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Bizualで学んだ10のこと~仕事の備忘録~

ご無沙汰しております。
慶應義塾大学4年 三浦拓巳です。

久しくnoteを更新していなかったのですが、日々の活動の備忘録としてまた発信することに決めました。

今回のnoteのテーマは、「Bizualで学んだ10のこと」です。自分は昨年6月に就職活動を終え、その後長期インターンとして、株式会社Bizualという素晴らしい会社で今日まで働かせていただきました。

Bizualは昨年5月創設された、「就活生へのサービス」を展開しているスタートアップ企業です。

https://bizual.co.jp/

そこで自分は主に以下の業務を担当していました。

SNSの運用(Instagramの運用、アフィリエイト、広告出稿の営業)
広告運用(メディア事業)
noteの運用(マネタイズ、ライティング)

こちらが運用してたInstagramアカウントです。

今回は私がそんなBizualで学んだ「仕事に関する10のこと」というテーマで特に印象に残っているものを備忘録として咀嚼しながら、言語化しています。

4月から社会人として旅立つ前に、Bizualから学んだ「仕事のシラバス」として胸に刻むつもりで振り返ります。

目次

1.就業初期の大切な姿勢
2.行動的/思考的主体性
3.“フリ”をしない。実質にこだわる。具体を重んじよ。
4.思考→実行への転換をシンプルかつ正確にする
5.売り上げ(会社のトップのKPI)から下ろして考える癖をつける
6.基準の話
7.ラストマンシップ
8.コミュニケーションの難しさ
9.インプット/アウトプットを「入口/出口」と二元的に捉えない。
10.主体性

1.就業初期の大切な姿勢

大きく分けて2点です。

・主体的に学習し、自らの成長機会を掴む
・最初は上司の思考スキームごとインストールする

まずは前者から。
仕事を始めた頃に大前提、認識しておくべきは、「自分の成長スピードが仕事を教えてくれる人に制約されている」ということでした。

新人の頃、仕事を振ってくれる上司は、自分のリソース(稼働時間)、ケイパビリティ(出来ること・知っていること)を見聞し、解釈した上で仕事を渡してくれます。

この際、上司は自分の限界を高く見積もっているかもしれないし、大抵の場合は過小評価して低く見積もっています。

そこで、伸びるのが「主体的に学習し自らの成長機会を掴みに行ける人」です。

「おれ/わたし、もっとやれますよ。」
「xxやっておきました。次yyでいいですよね?」

といった言った姿勢で先輩を脅かすような存在になれという言葉を頂きました。

主体性のある人、ない人。1ヶ月後、3ヶ月後、1年後、3年後の差は歴然かなと思います。
内定先でも肝に命じておこうと思います。

最初は自分に負荷をかけるのが、しんどいけど常に自分の現状に+数kgでも負荷をのせる習慣がつけば、1ヶ月後、3ヶ月後、1年後、3年後に二次関数みたに成長出来るはずです。

この姿勢は内定先の会社でも毎日自分に言い聞かせます。

次に後者。最初は上司の思考フレームごとインストールする

入社当初、トレーニングしてくださる上司との思考レベルが合わな過ぎて日本語だけど理解出来ませんでした。(今も思考レベルには大きな溝がありますが、言語レベルでの理解は可能です。)

そんな異国の地に追いやられたような自分が頂いた言葉は、「新しいことを教えてくれるときに、その人の言葉尻だけでなく、どういう思想で、どういう思考プロセスで、どういう意図で、と表面に見えてこない思考スキームまで想像しろ」ということでした。

