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やられるくらいならやってやる(ドガスダイナデッキ)

チームウルネク所属のたくまです。シーズン1のシティでBest4という結果を受けて継続的に結果を出したいとの思いから以前からお誘いをいただいてたチームウルネクに入れていただくことになりました。といっても個人的には何も変わらないのでこれからもよろしくお願いします。

さて、この記事では先日山口県周南市で行われた第2回マヒロCSで優勝することが出来たので自分の忘備録をかねてデッキの紹介と当日のマッチアップについて書かせていただきます。

1.ガラルマタドガスとデッキの選択理由

この項目ではガラルマタドガスについても書いてます。読まれる方によっては個人的な感情じゃない?と思われる点が多く入り混じっている可能性がありますがその点はご了承ください。

自分はずっとマッドパーティーというデッキを使っていました。このデッキでシティでも結果を残せましたし周りの人たちから自分といえばマッドパーティというくらい使い続けていました。しかしあるカードの台頭でこのデッキが全くと言っていいほど機能しなくなりました。

それがこいつです。

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こいつが持っている特性かがくへんかガスはこのポケモンがバトル場にいる限り相手の場のポケモンの特性がすべてなくなるというものです。

これにより特性にめちゃくちゃ頼っているマッドパーティは完全に止まってしまいます。

まだグッズもサポートも使えるから大丈夫じゃないの?と思われる方もいるかと思いますが対面したらわかります。

特性を解消するためにボスの指令で別のポケモンを呼び出すとそこでサポート権を使ってしまっているので展開がしにくいです。ヤレユータンが止まると必要札を博士の研究で巻き込んでしまうことになる、ポットデスが止まると打点は上げれないドローも減る、コンボ使えないとサイドレースで巻き返せないなどの不利があります。

しかもワザのバットポイズンでホルビーはワンパン、ポットデスは相手に番を返す時に気絶するというマッドパーティにとって悪魔のようなカードです。

そしてこのガラルマタドガス入りのムゲンダイナデッキがシティリーグで結果を出した事で採用する人も増え、シャイニースターVで収録されたかくせいというワザをもつドガースのせいで後攻1ターン目でマタドガスがバトル場に立つことが容易になりました。

これは個人メタという感じになるかと思いますが自分がマッドパーティしか使ってなかったので知ってる人がこのタイプのデッキを握っていたらジャンケンに勝ったらほぼ後攻を取られてかくせいを打ってきてました。

これから考察等をしていけば突破する方法や対策は見つかるかもしれませんが現状の自分の頭ではすぐに有効な対策は思い浮かびませんでした。

なので使われる側の観点より使ってみることで弱点や対策が浮かんでくるのではないかと思いこのデッキを使うことにしてみました。

何より特性を止められて辛い思いをしたこの気持ちを他の人にも味わってもらおうと思いました。そういうことです。だからこのデッキのことをやられるくらいならやってやるデッキと呼んでました。

まぁそんな邪な気持ちもありつつマッドパーティばかりだと視野が狭くなるので他のデッキを握ろうと思っていたのでいい機会だと思いました。

2.デッキレシピと各カードについて

ムゲンダイナのデッキは登場した当初に少し使っただけのものが残っていたのでそれをベースに先に組んでいた友人のデッキを見せてもらい進化ラインの枚数やその他のグッズの枚数を参考にとりあえず仮組みしてみたものがこちらです。

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今になって思い返すとコンセプトがよくわからないまんまとりあえずマタドガスのラインを捻じ込んでる感じになってます。なので結局ムゲンダイナのパワーを弱くしてマタドガスもうまく使えない中途半端なデッキになってました。

その後、後攻1ターン目からかくせいが打てように入れ替えを増やし混沌のうねりをナイトシティに変えるなど後攻にある程度寄せて回してみましたが、結論としてこの型でいくなら後攻1ターン目のかくせいは弱い動きだと思いました。

かくせいというワザが弱いわけではなくこの型で回すならというものなのでワザ自体は強いと思っています。

後攻スタートになってもムゲンダイナVのパワーアクセルを使ってエネルギーを盤面に増やすほうを優先し、ガラルマタドガスは後ろで作っておいて中盤、終盤にリセットスタンプやマリィと合わせて相手に押し付けて相手を止める動きや、VMAXの天敵であるザマゼンタVをバットポイズンの4点を使いヤミラミV又はイベルタルGXで突破するためなどのサブプランとしての位置付けとしました。

