アジャイルとの出会い

アジャイルとの出会いについて
[きっかけ]
2014年に、当時のユーザー企業から「日次で売上速報を全世界の役員に配信したいから半常駐でサポートして欲しい」と
うちのチームに依頼がありました。
当時はインフラや運用保守をやっていたチームで、なぜか皆手を上げない。人がやりたがらないことに価値有りと、私が行くことになります。
この時は、アジャイルと言う単語を聞いたことあるくらい、XPにはプラクティスがあるのを少し知っているくらいでした。
[最初の印象]
この企業は、入りたい企業ランキング常連の製販一体会社で、
ちょうどトップが変わって、動いてる空気をすごく感じました。
そして、外から入ってきた人に、全員がめちゃくちゃ優しい、親切、敬意を示してくれる。
こんな素晴らしい会社があるんだなと衝撃を記憶しています。
[徐々に]
私もマトリックス組織の一員として、色々な部署に散らばるキーマン同士の話し合いに参加し、
要件を決め、約1ヶ月で売上速報を作りました。
いざ配信を始めてからがやばかったのです。
まず問合せが半端無い
みんなで決めた仕様に自信はありましたが、この数値はどこからどうやって誰がなぜ出したのか
それと同時に、新たな要望を山のように頂きます。
そうすると、相反する状況も生まれ、日々の改善対応をしながら、調整もすることに。
私一人ではとても無理なのですが、開発チームは、設計書や契約ベースでないと即対応が難しい。
自分で変更してリリースするにも障壁が多く、ギリギリの状態。
何がギリギリかというと、xx基準順守も、yy契約も、zz精神状態も。
[創世期]
こうなったらユーザーも自社内も関係無く全ての人を巻き込むしかない。
私が優先するのは、お客様の満足だけ、全ての判断基準をそれにして、その一言だけを楯にして
熱すぎるくらい状況説明と考えを伝え続けます。
契約書の納品物からドキュメントを排除したり
保守費用を半分にして、開発費用に転換したり
保守チームと開発チームの逐次スイッチしたり
通らないエラー処理撲滅したり
本番機でテストしたり
契約を小型化したり分割したり
設計書ではなく、電話でレビューしたり
[成長期、気付き]
私もメンバーも星の数ほどの失敗をし続けます。
ユーザーに何度謝ったか、メンバーのモチベーション保つのも苦心しました。
しばらく、良いか悪いか良く分からない混沌とした状態が続きます。
でも、この失敗の数々が確実にチームを強くしました。
やること多すぎて追われ続けていた仕事が、少し変わってきます。
周りから、アジャイルでやってるんだねーと言われるようになりました。
えぇー!これがあのアジャイル!?自分の持ってる知識とは違うのですが・・。
びっくりしました。お恥ずかしながら、アジャイルを全く意識することなく。
[後半]
ここからは怒涛のアジャイルアプローチ
知識も身に付け始めます。
色々なことがスムーズに、上手く綺麗に回り始めます。
ユーザーからは本当にありがたい評価を頂きました。
一方で、我流過ぎてアジャイルだから、アジャイルでやると、などは言わず、言えずでした。
おまけに私の判断や指示は、なぜか上手くいかなくなってきました。
成熟してきたチームと、もう少し大きな組織へのアプローチができるように
新しい場所を探すことになります。2017年7月のことでした。
[最後に]
今も、我流と、認めらえるものの違い、後付けのターミノロジーの綻びに迷いが出ます。

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