そして、それを頻繁に質問することで、思考スキームを丸ごとインプットでき、それを理解できるようになると、次第に吸収スピードが上がります。

2.行動的/思考的主体性

先ほども主体性の話をしましたが、「主体性」にも「行動的/思考的」の2種類があると教えて頂きました。

自分の場合は、上司から振られたタスクに対して二つ返事で「はい!やります!」と即実行に移すということを大切にしていました。

しかし、当時の自分はKPIの全責任を負っていながら、指示を鵜呑みにして、自分で考える力、批判的に物事を見る力が欠如していました。

元々、自分は実行量にかまけて、隅々まで思考を行き届かせることが苦手な自分だったので、上司からは、自分のような「行動的主体性」だけで仕事をすると脳味噌が腐って、指示待ちソルジャーとなり、替えのきく、one of themになると、叱責していただきました。

仕事をする際は、「aもbもcもやります!」といった勢いを持ちつつも、「そこまで考えたんだ!」といういうようなwowなアウトプットをゴールに設定して、思考的主体性を鍛えていきたいです。

3.“フリ”をしない。実質にこだわる。具体を重んじよ。

”フリ”とは何かというと、「思考してるフリ」のことです。具体的にいうと、dailyのタスクにKPI達成のための施策を思考する時間を設けながら、その時間でアウトプットした成果物が上がってこないこと。

インプット/思考の総量に対して、アウトプットが出せない時期がありました。

そんな時期に上司から頂いた言葉がこれを意味します。

なぜ“フリ”になってしまったかの分析は後述しますが、一言でいうと「責任感」かなと思います。

その後、少しずつ改善はされたのですが、(まだまだ全然満足してはないですが)やっぱり、そこで思ったのは、

全部のKPI責任わ背負って、意思決定したり、施策を打たないと、自分が成長しない。責任負って、脳みそが引きちぎれるくらい思考して、「よし…これでどうだ…!?」くらいの真剣勝負でないと、なぜうまくいっなのか/ダメだったのか、振り返りの時の感覚、重みが違ってくる。ということです。

これら上司から頂いた、理想のあり方で、この状態にいち早くなれるよう内定先でも必ず肝に命じたいテーマです。

4.思考→実行への転換をシンプルかつ正確にする

Bizualでは、「思考と実行のバランス」が非常に求められました。思考と実行の二刀流ソルジャーが理想なのです。

最初に思考の部分を徹底的に叩き込まれて、何とかフレームが理解出来る様になると、今度はそれを実務の「実行」にアウトプットしていかなくてはいけない。

ただ、実務になると思考と実行の間にいくつかレイヤーが生じるのです。

具体的にいうと、

KPIに対するインパクトが最も大きい施策を思考できたのにも関わらず、その他のタスク(メール返信、デザインタスクなど)に拘ってしまい、大事な施策に十分なリソースが割けない。
総じて作業という安きに逃げてしまう。

といった状況が起こるのです。

こんな自分が上司に頂いた言葉は、
人間やっぱり自分が好きなことや楽しいことという[感情・本能]を優先しがだし、思考した結果見えた優先順位[理性]の言うことを聞いてくれない。

思考結果を




実行  に下ろすときに、もうそのままシンプルに素直にその通りにやることが大事。

という言葉頂きました。

今の自分にも胸に刺さるくらい響く教訓です。

5.売り上げ(会社のトップのKPI)から下ろして考える癖をつける

自分の将来のことを考えたときに、自分に必要だということで上司から頂いた言葉です。

要するに、会社のCEOになったつもりで仕事をするということです。

Bizualでは、規模がまだ小さかった為1人がKPIの責任を負う体制を撮っていました。自分の場合は、SNS、広告、noteと3つのKPIを持たせて頂きました。

この言葉の真意は、自分が持つKPIのさらに上の「売り上げ」まで視座を上げて、優先順位を組み立てる。

例えば、
・部下のTくんの育成は売り上げとどう相関があるか?
・広告で売上達成するためには何が最も近道か?最速でやれるか?

