ヒグチアイのこと

ヒグチアイのyoutubeライブを聴きました。
少し暗めでハスキーな声色、時折見せるあだっぽいエッジボイス。自分には持っていないものを持っている歌い手で、常に羨ましいと思ってきました。

高校生当時の自分にとっては身近な目標の一人で、歌うことに関しては敵わないと思った数少ない同世代だった。

高校卒業してからも彼女が歌い続けていることはSNS等で知っていて、一度だけ長野でライブを見に行ったこともある。

自分は母親コーラスに参加していた母親の影響で、小学校時代には児童合唱団に所属し、高校時代には部員が片手しかいない合唱部に所属していた生粋の歌好きである。大学に入っても合唱は続けていたものの、プロになるようなつもりはなく、趣味の一つとして取り組んでいた。
その中で、音楽を仕事にしようと突き進む彼女にどこか自分の夢を託していたような気がする。

メジャーデビューが決まったと知ったときはとても嬉しかった。

今日、youtubeライブを聴けて嬉しかった。

同時に、少し悔しかった。
あの頃はまだ手の届く距離にいたような気がしていたけど、いつの間にか向こうはプロ、こちらは素人の趣味程度。
まだ道半ばとはいえ、夢を叶える彼女を見て少し複雑な気持ちになった。

もちろん、彼女のことはとても応援している。
昼行灯として過ごしたことも、緊張をほぐすためにビンタされたことも、今思えば光栄だ。

それでも少しだけ、悔しい。

もっと歌上手くなろう。
そう思わせてくれる存在でいてくれてありがとう。

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