ユーチューバーに対する社会的な評価~職業なのか考察
YouTuber(ユーチューバー)は本当に「職業」なのか、これに対する社会的な評価について考察してみた。
まだまだ成長段階にある立場であり、新しいメディアという考えもかなりの数になるものの、人によって動画配信者に対する評価は分かれる。印象がそれぞれで正反対。
立派な仕事という人もいる一方で、あくまでも遊び・娯楽に過ぎないという主張もかなりの割合にのぼる。
年齢層によるユーチューバーへの評価
年齢層 ユーチューバーへの印象:
小学生 将来の夢 プラスの印象
10代(中高生・大学生) 職業
20代前半(大学生など) 芸能人のような存在
20代後半~30代 起業家のような存在
40代 遊び・娯楽に近い存在 マイナスの印象
50代~ もはや職業ではない
年齢層によってユーチューバーに対する評価と考え方は違ってくる。
若い世代ほど職業といったプラスの印象が強い。中高年層になるにつれて、ユーチューバーというのは職業ではないという考えが根強く、マイナスの印象が強くなる。
再生回数はチャンネル登録者数の多さが有名度を表す数値という認識が広がっている。これを支えている視聴者もまた若年層が主流といえる。
30代以下…ユーチューバー=芸能人
40代以上…ユーチューバー=遊び人、調子こいでいる人
このような感じになるのではないか。もちろん個人のよって捉え方はさまざまであるのは否定できない。しかし、全体で見るとこのような傾向になる。
ユーチューバーに対する感情(アバンティーズ|エイジ氏の死亡事故を例に)
2019年1月には日本のYouTube界では有名なユーチューバー「アバンティーズ」のメンバーの1人であるエイジさんがサイパンで水難事故で死亡したという出来事があった。
普段からユーチューバーが配信する動画を視聴していて、ユーチューバーという存在に馴染みがある人はこれを悔やむ声が大多数だった。
有名ユーチューバーになったばかりなのに可哀想
まだ若いことを考えると心が痛い
新しいメディアとして、もっと頑張ってほしかった
このようなプラスのコメントがよく見られた。
一方で中高年層になると、次のような声が少なからず見られた。少数かもしれないが、印象としては強く残った。
ふざけているから痛い目に遭ったのだ!
ユーチューバーなんてそもそも職業ではない
やっぱりコツコツと普通に就職するのが一番良い
このように、ユーチューバーが亡くなったことよりも、YouTubeで動画を出すことで生計を立てることに対するネガティブな意見が多い。
ここでも、芸能人と同じような存在と認識が強い若年層と遊びという認識が強い高年層とのギャップがみられる。
特に年齢層が上になると、社会的な常識に欠けた反社会的な行動を躊躇することなくYouTubeに投稿する若者のイメージが大きくなりやすい。
道徳・倫理上好ましくない動画をアップする人が絶えないのも、印象が悪くなる原因とも考えられる。
小学生がなりたい職業トップクラスだが
ユーチューバーは今では将来なりたい職業ランキングでトップクラスになるほど。医者やプロスポーツ選手などと並ぶ。
しかし、それと同時に「親が子どもになってほしくない職業」でもトップクラスになる。
YouTuberはあくまでも成果報酬型~収入は不安定
ユーチューバーは完全に成果報酬型になる。有名な人なら莫大な収入を手にできるが、普通の人はできない。安定した収入という面で完全に劣る。
ある程度の上の年齢層になると、職業とは認められない理由もこの「収入の安定性」にあるといってよいだろう。
芸能人も同じように収入は不安定になるが、こちらは以前から存在する職業であるため、まだ認知度が高い。ユーチューバーはここ最近登場した人たちであるため、実績のなさも要因になる。
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