といった視点を持つことが大切だとアドバイスを頂きました。

内定先でも、すぐにはKPIなど持たせてくれないと思いますが、自分の上司、その上司の立場に立って、KPIツリーを作成し、「自分の業務は売り上げとどう紐付いているか」を常に問うことを意識したいです。

6.基準の話

Bizualでは本当にありがたいことに、年明けから部下(Tくん)を持たせて頂けることになりました。

これまで事業部には自分1人しかおらず、マネジメント経験など右も左も分からない状態で、後輩を持たせて頂いたのです。

当時の状態として、自分はSNSと広告の部署を兼任しており、SNSのKPIを追いながらも、徐々にSNS業務をTくんに移譲し、広告にシフトするという方向でした。

しかし、不器用な自分には、まぁそんな器用なことは出来ない訳です。

Tくんに適切なタイミングで適切なタスクを渡すのが道理なのですが、なんせ自分のタスクもあるので、手が行き届きませんでした。

そんなときに、上司から頂いたのが以下の「基準の話」です。

一流:然るべきタイミング(日)で完璧な依頼をし、Tくんが稼働+学習する時間と、自分が本来集中すべきタスク(トップのKPI、広告業務)にその日からフォーカスする。
二流:失敗に気づいたその日に取り返す←当時の自分
三流:「あー、やんなきゃ」の脳内でぼやいてばかりでなかなかアクション起こさず、どんどん後ろ倒しになる

以前の自分はタスクをお願いすることに対し、「人にタスクや何かを指示するのが申し訳ない」という気持ちを持っていました。

この発言には、
①「人に指示する」という字義にちらつく上下構図に対する後ろめたさ
②タスクそれ自体を無味乾燥な“雑用”と過小評価している
③究極的には、Tくんから嫌われたくないという保身

があると指摘されました。

①「指示する」という、動詞の印象を過大に受け止めない。「依頼する」とか「お願いする」などの言葉の表現の問題。

②仕事は点ではなく線で繋がっており、特に事業はトップの売上利益からツリー状に全てのKPI←それに寄与する業務 が変数となりうるので、どんな小さな業務もバカにならない。むしろ、本当に成長する人は初期の地味な業務にも自分なりの目的意識や仮説、抽象化した理論などを立たせることができる人である。

③自分の保身は大事なのかもしれないが、それ以上に大事なのはTくんの成長であり事業の成長、会社の成長。そしてなにより自分自身の成長である。
短期的な自分の保身ではなく、長期的な自分の成長の保身という観点から捉え直す。

7.ラストマンシップ

これは自分の仕事から「組織全体への影響」という観点に視点が向いた、貴重なお言葉です。

要するに、与えられた仕事に対する「責任感」。

上司におんぶに抱っこの依存体勢だと、
「80%くらいのクオリティで適当にこなし、上司からもらったアドバイスを修正すればすぐ出来上がる」というスタンスになる。

ラストマンシップ欠如の最悪の弊害は、単一の仕事以外の全ての仕事でこの姿勢がウイルスのように感染してしまうことであり、結果、組織全体の生産性を著しく損ねること。

「自分が完璧なアウトプットを出して自分が組織の人全員にこれをデリバリーするんだ。自分だ、自分しかいない」というラストマンシップを持って仕事に臨む。

という指摘を受けました。今でも胸に刺さります。。

内定先でも忘れずに、念頭に置いておくべき原理原則かなと思います。

8.コミュニケーションの難しさ

Bizualで、後輩のTくんのマネジメントを任せて頂いてから、コミュニケーションの難しさに頭を悩まされてました。

前提として、コミュニケーションを行う相手と自分には背景情報、知識量に違いが存在します。そのため、話す相手への「感度を上げる」必要があると強く感じました。

「伝える」ことにより、相手の「認識する」と「考える」ということをコントロールし、最終的に行動に繋げる。

つまりわさ、言葉を選ぶ際に「相手にどのような認識を持たせたいのか?」「どのように考えさせるのか?」を意識することが大切です。

ここを誤ったり、甘く見積もると部下の成長が鈍化することを学びましたり

Tくんが「今、どこまで理解しているのか」「知識レベルがどのくらいか」「何に問題を抱えているか」などマクロな視点で俯瞰し、それに応じた言葉選びや、話題の選定を行なって引き上げていくことの重要性を学びました。

