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中級ユーラシア料理店 元祖日の丸軒の思い出
世田谷代田と新代田のあいだあたり、元祖日の丸軒というお店があった。
中級ユーラシア料理とはなんぞ?
店主のぺぺさんによると高級料理では決してなく、大衆料理でもないから中級料理、そしてユーラシア大陸全般の料理を供する、ということだそう。
ぺぺさんのフルネームはぺぺ・アンドレ。
たぶん本名は別にあるはずだけど呼び名にフルネームがあるのもぺぺさんらしい。
ネットでちょいと検索すると
※2つある階段の一つから店に入ろうとしたら「ここは入り口じゃありません」と言われてもう一つの階段から入り直した。
※ワインの値段を聞いたら「うちには安いワインはありません」とスネた。
※お品書きを見て注文したメニューがことごとく品切れで、「あなたはなぜないメニューばかり頼むのですか?」とスネた。
※予約無しで入店したらぺぺさんがパニクった。
などなど、いっぱい逸話が出てくる。
そんなぺぺさんと戯れるのも日の丸軒の楽しみ方の流儀。そう、ここは時空が歪んだ場所。
ターメイヤは日の丸軒名物。来店した人は必ず頼むことになる。
本来のターメイヤはエジプトのそら豆のコロッケ、でもここは中級ユーラシア料理店、ターメイヤも全く違う。
材料はほぼニラ、ほとんどニラ、成形して揚げてある。ニラをどうやってまとめているのかよくわからないけど不思議美味しかった。
そしてタコのトマト煮。タコは細かく刻んであってほぼディップ状。パンに乗せていただきます。
このふたつは定番メニュー
揚げタラのパセリ乗せ。
タラって揚げるとおいしいのね。
シシカバブ。
カットが大きくてボリュームたっぷりなんだ。一串200gくらいあったんじゃないかな?ぺぺさんの気分で大量のクスクスが添えられたたことも会った。
日の丸軒は量の判断も難易度高かったんだ。
基本的にぺぺさんのワンオペ。セーラー服おかっぱのウエイトレスさんがいたこともあった。日の丸軒の世界観は強固だから、馴染めないお客さんは馴染めないと思う。僕は大好きだったけど。
ぺぺさん
スネイプ先生だと思えばかなり近い。
後ろの水色の絵は横尾忠則さんのもの。
「これ、横尾さんの絵ですよね?」と聞いたら、「そうです。横尾忠則さんの絵です。買うと何万円もしますよ」と、ぺぺさん。
いやいや、もっとするでしょ。
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