そうして調整を重ねた結果当日使用したデッキがこちらです。

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ポケモン

ムゲンダイナVライン 3-3

前のムゲンダイナデッキなら4-4だったかもしれませんがドガスラインが入っているので1枚ずつ減らしました。

ガラルマタドガスライン 3-2

最初は3-3にしていましたがこの枚数だと余剰と思い2-2も考えましたがたねが少ないとドレットエンドの打点に影響するので下はそのまま上を1枚減らしました。

クロバットV 4

ここを少なくしても何もいいことないので4枚採用

ガラルジグザグマ 2

細かい打点調整、イベルタルGXを生かすためのパワーアクセルと合わせての4点作りなどなど役割は多いです。1枚では少なくサイド落ちなどもあるので2枚採用。3枚目は欲しい時もありましたが枠の都合で2枚に

ヤミラミV 1

主にバッドポイズンと組み合わせてのザマゼンタVを突破するなどの役割を担います。最初は2枚でしたが余分と思い1枚に。

イベルタルGX

GXワザで4点乗ってれば強制的にきぜつさせることが出来るのでザマゼンタVやVMAXを倒すときに使えます。ただヤミラミVと役割がかぶり気味になってしまってます。

アブソル 1

ベンチにいるだけで逃げエネを増やせるのは強いです。

グッズ

ボール系統
クイックボール 4
スーパーボール 3
ポケモン通信 3

スーパーボールとポケモン通信の枚数は使っている方の感覚というか使用感で変動すると思います。自分はこの枚数が安定していると思って使ってます。ポケモン通信は2枚でもいいかもしれません。

ポケモン入れ替え 3

ハイド悪エネルギーとポケモン入れ替えを使って柔軟にポケモンを動かしていきたいという点と、特殊状態の場合に必要になることなどもあり3枚採用しました。4枚採用でもいいかなと思いましたが他のグッズに枠を割きました。

カウンターゲイン 2

主にムゲンダイナVMAXにつけてサイドを先行されたところから1エネ手張りとゲインを使っての巻き返しに使えます。サイド落ちするとテンポロスにつながりかねないので2枚採用。ツールスクラッパーがあるのでとりあえず貼っておこうというのはやめておきましょう。

エネルギー付け替え 2

ヤミラミVを1ターン起動するときに必要になってくるカードです。あとは後攻1ターン目でパワーアクセルを打つときに後ろに貼りたいポケモンがいなくてもこのカードがあるので加速しておいて後から付け替えたりもできるのでなかなか使い勝手はよかったと思います。

デンジャラスドリル 1

特殊エネルギー、スタジアム、ポケモンのどうぐとトラッシュするカードを幅広く選べとれなおかつ手札の余剰ポケモンを一緒にトラッシュすることでクロバットVのドロー枚数を増やせたりするのでツールスクラッパーよりはこちらにしました。

リセットスタンプ 1

終盤に相手を止めるために1枚採用しました。理想はガラルマタドガスをバトル場に出して使えるとなお良いと思います。そこから繋げられたらお相手の運命力を素直にほめましょう。

サポート

博士の研究 3
マリィ 4

ここの枚数に関しては博士を使いすぎると必要札を巻き込みすぎると感じたため、そして終盤はマリィで相手の手札を流しながら攻撃していきたいと思いこの枚数にしました。序盤の展開を優先するなら枚数は逆でもいいかもしれません。

ボスの指令 3

3枚しかないので特にザマゼンタVなどを押し付けられたときに後ろを呼び出すために大事に使いましょう。

スタジアム

混沌のうねり 1

ナイトシティでもいいかと思いましたが、ハイド悪エネルギーを4枚、ポケモン入れ替えを3枚入れているので相手のスタジアムを最大で2枚割れるこちらにしました。

エネルギー

基本悪エネルギー 6
ハイド悪エネルギー 4

ハイド悪は入れ替え札的にも使えるので中盤、終盤は無駄に張らないようにしましょう。ハイド悪を1枚くらいウィークガードにしてもいいかもしれません。

3.当日のマッチアップ

1戦目 マニュ型ダイナ   先攻 勝ち
2戦目 三神ザシアン    先攻 勝ち
3戦目 マルヤクデVMAX   先攻 負け
4戦目 ピカゼク      後攻 勝ち
5戦目 ドラパルトVMAX   先攻 勝ち

4-1でオポ差で予選8位でギリギリで決勝トナメ進出

決勝1回戦 毒ダイナ    先攻 時間切れサイド差で勝ち
準決勝    超ミュウミュウ 先攻 勝ち
決勝    ピカゼク     先攻 勝ち

こんな感じです。

1戦目 マニュ型ダイナ 先攻
小さいお子様との対戦になりました。こちらムゲンダイナ、お相手がニューラスタート。やりたい事を上手くプレイングに繋げれていないような感じで全体的にこちらが押し切って勝ちました。
対戦後に話しをしてみるとこれはこっちの方がよかったなとかただプレイしていただけじゃなく考えて行動してた事がわかり、将来有望な子だなと思いました。

