マガジンのカバー画像

IT出身の老舗ハンコ屋が語る「ハンコ不要論」

10
IT業界(デジタル)とハンコ業界(アナログ)の事を一定程度、理解した上で語る今回の「ハンコ不要論」。 色々と思うところがありますし、両極端の業界を経験したからこそ、見えてきた両者…
運営しているクリエイター

#戦国武将

【1-4】戦国武将の”イケてるハンコ”と江戸時代での”ハンコ大爆発”!

過去の投稿でも戦国武将が印判状を用いる事でハンコが再度、使われ出したということでした。 実際の武将達のハンコを見てみましょう。 それぞれの印はそれぞれの武将の個性がその言葉や形状に出ているように思いませんか? 戦が活況だった①~④の時代では、龍や寅といった「強さ」を象徴するような印を作られています。その後、天下が統べられた⑤⑥では、実用的で比較的地味な印になっています。 このようにハンコというのは、その「時代」や「人の個性」を色濃く表した道具だと私は思います。 また、戦

【1-2】戦国武将がハンコを復活させたお話

なぜ再びハンコは復活したの?結論:花押を書くのが面倒だったから!? 前回のお話の中で、日本の認証史では「サイン(花押)」に置き換わっていた時期があったというお話をしました。 でも、一度衰退したはずの「ハンコ文化」が再度、復活することになりました。今回はこちらのお話です。 このハンコ復活の背景には、日本のハンコ史でいう④の時代における、 "2つの理由"が影響しています。これを見ていきましょう。 ③と④の間の時代というのは、日本の歴史の中でも苛烈を極めた時代、そう”戦国時