見出し画像

エリザベス女王杯【コース考察】

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

久しぶりに予想記事を書いていきたいと思います。
今回はエリザベス女王杯の予想記事です。

個人的に阪神2200mは好きなコースであること、昨年のエリ女の記事をtatsuoさんに読んでいただいて評価してもらえたことをふと思い出して書いてみています。

その昨年書いたエリ女の記事を今読み返してみると、1年で考え方が多少変わったところはあれど、根本は変わっていないなと感じました。

ただ、伝える力が致命的で...コースの特徴などをしっかり伝えたいなと思ったので、今回の記事ではそのあたりをしっかり掘り下げられればと思います。

全頭診断はできない気がするので注目馬を最後に数頭挙げるスタイルで行きたいと思います。

それでは始めていきます。

■レースの特徴

エリザベス女王杯は一線級の牝馬の3歳勢と古馬勢がほぼ初めてぶつかるレースであることに加え、冒頭でも少し述べたように今はコース自体が面白い阪神2200mで開催されるレースなので、この辺りについて少し掘り下げていきたいと思います。

順番はこんな感じです
・ コースの特徴
・ 古馬 VS 3歳馬、秋華賞組の取捨選択

・コースの特徴

初めに、コースの特徴について書きたいと思います。

画像なしは少し寂しいので突貫ですが、コースの全体像を作ってみました笑
赤と青はこのコースのポイント...と思ったのですが、もう少しあったので

1. スタート
2. 1角まで
3. 3角~4角
4.直線

に分けて書いていこうと思います。

1. スタート

阪神の芝のポケット付近で下りスタートになります。
スピードに乗るまでが早いので内枠のスタートが決まってしまうと外枠の位置を取りたい馬には厳しいです。
下りスタートはしっかりスタートが切れれば行き足が付きやすいため、スタートの差が出やすいです。もちろん出遅れは厳禁です。

出遅れ×
外枠の先行馬×

2. 1角まで

スタートから1角までは525mあり、一見内外の差はないように見えます。
しかし、スタートで触れたように最初が下りであることに加え、ポジション争いの始まりの位置に急坂があるため位置を取りたい馬(じゃなくても)は辛くなります。内枠ならまだしも外枠から位置を取りに行くのは見た目以上に過酷です。

外枠×

3. 3角〜4角

先の画像で青で示した場所です。
長く長く下り坂が続きます。この位置の下り坂ですから、その気は無くても自然とペースは上がります。
こうなると厳しくなるのは逃げ馬です。苦しくなるところで後方勢に自然とペースを上げられてしまうのですから。
下記は昨年のエリザベス女王杯の全体ラップです。
12.2-10.7-11.2-12.5-12.4-12.3-12.1-12.2-12.2-11.8-12.5

後半で12.2-12.2-11.8という時計が続いていますが、これは前のシャムロックヒルがバタバタし始めての時計です。どれだけペースが速くなるかわかりますね。

それでなくても2コーナーから向正面までは平坦でG1のペースでは結構なラップで流れますから、厳しいです。

先行馬で無くても坂での加速についていけない馬、持続的な早い足が使えない馬はこの舞台では不利に働きます。逆にこの3〜4コーナーで押し上げられる馬を狙ってみるというのはアリ。というか、そんな馬を見つけることがこのレースの予想の目的みたいなところはありますね。

逃げ馬×
スピードの持続力がある馬◯


4. 直線

最後に直線です。直線で特に重要なのが、お分かりかと思いますが、ゴール前の急坂です。画像で赤で示しているところですね。
正直この画像を作っていて、坂ってこんなに傾斜あるのと思いましたが…正しいのでしょうか(震え声)

まあ、それはさておきこの坂でふるい落とされる馬は距離適性に課題のあるタイプです。
先ほど、3〜4コーナーでは自然とペースが上がるという話をしましたが、そうなるとレースは消耗線となります。消耗したところにくる急坂は、脚の上がってしまった馬には越えられません。
特に落とし穴となりやすいのが、2000mまで持って2200mギリギリな馬です。阪神の2000mと2200mというのはコースの形態はほぼ同じであるはずが、この
1ハロンでかなり明暗が分かれます。例として上げられるのがポタジェやレイパパレです。この2頭は大阪杯の勝ち馬ですが、エリザベス女王杯や宝塚記念では本来のパフォーマンスが出せていません。
※レイパパレは宝塚記念で3着がありますが、あの時は13頭のレースでした。宝塚記念では小頭数では先行馬が残っているので、この影響もあると考えます。

話が発散しましたが、このレースで買うなら2400mくらいに適性がある馬の方が無難という話でした。

他頭数での先行馬×
適性2000mまで×
適性2200m以上○

ここまで長々と書きましたが結局言いたいことをまとめます。

・外枠は不利
・先行馬は危険
・距離適性が短い馬は軽視
・スピードの持続力に長けた馬から勝負

です。

■古馬 VS 3歳馬、秋華賞組の取捨選択

ここまで書いて満足はしたのですが、最初の方で3歳馬についても触れているので少し書きます。

ここで書きたいことをまとめると

・能力の比較は慎重に
・トライアル戦、オークスでの距離への対応は信じるな

です。簡単に書きます。

1. 能力の比較は慎重に

最初にも書きましたが、このレースが3歳と古馬勢のほぼ初めての勝負となります。同じG1でもペースや圧力など3歳のレースとは違うところがたくさんあるのです。
現に、このレースでの3歳馬の馬券内率は良くありません。(もちろん色々な要因があります)

