チーム成果の背景-Scrum、BABOK-

QAチームのLeadをした時の話です。
[案件]コアシステムの乗せ換え。20年稼働しているレガシー大規模システム
[期間]2016年~2020年、(開発からit-aを2018年)
[体制]国内30名、海外50名、QAチームは13名全員パートナーさん

[最初に感じたこと]
・全員が海外未経験
 海外の人が日本語のシステム開発するとか、日本人が海外の現地語システム触るとか、
 欧米から日本のシステムがどのように見られているかなどの感覚が無い。
・サブシステムには質のバラツキがある
 お金掛けたシステムと、そうでないシステムが歴然。
・基準の無い完璧、完全、最高主義。
 積み重ねてきた歴史が多すぎて、誰も当時の背景を知らない決まりが多い。
・QAチームに期待することが曖昧
 とりあえず海外と日本のブリッジして品質高いもの作らせて的な。
・不公平感
 他の国では障害と言われない
・敵対心
 どうせ日本品質できないだろうvs古すぎて
・みんなが私に聞いてくる
 どうすれば良いのかオープンクエスチョンが引っ切り無し、答えないと進めない。

[立てたビジョンとミッション]
 品質が安定して高いプロダクトを作りたい
 そのために、不透明、不平等、不合理を無くす
[チームへのアクション]
 以下のスクラムチーム的なアプローチ
 1.ポリシーを作って守ろう
  設計は日本、製造は海外、うちらは誰のために何のためにこの仕事をするのか。
 2.顧客満足を第一に考えよう
  全ての判断基準に。直接関わらない顧客のために、常に顧客の気持ちを考える。
 3.自己組織化した組織になる
  私がいなくても日々回るように。
 4.機能横断的な組織になる
  誰かがいなくても仕事が回って、休暇も取れるように。
 5.海外チームとの共存
  リーダーはメンバーのために働け、メンバーは自分の為に働け、それがPJTに寄与する。
  判断の理由を重視、なぜそう思ったか(結果ではなく)を擦り合わせ。文化の理解。
 ⇒そうすれば私は海外チームに軸足を置ける
[周りへのアクション]
 以下のBABOK的なアプローチ
 1.ヒアリング:Elicitation
  何を抱えている、もやする瞬間を共有させて。
 2. 要求分析:Requirements Analysis
  何をやると喜んでくれる?あなたたちができないことは何?
 3.仮説検証:Planning and Monitoring
  それってAなのBなのCなの?それとも違うの?
 4. 指標定義:Solution Assessment and Validation
  どれくらいやれば満足?
 5. 期待操作:Requirements Management and Communication
  敢えてやらないことありますよ、それは〇〇の仕事だから。
 6. スキル底上げ:Underlying Competencies
  引っ張り上げて、押し上げる。
 7. 全体最適:Enterprise Analysis
  いきなり全部最高は無理、それぞれが、できることをして、結果の支点を見つける。
[最後に]

ご覧戴きありがとうございました。

結果の振り返りで気付いたことなので、最初から目指した訳では無く、

途中で気付くこともできませんでした。現場Drivenのterminology後付けなので、厳密さの自信はございません。

個人が身に付けた成果の事例として、何かお役に立てれば幸いです。

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