クリエイティブリーダーシップ特論レポート9.18

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科
クリエイティブリーダシップコース
クリエイティブリーダシップ特論第十回 平田 智彦 さん 「2019.9.18」

平田さんとは誰?
株式会社ziba tokyo 代表取締役
愛知県立芸術大学美術学部デザイン専攻を卒業後、キヤノン株式会社にて映像事務器デザインを担当。1989年より株式会社ブリヂストンにてプロダクトデザイン業務、VI計画等に従事したのち、アメリカに赴任し、在任中にzibaUSの業務を兼務。帰国後、ブリヂストンデザインセンターがAXISと合併したことを契機に、AXIS内にプロダクトデザイン室を創立し、多様なデザイン開発に携わる。2006年、ziba tokyoを設立。zibaUSのメソッドを日本で応用しながらデザイン開発全体をリードする組織の代表を務める。

「Zibaに関しての話」
  株式会社ziba tokyoは、ポートランドにもブランチがあり、ワールドワイドにデザイン活動を行っている会社です。Zibaという名前は創業者の母国語であるペルシャ語で「美」の意味です。今の時代のデザインはサービスやビジネス、そして経営や仕組みのための戦略とみなすことが一般的になって。デザインの美はもともと時代や地域の影響をうけた作り手の本質と意図から生まれて、でも今の「美」は、対象そのものだけでなく、人々の体験に昇華されるものです。Zibaはデザインの美を超えるモノを提供したい。プロダクト、デジタル、サービス、ビジネス、空間、コミュニケーション。対象に限界はありません。Zibaは、領域を横断したデザインファームであることに誇りを持っている。

「wicked problems」
  問題は三つ。
  simple problems/complex problems答えがある。品質をいかに上げるかが焦点になる。wicked problems答えがない。答えは「何か」ではなく、正しい問い(新たな仮説)を探すことが必要となる。これがデザイナー、クリエイターの仕事。これから、どんどん増えるのはwicked problems、一番難しいもwicked problems。こいう問題を解決するのは我々クリエイターの役名である。
  そのため今までLearn and Do「可能だが、難しい」をDo and learnの考え方に転換するのは必要です。Fixed mindset「可能だが、難しい」からGrowth mindset「難しいが、可能だーー失敗から学ぶ」の自己変容型に切り替える。

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「wow」
  講義の最後は「wow」です。人のこれは良い、好きを越え、最高レベルの評価でした。理想な状態かもしれないが、でもいつかたどり着けく可能性がある。

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