モバイルバッテリーの劣化、寿命はおよそ2年半が平均
モバイルバッテリーの寿命はおよそ2年半と考えてよいだろう。これ以上使い続けると、満タンに充電しても自然放電する割合が大きくなる。
リチウムイオン電池はどうしても時間の経過とともに劣化してしまうという性質がある。スマートフォンやタブレット端末本体の電池と同じく、外付けバッテリーも基本的な仕組みは同じ。
メーカーによる違いはほとんどない。製品そのものの当たりはずれは日本国内メーカーと中国製では異なるものの、モバイルバッテリー単体の寿命には差がない。
どのメーカーであっても電池の種類はリチウムイオン電池である。寿命が長くする方法は、使い方の改善くらいしかない。
平均的な寿命の目安
充電・放電の頻度 寿命の目安
毎日 2年
週に2~3回 2.5年
週に1回 3年
モバイルバッテリーでも、使う頻度によって寿命を迎える時期はやや違ってくる。目安としては上の表になる。
ヘビーユーザーは2年で買い替え
毎日充電と放電を繰り返すような人はヘビーユーザーに分類される。常にモバイルバッテリーを使うような感じで、2年程度が1つの目安になる。
2年を超えてくるとモバイルバッテリー本体に電力を充電して満タンにしても、自然放電してしまう容量の割合が大きくなる。
モバイルバッテリーからスマートフォンに充電できるのはモバイルバッテリーのカタログ上の容量の50%以下になってくる。
ただ、最近はiPhone・android問わずスマートフォンの電池の容量が大きくなっているため、外付けバッテリーの必要性が薄くなっている。
これにより、モバイルバッテリーを使う頻度も毎日という人は少数派となっている。
平均的な人なら2年半は持つ
週に2,3かいの充放電という使い方の人は普通で平均的なユーザーとなる。タイトルで示した2年半という目安は、これくらいの頻度でモバイルバッテリーを使う人になる。
よくあるパターンが、土日と平日の一部だけモバイルバッテリーを使い、普段はスマートフォンの電池単独で事足りるという例だ。
このようなケースでは、モバイルバッテリーを購入してから2.5年は使える。自然放電が気になってくるのはそれ以降だろう。
リチウムイオン電池の性能自体も日々向上している。2年ほど前までは、リチウムイオン電池の寿命は今よりも結構短かった。
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最近では耐久性が向上していることから、2.5年ではなく3年くらい持つ可能性も大きい。
週に1回でも寿命が延びない
週に1回という使い方は、頻度的には少ない方に入る。充電・放電の作業が少ないため、モバイルバッテリーに加わる負荷が小さいのは確か。
しかし、今度は電池が滞留している状態が続くのも事実。こまめに使用するのもまた寿命を延ばす方法ではある。
使う頻度が少ないと逆にリチウムイオン電池が劣化しやすくなる。そのため、週に1回という頻度でも使える年数はせいぜい3年程度となる。
適度な頻度でモバイルバッテリーを使っていくのも劣化のスピードを遅くして寿命を長くするのが一番良い使い方である。
スマートフォンやタブレットの電池が大容量化している中で、たまにはコンセントから直接充電する作業をモバイルバッテリーからの充電に切り替えてみるのもおすすめだ。
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