【全頭診断】弥生賞 予想

お疲れ様です。takuchaです。

 今回は弥生賞ディープインパクト記念(以下、弥生賞と呼称します)の予想をしていきたいと思います。
 来月に資格の試験があり、今月は全頭診断はやらないつもりだったのですが面白そうなメンバーだったのと小頭数だったのでいつもより簡易かもしれませんが書こうと思います。
 最後に、おまけでチューリップ賞についても少し書こうと思うのでぜひ最後までご覧ください。

それでは初めていきます。

■レース考察

弥生賞は言わずと知れた皐月賞トライアルレースです。
過去の良馬場時のこのレースのラップを見るとわかりますが、このレースはとてもスローペースになりやすいレースです。このレースに限らずですが、トライアルレースはスローからのヨーイドンになることが多いです。
まあ当然ですね。重賞とはいえ賞金を持っている陣営からすると前哨戦ですから、負担の大きいレースにはしたくないでしょうし。なので、仕上げも馬によって違います。この辺りは調教やパドックでしっかり確認したいですね。

・スローペースなレースの特徴


さて、先ほどスローペースになりやすいというお話をしましたがそうなるとどのような傾向が出てくるか。以下の2点だと考えます。
1.強い馬での決着になりやすい
2.多少距離が長くても持たせられる
この傾向を見て、僕が推したい馬を察せた方もいるのではないでしょうか。順にお話しします。

1つ目の「強い馬の決着になりやすい」は僕がいつも考えていることですが、スローペース=上がりが早い決着になりやすいということです。そして日本の競馬は早い上がりが使える≒強い(人気)ですから、この傾向から強い馬での決着になりやすいです。
2つ目の「多少距離が長くても持たせられる」は新馬戦理論ですね。スローペースは追走が楽ですし、息も入れやすいので距離は持たせやすいです。

・スローペースな中山2000mの特徴

それでは、スローペースのレースの特徴を前提として「スローペースの中山2000m」について考えていきます。
中山2000mは一般的には坂越えが2回あるためスタミナが必要なレースと言われます。中山2000m 断面図で調べるとわかりやすい図が出てきますが、高低差はかなりあり説明の通り、スタミナが問われそうなコースです。
これを頭に入れた上で、例えば昨年の弥生賞のラップを見ます。

12.7-11.6-12.4-13.0-12.9-12.6-12.3-11.6-11.0-11.9

断面図と見比べるとお分かりかと思いますが、坂を上り終わった向正面タイミング(太字のラップのところ)でペースが落ちます。スローペースのレースはここで一度息を入れます。これがスローペースとミドルペース以上の違いです。このラップは横山武史騎手とタイトルホルダーがかなり上手くペースを緩めているためかなり極端なラップになっていますね。この緩め方ができるから武史騎手は中山は本当に上手いです。
以上のことから、一見スタミナ勝負になりそうな中山2000mのコースはただのゴール前に坂があるコースに変わります。詳しいことがわからない僕からすると、阪神と大差ありません。(怒られそう)
これが僕の考えるスローペースの中山2000mです。

完全に余談ですが、これが皐月賞や他の重賞になると、ここでペースが緩まないのでかなりスタミナがいる勝負になります。先週の中山記念は距離が1ハロン短いとはいえ、太字と同じところのラップタイムが11.3-11.1ですからね。これで逃げ切れるのはバケモンです。
なので、「弥生賞で良い結果が残したから」はあまり過信しないようにしましょう。

それではこれらを踏まえた上で、全頭診断にいきます。今回はこの傾向を書きたかっただけなので全頭診断は簡単にいきます。

■全頭診断(枠順)

・ジャスティンロック

この馬は勝った2レースを見ていただければわかりますが、スピードの持続力があるタイムです。スパッと切れる足があるというタイプではないのでヨーイドンのレースには向かないと思います。
ただし、京都2歳Sではかなり早い段階から脚を使って最後まで伸び続けているのでスタミナ勝負には滅法強いと思いますね。皐月賞本番や菊花賞では面白いと思います。テーオーロイヤル然り、リオンディーズからこのような馬が出るのが面白いですよね。キンカメの影響でしょうか。

・メイショウゲキリン

僕にしては珍しく調教を見ていたのですが、前傾姿勢の馬です。こういうタイプって直線の急坂は向かないのではと思いますが、阪神でも走れているあたりはきさらぎ賞の時も言いましたが能力高いと思いますね。
適性あれば重賞でも勝負になるタイプだと思うのでここでは買いませんが、東京、中京などでは買いたいと思います。
あと、これは完全に切っている考察ですがメイショウゲキリンとボーンディスウェイとリューベックが前でやりあうと面倒なことになりますね…
リューベックとボーンディスウェイは2勝してますし、ボーンディスウェイは番手で競馬できるのでそうはならないと思いますが。