内定先でも上司部下関係なく、相手の前提条件に配慮した「憑依する力」を磨いていきたいです。

9.インプット/アウトプットを「入口/出口」と二元的に捉えない。

これは2月に上司から頂いた言葉なのですが、最近読んだ本にも同様のことが書かれていたので、印象的な言葉です。

元々、自分は本が好きだったり、インプット過多になりがちで、「in/out」のコントロールを課題に感じていました。

以前の私は、以下の図のようにin/outを二元的に捉えていました。

→in / out →

しかし上司の場合だと、少し構図が違くて以下のようになります。

in→■→out

この違いは何かというと、インプットとしたらそれを一度咀嚼してからアウトプットしているのです。(■の部分が咀嚼です。)

■の咀嚼の部分をさらに分解すると
・簡単な言葉、稚拙な表現に逃げない←自分は「やばい」「すごい」といったいった言葉を禁じてました。

・直列、並列でなくシステムとして構造で捉える(どこから影響を受け、どこに影響を及ぼし、どのようなフィードバックがいつ返ってくるか)

・最終的な解法はシンプルなものであると予期し、実行の正しさを評価する

上記のような思考回路を持つことが大事だとアドバイスを頂きました。

自分の場合、インプットが多い分、特にシステムとしての構造的な思考(複雑系)が弱いので、安きに逃げない、短絡さを捨てて仕事に臨みたいと思います。

10.主体性

前にも主体性の話をしましたが、やっぱりこれが深いテーマなので、もう一度別の観点から学びを整理します。

「主体性」を下支えしているのは「どれだけ覚悟を持って賭けているか」だと学びました。

少しメンタル的な話になります。(これまでほぼスキル的な話だったのでご愛嬌)

Bizualで働いて、最も大きな学びだったのがこの「どれだけ覚悟を持って賭けているか」です。

共同代表のお二人の覚悟は、自分なんかだら恐らく測りしれないのですが、少なからず一緒に働いていて、レベルの違いを感じました。

上司の川口さんから、前職の伊藤忠商事から起業までのプロセスを聞いて、「自分が身を置く環境に担保を作らない、志を持つ」ことの重要性を学ばせていただきました。

人は、横に手広く探索して手広く張っておきたいものだけど、世の中見たら、結果出して大成している人は、探索をやめて、狭く深く掘り進んでいる人だとある日気づかれたそうです。

これを理解すると、そもそもの覚悟の総量と置かれた境遇で主体性のベースラインが変わるのだと思いました。

共同代表のお2人とは比較になりませんが、私も上記には心底頷けます。

私自身も、就活を終えてから腹を決め、「Bizualでインターンする」ことを決めました。

4年生ともあれば、残りの学生生活謳歌したいという甘い誘惑も勿論ありました。

しかし、そんなもの以上に、「就職活動で第一志望から内定を貰えなかった悔しさ」と「志を成し遂げたいという信念」が当時も今も優っています。

卒業旅行にも行かず、学生時代の大半を放棄して「インターンをして残りの学生生活で最大限成長する」と決めた夏のことを思い出しました。

自分の大学生活に悔いはありません。
自分が目指す方向に手を差し伸べてくれた仲間に出会え、そしてそのスピードを加速させてくれたBizualの川口潤さん、その他bizualの皆さんには本当に感謝しています。

春からの社会人生活が、順風満帆だとは1mmも思っていませんが、愚直に目の前の仕事に向き合います。

最後にここまでnoteを読んでくださった方々、本当にありがとうございます。これが今の自分の嘘のかけらもない気持ちです。

最後まで読んでくださった方、ぜひInstagramでDMで感想など送ってくださると嬉しいです。

読んでくださった方、一人一人のバックグラウンドを知って、お話できることを願っております。

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