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高等専門学校(通称高専)ってどんなとこ?

こんにちは。たくです。

自分は中学卒業後、高等専門学校(通称高専)と呼ばれる普通の市(私)立高校とは違った進路を選びました。

高専卒と周りに話すと、「4.5年間あるんでしょ?」、「専門学校と何が違うの?」、「頭良さそう」とざっくりとした返答しか帰ってこなく、まだまだ認知度の低い学歴たということをよく実感致しますので、今回はその高専について、とある高専を卒業した筆者の経験を交えて書いていこうと思います。

目次
・高専に入学を決めた理由
・校風
・何を学ぶの?
・まとめ


・高専に入学を決めた理由

ではまずなぜ自分が高専に入学を決めたかというとずばり…

大学入試を受けたくなかったから

です!
(これが後に大後悔を生むことになるとは予想にもしていなかったのです…)

中学時代そこそこ勉強はできていた筆者ですが、進路を決めなければいけない時期に近づくにつれて周りは勉強、勉強というムードになってきており、県内有数の進学塾に通っていた自分は、それをより強く感じていました。

特にやりたいことも見つからず、ただひたすら周りに流されながらの勉強は自分にとって苦でしかなく、「もう入学試験のための勉強は二度としたくない…」高卒で働いてやろうかとも思っていたとき、友人が高専を受けるという話を耳にしました。
そこで初めて高専という選択肢の存在を知ったのですが、軽く内容を聞いてみると、

「5年制だから、大学入試もない、校則もほとんどなく自由、就職に強い」

当時から人と違ったことが好きだった自分は、

え?こんなに自分の理想通りの学校があるの??

と感動し、高専が理系の学校だということ以外は何を学ぶところなのかろくに調べもせず、その日から高専入学に向けて猛勉強に励みました。

そして、なんとか無事合格し高専に入学することができたのでした。
(後に入試の結果を開示してもらうと、下から数えて数番目、とかだったのでギリギリ合格のラインだったんだと思います。)

・校風

校風は、とにかく自由です(笑)
普通高校では考えられないような自由な空間がまさにそこにはありました。
制服も支給はされるが絶対に着る必要はない、髪染めピアスOK,スマホ,ゲーム等も講義中以外はやっていても怒られない、バイト可、など普通高校じゃ絶対ありえないですよね。

しかしここに落とし穴があり、自分のことは全て自分で管理しないといけないので、自己管理できない者は遅刻多々で留年、ゲームのやりすぎで勉強についていけず留年、レポートの提出期限を守れず留年と、容赦なく留年させられるのが高専の怖いところでもあります。
(実際に、入学時50人だったクラスが、卒業時30人になっているなんてこともザラです)

逆に言うと勉強さえしていれば、単位さえ取れていれば法に触れること以外何をやってもよかったので、そんな"自立の精神'を大事にしている校風が自分はすごく好きでした。

・何を学ぶの?

では高専で何を学ぶのか?ということですが、自分の学校では機械科、電気科、材料科、制御情報科、生物応用科の5つがあり、自分は機械科だったので他の科のことは正直よくわかっていないのですが(友達少なi…)、今回は筆者が機械科で5年間どんなことを学んだのか簡単に説明しようと思います。

1〜3年 必修科目+専門科目+ものづくり実習
4〜5年 専門科目+(必修科目)+卒業研究

必修科目というのは、普通高校でも習うような英数国理社の基本の教科です。
1〜3年生の間はこの必修科目をメインで習い、週に1.2度専門科目や旋盤、溶接、鍛造、鋳造といった実習が入ってくるような形でした。

4年生になると専門科目(機械科では熱力学、流体力学、材料力学等)が時間割の殆どを占め、必修科目は文系科目が一切なくなり、大学生レベルの数学と物理を習う程度でした。

5年生では大学のような卒業研究が始まり、自分で研究課題を決め、来たるべき論文発表の日に備えて授業の隙間時間で研究を進めたり、学校に泊まり込みで論文を書いたりしていました。

個人的に一番しんどかったのは1〜3年次の実習でした。。
元々ものづくりということにそこまで興味がなかったので、実習に楽しみを見出だせず、きついなぁ、早く帰りたいなぁと思いながら嫌嫌やっていた記憶があります、、
ものづくりが好きな方にとってはものづくりの基本となる作業はほとんど行うので、他の工業高校や工業科のある大学では絶対行わないような貴重な体験ができるでしょう。

・まとめ

以上が高専の大まかな全容になります。
これ以外の特徴といえば、
・赤点は60点
・教授によっては赤点以下で即留年、
・部活動が盛ん
・普通高校と比べると文化祭の自由度がかなり高くめちゃくちゃ盛り上がる
・高学年になるにつれて常にレポートの提出期限に追われている
などなど、普通の高校では味わえないような貴重な体験がたくさんできる場所でした。

自分は"ものづくり"という分野が好きではなかったので毎日の授業は辛かったですが、高専に入学したことで人に聞かずにまずは自分で考えるということや、わからないことは自分で調べる、勉強と遊びの両立のバランスを取るなどの、"自立の精神"はかなり磨かれたと思います。

この記事を読んで少しでも高等専門学校に興味を湧いていただける方がいますと幸いです。

以上、今回も最後まで目を通して頂きありがとうございました!



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