・リューベック

前走の若駒Sが秀逸で、馬体重大幅プラスからヨーイドンの競馬でリアドにキレ勝ち。POG馬なので強いと思っていましたが、やはり強いと思います。
これは余談ですが、札幌2歳Sは前はかなりきついラップで2歳時点で前でこなせたらやばいというレベルなので度外視で大丈夫です。というかあの流れを経験できているのは皐月賞に向けてという意味では良かったと思います。
今回ですが、調教が2週連続単走です。恐らくというより明らかに中山2000mを経験させに来ただけで勝負気配は0ですね。
ただ、前走の内容からも化けた可能性があり3番手には入れたいと思います。

・アケルナルスター

この馬は切れ味勝負では面白い馬の一頭だと思います。
共同通信杯はあの馬場ですから流石に仕方なく、ホープフルSは後方の馬はどうしようもないレースでした。ただ、フィデルと同じ位置からの伸びだったフィデルを物差しにはできそうで、そう考えると力関係的に買いにくいですね。

・マテンロウレオ

この馬もホープフルSについて語りたい馬です。追い込む位置はアケルナルスターとほぼ同じですが、通ったコースが違いアケルナルスターは伸びる内々で脚を溜めての伸びだったのに対し、この馬は3角から4角で外に持ち出して同じ伸びですから評価としては断然こちらが上です。きさらぎ賞の時にもう少し真面目にホープフルSを見ていればと思いました…
ただこの馬も前傾気味の馬で中山よりは東京・中京のイメージがあります。それに完全に仕上げては来ていないでしょうから、ここは評価を控えめにして中山適性は改めて見てみたいと思います。

・ボーンディスウェイ

先ほどから述べているようにホープフルSは内前有利の中山でこの馬は絶好のポジションにいたことになります。G1で5着はもちろん立派ですが、ヨーイドンになった時にどうかと思っています。
ただ、中山で2勝しているようにこのコースは得意そうですし、むしろここで善戦できるようであれば皐月賞の方が面白いのではないでしょうか。

・ドウデュース

朝日杯FSは完全な外伸び馬場だったため過剰な評価はできませんが、馬体からも完成度が高いと思います。前駆の方が強いタイプに見えるので直線勝負の中山は良い舞台ではないでしょうか。
切れ味勝負という面でも東京ですが、アスクビクターモアにキレ勝ちしているので問題はなさそう。堅軸かなと思います。

・ラーグルフ

ボーンディスウェイとほぼ同じ評価になりますね。
この馬もホープフルSの話になりますが、最初から最後まで内で我慢しての3着。騎手が馬場を読み切っての好騎乗だったと思います。
反面、キレがある馬であればあれだけ絶好の位置から追い出されたらもっと伸びてもというイメージで、今回のレースには合わないと思います。

・インダストリア

勝った2戦を見ていただくとわかりますが、上がり勝負では群を抜いているというイメージです。勝った2戦はどちらもスローペースの上がり勝負で、それであれだけ抜けた脚になるのですから、すごいです。
今回はスローペースになる予想ですし、距離も大丈夫。ドウデュースは堅軸ですが、頭で魅力があるのはむしろこちら。オッズ次第で面白いです。ただし、皐月賞に出てきた時はこの馬はスローペースしか戦っていないので嫌いましょう。

・アスクビクターモア

前走、ノーステッキでレヴァンジルやヴァーンフリートを封じ込めたのは秀逸でしたね。プラス10キロで余裕残しにも見えていたので今回でかなり上積みはありそう。好勝負に期待です。その一方で、あそこからムチを入れてもう一段ギアがあったようには見えず、上積み含めてもその点が気にはなっていますね。頭では買いたくないです。

・ロジハービン

京成杯では、未勝利戦の狭いところから伸びてきたレースがすごく良く見えて本命にしてお世話になりました。改めて京成杯を見返しましたが、長く脚を使っての直線とはいえ、脚の回転が遅くキレで勝負するタイプではないなという印象です。オニャンコポンからの交わされ方を見てもあの形でやられそうです。この馬もむしろ皐月賞のペースの方が持ち味を生かせるタイプだと思います。

■評価

頭期待:
インダストリア
ドウデュース

1発ある:
リューベック

馬券内候補:
マテンロウレオ
アスクビクターモア

以上が今回の評価です。結局人気馬だけの推奨になってしまいましたが、説得力のある見解はかけたのではないかと思います。


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