
それにお金がなくても、やりたいことがやれる時間と信頼できる家族や友達がいれば生きていく方法はたくさんあります。
親の脛をかじれば、住まいも食事も無料だし。
友達の家に居候させてもらっても、家賃がかからないし。
地方の農家さんと仲良くなってれば、野菜が無料で届くかもしれないし。
友達からの信用があれば、お金を貸してもらうこともできるかもしれない。
でもやっぱりお金には便利な側面もいっぱいあります。その中でも僕がお金に対して良いなと思う側面は「時間短縮ができる」のと、「再現性が高い」という側面です。
「時間短縮ができる」というのは、、、
徒歩や自転車で移動するよりも、タクシーや電車の方が早くて楽に移動ができるし、コンビニに行けば料理をしなくても既にできているものがすぐに食べられるなど、考えなくても価値交換をすることができるということ。
「再現性が高い」というのは、、、
お金があれば、ご飯も食べれるし、遠くにもいけるし、欲しいものは大体手に入ります。それに使える機会が多いので、一旦お金さえ持っていればなんとなくの安心感があるということなどです。
お金がなかったら、お金があるのと比べると不便になることもあるかもしれません。誰かと価値交換をするときに、時間かかるようになるだろうし、相手のことをより考えなければ価値交換ができなくなるから。
でもこれは反対に、「時間をかけることができる」し、「相手のことをより考える機会ができる」とも言えますよね。
時間をかけてコミュニケーションを取れば友達になることができて、そもそも価値を交換するという概念自体がなくなるかもしれないし、相手にとって必要なものは何か?で、自分が提供できるものは何か?などを改めてじっくり考えれば、より深く相手のことを理解することができて、自分と相手の間だけに成立するオリジナルな価値交換ができるかもしれません。
一つ例をお話しすると、MIKKEでは会計士とお金ではない契約を実際にしています。彼は僕らに「お金はいらないので、MIKKEの会計周りをやらせてほしい」と想いに共感してくれて言ってきてくれました。
とても嬉しかったのですが、何も返さないというのは嫌だったので、僕は普段お金を何に使っているのかを彼に聞いた。すると彼は「本」と「うまい飯」だと言っていたので、本好きの僕が本を毎月5冊選書して贈るのと、てとてと食堂というとにかく美味しいご飯が食べれるお店で月に一回開催している、MIKKE周りにいる面白い人たちに一気に会える会に招待するという方法で価値交換を行い、契約しています。
僕はよく、自分だからこそできることはなんだろう?とか、自分の得意なことはなんだろうと考えることがあります。でもどんなスキルも突き詰めれば突き詰めるほど上には上がいます。
でも、こんな風に一人一人と向き合い、彼らができなくて僕ができることを探し続けたら、自分だからこそできることはなんだろう?なんて悩みはなくなって行きました。
時間と信頼できる友達さえいれば、お金がなくても生きていく方法はたくさんあります。
さらに時間をかけて考え抜かれた結果行われた価値交換は、誰とも変えがたい二者の間だけに成立するオリジナルな価値交換になるかもしれません。
そして何より、その時間をかけて行われたオリジナルな価値交換の積み重ねが、長期的な人と人との信頼関係を作る一つの方法になると思います。
明日から考えて見て欲しいんです。
今自分がお金を払っているものは、お金を払わないと成り立たないのか?
最近買ったものは、お金じゃないと買えなかったか?
誰かに何かをお願いする時に、すぐにお金に頼っていないか?
僕もこれからもふと立ち止まって、たまにはお金を介さない価値交換も楽しむようにしていこうかと思います。
この間、岐阜の飛騨高山にある友達の実家に、彼女と友達と一緒に遊びに行ってきました。幸せだったなあ。
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