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Youtubeは何分の動画が1番伸びるの?何分の動画が1番稼げるの?

Youtube初心者の方からの質問で多いのが「何分の動画を作ると伸びやすいですか?」「何分の動画が1番稼げますか?」というもの。

広告収入という観点から言うとミッドロール広告(動画の途中に挟める広告)を使える8分の動画が最もコスパが良いと言えそうですが事はそう単純ではありません。

UUUMの決算資料から逆算すると、短い動画も長い動画も全て含めて平均すると1再生当たり約0.28円であることが分かっています。

ここでは分かりやすいように
1分の動画の広告単価が0.1円
8分の動画の広告単価が0.3円
20分の動画の広告単価が0.5円
と仮定します。

※実際は同じ長さの動画でも視聴者の属性や動画のジャンルによって広告単価は大きく異なります。

また、
1分の動画の撮影+編集に1時間
8ふんの動画の撮影+編集に8時間
20分の動画の撮影+編集に16時間
かかると仮定します。

1日8時間Youtubeに時間をとれるとし、どの動画も1万再生されたとすると
1分の動画:動画8本×1本当たり1,000円の合計8,000円(時給1,000円)
8分の動画:動画1本×1本当たり3,000円の合計3,000円(時給375円)
20分の動画:動画0.5本×1本当たり5,000円の合計2,500円(時給312円)

となり、1分の動画を量産することが最も時給が高くなり8分動画神話はいとも簡単に崩れてしまいます。

しかし、実際はこうはなりません。

何故か?

Youtubeの仕様上、動画の再生時間が長い動画ほどオススメされやすくなるので、同じような内容、同じような密度の動画の場合1分や8分の動画より20分の動画が圧倒的にオススメされやすくなり、結果的に20分の動画の再生数が1分の動画の再生数の2倍、3倍となり1分の動画の時給と変わらなくなる、もしかすると1分の動画より時給が高くなるということも起こりえます。

また、8分を超える動画にはミッドロール広告を挿入することができるため、ほとんどのYouTuberが8分〜9分ほどの動画を作り始めます。

「動画作ってみたら7分で終わっちゃった。このままだとミッドロール広告挿入できないから8分に伸ばそう」
「8分からミッドロール広告を挿入できるので8分の動画を目指して3,500文字の台本を書こう」など、Youtubeのプラットフォーム上には8分から9分の動画が山のように溢れています。

そう、ミッドロール広告を挿入したいからといって8分の動画を目指すと、レッドオーシャン(競合が多い場所)に自ら飛び込んでいくことになります。

8分の動画には動画の再生維持率が40%〜60%の強力なライバルがたくさん存在しており、相当頑張らないと動画の再生時間という点で勝ち辛くなってしまいます。

これを分かっているYouTuberは、その競合を避けるため、そして大量に存在する8分の動画に勝つため動画時間を15分にしたり20分にしたりと1本当たりの動画の長さを長くしています。

登録者数100万人超え、50万再生100万再生を達成するYouTuberの動画時間が1時間などの長時間の動画となっているのはライバルが多い8分から20分の動画時間帯を避けるため、そして再生時間を長くしYouTubeの AIに少しでもインプレッション(おすすめ)してもらうために非常に長い動画時間となっています。

ただしここで勘違いしがち、絶対にやってはいけないのが、5分の動画の内容しかないのに動画時間を20分とか30分に伸ばすこと。

しっかり台本を書いて撮影を始めたり、しっかり不要な部分をカットする動画編集を行えば5分の動画にまとめられるのに、ダラダラした中身の薄っぺらい20分の動画にしてしまうと、視聴維持率が下がって今後一生オススメされることがなくなり、少ない再生数で伸び止まってしまいます。

要するに、何分の動画が1番伸びるのか?何分の動画が1番稼げるのかという質問に対しては、中身を凝縮した上でできるだけ長い動画時間にすることがYoutubeに最適な動画時間ということになります。

もっと言うとそれぞれの動画の内容によって最適な動画時間は変わってくるということです。

10分の内容の動画を作っているのに20分や30分の動画には出来ようがありません。

4分の音楽のミュージックビデオをアップするのなら、その1曲分の4分の動画にするのが再生数が1番伸びる最適な動画時間となり、生放送の一瞬の面白い場面を切り抜くなら30秒や1分の面白かった場面だけを動画にすることが最適な動画時間ということになります。

ただやはりライバルに勝ちたいという気持ちがあるのなら、同じ8分の動画でもより内容を濃密にして少しでも再生維持率を上げる、動画時間がより長くなるように台本を長く作り込むなど努力が必要になります。

もしかすると誰も投稿したがらない7分の動画は意外と穴場なのかもしれません…

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