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令和6年度目玉補助金「中堅中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」

こんにちは、川原拓馬です。

中堅中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金について解説します。
動画で解説を見たい方はこちら

公開資料は読む順番が大事

補助金に限りませんが、全体⇒細部、へと理解を進めると入りやすくなります。

この記事で、まずは補助金の概要をざくっとつかんだら、まずは、リーフレットを見てください。

そうすると、事業の概要が非常にはっきりとわかります。
そして、次は概要資料を見ていただくと、事業の概要がもう少し詳しく理解できるようになります。

まずここまで読んでいただいたら、補助金に自社が申請できそうなのか、採択される可能性がありそうなのか、といったところがわかると思います。
その後は、申請のフォーマットを見ていただくと良いと思います。

申請フォーマットを見ていただくと、
・大体どんな記載項目を書かないといけないのか
・どれぐらいのボリュームがあるのか
・どういうことを検討しないといけないのか
といったことがわかりますので、概要を掴んでいただいた後は、申請フォーマットを見てください。

その上で最後に公募要項を見ていただくと、理解が深まりやすくなります。

以下、ポイントのみザクッとまとめます。

補助金の目的、概要

この補助金は、中堅中小企業の賃上げを促進するために設けられたものです。
対象はこれまでの補助金と異なり、中堅中小企業が主な対象となっています。
具体的な投資対象は、省力化や自動化などの大規模な投資であり、これによって事業成長と賃上げが実現されることを目指しています。

補助金の特徴として、投資規模が10億円以上であることが挙げられます。
一方で補助上限は50億円であり、補助率は3分の1以内となっています。
つまり、大規模な投資に対して一定の補助が行われますが、自己負担も相応に必要となります。
経営資源のある程度ある中堅企業を対象としていることがこのあたりから強くうかがえますね。

申請書類はパワーポイントとエクセル、審査は書面とプレゼン

申請書類はパワーポイント形式であり、指定されたフレームワークに沿って記載する必要があります。

フレームワークでかなり記載事項は指定されているので、より記載内容自体の評価はしやすくなるでしょう。
フォーマットで使われているフレームワークは非常にオーソドックスなものですので、適宜ネット検索でフレームワークの理解をしながら記載を進めると良いと思います。

また、申請にあたっては、金融機関の確認書やプレゼンへの同席が得られれば加点となります。
金融機関には早めに協力を求めて、企画段階から協力を得るのがお勧めです。
事業計画の客観的なチェックをいただくことで、事業計画のブラッシュアップになりますし、融資の審査も早く進められます。

公募期間は3月6日から4月30日までであり、審査は1次審査と2次審査が行われます。
2次審査では外部有識者によるプレゼンテーション審査があります。

また、採択された事業の実施期間は令和8年12月末までとなっています。

最後に


非常に大型の補助金ですが、記載ボリュームは思っていたより少なく、またフレームワークが指定されていることで、「何を書けばいいのか」で悩むことは少なそうです。

申請にあたっては、しっかり練った事業計画書の作成と金融機関との連携が重要です。

なかなか中小企業にはハードルの高い補助金ですが、上限金額も大きくチャレンジする価値がある補助金であり、条件に当てはまれば意欲的に取り組みたい補助金であると思います!

また、もし申請要件を満たさないとしても、オーソドックスで完成度の高いフレームワークで計画書フォーマットが指定されていますので、自社の投資計画を検討する際に活用することもお勧めです!
新しい補助金に引っ張られて既存補助金の記載項目や審査項目が変わることもありますので、今後の他の補助金申請の下書きとしても使えるかもしれません。