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最終回を聴き漁る理由

 改編期まっ只中のラジオ界。
今年も様々な番組が最終回を迎えました。

「ぬきさしならナイト」「伊藤健太郎ANN0」「アニニャン」
「山寺bayline」「sofaking」「でもまだ」「大倉くんと高橋くん」
「川中美幸 人・うた・心(35年半の長寿番組!)」などなど……

 上記の番組の最終回はしっかり聴かせて頂きました。
『リスナーから愛された番組だったんだな』と感じられる素晴らしい内容でした。

 良い事か悪い事か分かりませんけど、私はこの時期、ラジオの最終回を聴き漁るという事をやっています。数回しか聴いてない番組や、なんなら存在すら知らなかった番組まで。
新番組の初回放送を一通り聴くように、最終回も一通り聴いてみるという。
いや、ゲスい野次馬根性でチェックしている訳じゃないですよ(笑)。

 今回は、私が最終回を聴き漁る理由を2つ語ってみたいと思います……

●色んな番組のラジオ愛に触れたい

 最終回を聴き漁って気付いたのは、ラジオの最終回にはラジオ愛が凝縮されているという事です。

 通常回を数十回~数百回と積み重ねたモノの最終回。いわば番組の集大成です。
その集大成が、感動するモノだったり粋でカッコいいモノだと、『みんな最終回まで、ラジオ愛を持って番組作りを続けてきたんだな』とグッとくるんです。
この「みんな」はパーソナリティやスタッフ、そして番組を支えてきたリスナーも含めます。

 例えば【King Gnu井口理のオールナイトニッポン0】の最終回(2020.3.26)は、他のメンバーからの手紙が読まれたり、過去の名場面の音源が流れたり、リスナーから曲の合唱の音源が届いたり。とても楽しく、美しい最終回でした。

 スタッフやパーソナリティがラジオ愛を持って番組を作ってきたから、アツいリスナーも集まってくる。結果、ラジオ愛に溢れた素晴らしい最終回に繋がると思うんです。
テキトーなラジオをやっていたらスカスカの最終回になるハズですからね(笑)。

 ラジオ愛溢れる最終回を聴くと、このパーソナリティの事をこれから注目してみようとか、このスタッフ達の新番組が始まったら聴いてみようとか。毎週聴いてなくても、それぞれの今後に興味が湧いてくるんです。

 色んな番組の最終回を聴き、色んな形のラジオ愛に触れたい。これが最終回を聴き漁る理由の一つです。

●ラジオに救われてきた事を再確認できる

 最終回を聴く事で、自分もラジオにたくさん救われたなと再確認している所があります。

 最終回には様々なリスナーから番組終了を惜しむお便りが届きます。
『このラジオは自分の生活の一部でした』『一週間の心の支えでした』と。
少なくとも、届いたお便りの数だけラジオに救われたリスナーがいる訳です。

 私もラジオに救われてきたリスナーです。様々なリスナーのお便りを聴きながら、自分と同じようにラジオに救われた人がいるという事にグッときてしまいます。ラジオという「リスナーに寄り添うメディア」があってよかったと噛み締める訳です。

 同時に、番組が終わってしまったリスナーには、新たに好きな番組を見つけてほしいなと心から願います。心の拠り所になってくれるラジオは他にも必ずあるハズなので。なかったらスミマセン(苦笑)。

 ラジオに救われてきた事を再確認できる。これが最終回を聴き漁るもう一つの理由ですね。

●最終回だけ聴くのは悪い事ではない

 ……そんな訳で、私がラジオの最終回を聴き漁る理由を語ってみました。

 最終回を聴くと自分の好きな番組が継続するありがたみを感じますし、番組としてももradikoの再生回数が増えて有終の美を飾れるんじゃないかなと。
 悪い事ではないと思いますので、皆さんも色んな最終回を聴き漁ってみてほしいです。もちろんその番組へのリスペクトは忘れずに。

 最終回に関する情報は、ラジオ改編情報@radio_kaihen )や、『ラジオの時間』編集部@time_of_radio )あたりで確認してみて下さい。


 最後に、先日、16年半の歴史に幕を下ろした【美輪明宏 薔薇色の日曜日】の最終回(2020.3.29)をシェアしたいと思います。


 美輪さんが「愛と別れ」について語っています。
昨日、とても悲しい別れのニュースがありましたけど、冒頭のトークが何かの救いになるかも知れません。

それではまた。ルンルン♪