クリエイティブリーダーシップ特論2レポート6.29

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科
クリエイティブリーダシップコース
クリエイティブリーダシップ特論2  井登 友一 さん 「2020.6.29」

井登さんとは誰?
株式会社インフォバーン京都支社長。デザインコンサルティング会社にて、ユーザ中心発想によるマーケティングコミュニケーションコンサルティング事業に従事。 その後、株式会社インフォバーンに入社し、コンテンツマーケティング起点での企業のデジタルコミュニケーション設計プロジェクトに注力。 2011年6月1日に新規開設された京都支社の責任者を務める。

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「不便益-benefit of Inconvenience」
 今回の講義で一番印象深いのは「不便益」でした。「不便益」という言葉の意味は便利で高効率を押し付けるのではなく、あえて不便にすることで生活改善や成長の機会を損なわないという考えだ。現存の多くな製品やサービスとか、問題に対して顧客に直接の解決方法を与える。でもこれは顧客は本当に欲しいかったものですか?これからは『便利か不便利か』と『簡単か難しいか』こいう工学的な視点から考えちゃなく、色な経験を提供するのは重要だ。人に成長続ける力を与えるのもエクスペリエンスデザインの役目じゃないですか。
 中国はこいう古い言葉がある。「人に授けるに魚を以ってするは、漁を以ってするに如かず」 この言葉は老子の教えの中の一つとして 淮南子 ( えなんじ ) に記されているものである。現代語訳すれば「飢えに苦しむ者には魚を与えるよりも魚の釣り方を教えてやる方が良い」となり、これはつまり「助けるならば単なる急場凌ぎではなく相手の将来を思った行動を取れ」ということを意味している。私もずっと直接提供されるものに囲まれて、思考と分別の力はどんどんなくなている。これから多様な経験価値のデザインを楽しみ。

「父性のデザインと母性のデザイン」
 子供とユーザーや生活者に置き換えるも面白かった。父性と母性について、人は片方を持っているではなく、一人の中で共存している。『喜びや苦労を共有して、ユーザーにとって迷わず、快適に、失敗することなく、使いやすくデザインされている』は母性なデザイン、『大きな視点でほんのりとした灯りを照らすこと』は父性のデザインでした。そのバランスをとりながらデザインにおいても取り組むべきテーマについての意味と価値をより深く、広い視点で見つめ直し何をすべきなのか?を意志をもって考え抜き続ける。

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