2. トライアル戦、オークスでの距離への対応は信じるな

3歳のレースはほとんどがそうなのですが、ことトライアル戦、オークスに関してはゆったりしたペースからの瞬発力勝負となるレースが多いです。

トライアル戦は、その名の通り前哨戦。特に有力馬は消耗したくないレースで厳しい競馬にはなりにくく経験値は溜まりにくいです。

オークスに関しては、全馬が初めての距離となり、距離適性が微妙な馬もそこそこいます。ということでラップは緩めとなります。
2400m以上の適性の話はしましたが、このレースの好走は厳しいラップで進行するエリザベス女王杯とは似ても似つかず、あまり参考にしない方が良いと思います。

以上で書きたかったことは終わりとなります。

最後に以上を踏まえた上での注目馬となりますが…

■エリザベス女王杯の注目馬

※11/12 更新
上で書いた条件を基に注目馬を5頭挙げます。

注目馬

・デアリングタクト
・ナミュール
・アカイイト
・ウインマイティー
・ジェラルディーナ

1頭ずつ書いていきたいと思います。

注目馬1頭目

1頭目はデアリングタクトです。

3冠を達成する馬の最大の武器は『能力』と『安定感』です。能力は言わずもがなですが、3冠を達成するということは状態を常に保てるという点での安定感、どんな条件にも対応できるという点での安定感が必要となります。

復帰してから3戦しましたが、初戦のヴィクトリアマイルは復帰明けで走りも戻っていない状態でノーカン。
3戦目のオールカマーは内が有利すぎるトラックバイアスの中で外を回らされたという明確な敗因を持っています。
復帰してから、今回で4戦目。レース感は戻ってきて良いと思います。

条件的にも、速いペースだった宝塚記念を3着に追い込み、雨で泥んこだった桜花賞を異次元の脚で届かせているという実績を持っている馬であるため、この馬については自分との戦いだと思います。頑張れ(ただのファン)

注目馬2頭目

2頭目はナミュールです。

最近の重賞は、敗因としてローテが詰まったことを挙げる陣営が多くなったように、一戦ごとの調整期間が長くなっています。秋華賞組も例外ではなく、『疲れはない』と言っていてもレースでは、、、というのが近年のエリザベス女王杯です。

その中で唯一ナミュールを選んだ理由としては、自分がこれまでこの馬を過小評価していたからです。
過小評価の理由は厩舎側も挙げていたように、調整のぬるさです。桜花賞、オークスでは高野厩舎の特徴である坂路2本ではあったものの、終始馬なりで。『春は腫れ物を触るように』と言っていました。
その中でのオークス3着は正直驚きました。そんな調整でも戦えていた馬ですから、今回の詰まったローテでも大丈夫だと判断しました。
距離に関しては正直未知数ですが、秋華賞自体はタイトな流れを強いられるレースではありますし、真ん中枠の差し馬も狙うには絶好。

楽しみはあると思います。

注目馬3頭目

3頭目はアカイイトです。

この馬に関しては、適性面では説明不要でしょう。昨年のエリザベス女王杯では、阪神2200mの典型のような流れを外から差し切りました。
あのレースができる馬をフロック視して切ることはできません。

ここ3戦は全て言い訳のできる敗戦になっており、大阪杯は淡々とした流れで決め手不足。
VMや府中牝馬Sも東京のヨーイドンでは部が悪いです。府中牝馬Sは斤量+内が伸びる馬場で外を回したことを考えると決して悪いパフォーマンスではなく、ここに向けてしっかり馬はできていると思います。
ただ、この馬に関しては発馬に難があるタイプで、1発はあるものの軸にしたいかという面ではNOに近い答えになるのかもしれません。

注目馬4頭目

4頭目はウインマイティーです。

ウインマイティーについて語る前に、忘れな草賞の勝ち馬は割とエリザベス女王杯と相性が良いことを知っていますか?まあ割と、なんですが。(近年の該当馬ステラリア、ラヴズオンリーユー、ミッキクイーン)
これは3歳のリステッドという勝たなければいけないレースで阪神2000mという過酷なレースを勝った経験から来るものだと思います。

このようなスタミナや持続力が要求されるレースでゴールドシップ産駒は滅法強いです。
この馬のことに話を戻すと、特にここ2戦揉まれる競馬をしながら3~4コーナで動いて勝つという競馬ができています。この2戦が距離は違うとはいえ阪神の下りで動けているので良いと思いました。コーナーで動けるようになったことで、直線で本馬なりの末脚が使えるようになりしっかり伸びてきます。今回は位置を取りに行くタイプの馬で外枠に入っってしまいましたが、手の内に入れた騎手でですので新味を期待したいです。渋った馬場も強いし

注目馬5頭目

5頭目はジェラルディーナです。

どんなコースでも確実に脚を使ってくる馬ですが、特に秀逸だったのが前走のオールカマーです。オールカマーが行われる中山2200mは阪神と同様、下り坂→急坂があるコースです。

その中で、トラックバイアスの恩恵を受けたとはいえ自分の脚を使えたというのは大きく、元々能力がある馬ですのでヨーイドンの瞬発力勝負ではなく、トリッキーなコースを攻略して臨むのは良いと思います。

懸念点としては、大外枠とC.デムーロ騎手がテン乗りであるということ。あと雨ですね。
これが当日どれだけ影響してきそうかは当日見極めたいです。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました!
良い週末になりますように!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?