2戦目 三神ザシアン 先攻
お互いマリガンがあったのでどのデッキタイプかある程度分かった状態でスタートしこちらムゲンダイナV、お相手ザマゼンタVでのスタートでこちらとしては後ろのベンチ展開次第で苦しい展開になるかと思いましたが、後1オルジェネを狙っていたみたいで三神以外にデデンネGXやザシアンVなどが並んだのでオルジェネ後の三神とデデンネGX、ザシアンVを倒して勝ちました。やはりデデンネGXを出したくはなかったけど出さざるを得なかったのがきつかったとおっしゃっていました。

3戦目 マルヤクデVMAX 先攻
こちらがうまく盤面を展開できないのに加えVMAXに進化できずでエネがついたVをボスで狩られて一方的な展開で負けました。

4戦目 ピカゼク 後攻
1ターン目はお互い割と静かな立ち上がりでした。
先攻2ターン目にエレキパワー+タッグボルトGXで前に出していたムゲンダイナVが飛ばされました。(この時エレキパワーを2枚使っていてお相手としてはもう1枚使ってフルドライブで落としたかったみたいです。それを通されていたら恐らく負けていたと思います。)
後攻2ターン目にクロバットVを壁にして1ターン稼ごうと思いましたが次の先攻3ターン目にエレキパワー+フルドライブでクロバットVもきぜつしました。
後攻3ターン目後ろでエネを張っていたムゲンダイナVを進化させカウンターゲインを張ってクロバットVのナイトアセット、博士の研究を使ってベンチを展開し前のピカゼクを落とします。
先攻4ターン目ライライのタンデムショックで麻痺させられるも後攻4ターン目のトップでポケモン入れ替えが引けたので手札にあったハイド悪との組み合わせでマヒを回復しフルパワードレットエンドでライライを気絶させ何とか勝てました。
ピカゼクを倒すためのベンチ展開の途中でジグザグマを2体出せて特性でおおきなおまもり付きのライライに2点乗せることが出来ていたのが効きました。

5戦目 ドラパルトVMAX 先攻
弱点ということもあり少ないベンチでいいため先攻2ターン目からボスの指令で後ろにいたドラパルトVを倒すなど全体的に優位に進めていけました。
中盤でクラッシュハンマー表からのエール団のしたっぱでエネルギーをすべて盤面からなくされたときは流石に焦りました。

予選は3、4戦目が特にきつかったですが4戦目はデッキパワーの高さに助けられたように思います。

決勝1回戦 毒ダイナ 先攻
予選全勝の方との対戦になりましたが、お相手が後攻1ターン目でエネルギーが引けず前にいたドガースのかくせいが打てなかったことが全てだったような気がします。
その後は、ブラックマーケット♢が張ってあったのでサイドを取る枚数減っていたこともあり時間切れになりサイド差で勝つことが出来ました。

準決勝 超ミュウミュウ 先攻
先攻1ターン目は前のムゲンダイナVに手張りしてクロバットVのナイトアセットからスーパーボールで進化先を持ってきて番を返しました。
後攻1ターン目でマリィからのホラーハウスGXで動きを止められました。
先攻2ターン目は特に何もできないのでパワーアクセルを打って終わり。
後攻2ターン目でポルターガイストを使われましたがこちらの手札がクロバットV、ムゲンダイナVMAX、基本悪エネルギーが2枚、エネルギー付け替えだったので、50点しか乗りませんでした。
先攻3ターン目にVMAX進化、エネ手張り、その後クロバットVとそれで引けたマリィを使ってベンチを展開。結局8体しか並びませんでしたが前のターンのパワーアクセルの30点が効きました。
後攻3ターン目にガブギラをトラッシュに送りながら2体目のミュウミュウでカラミティエッジを使おうとしてきましたが最初の攻撃で50点しか乗っておらず倒しきれないことからポルターガイストで攻撃してきましたがトレーナーズの枚数が少なく倒しきれずに返しで前のミュウミュウを落として勝ちました。
感想戦でダイナ対策として入れていたカードの多くがサイドに行っていたのが辛かったと仰っていました。

決勝 ピカゼク 先攻
予選4戦目と先攻と後攻が逆なだけで展開はほぼ同じ感じになりました。
先攻1ターン目は前にムゲンダイナV、後ろにクロバットV前のダイナに手張りして番を返しました。
後攻1ターン目にエレキパワー+タッグボルトGXで前のダイナが落とされました。
先攻2ターン目で前でクロバットVを壁にしながら後ろをある程度展開しムゲンダイナVに手張りして番を返しました。この時ポケモン入れ替えをもっていたのでエレキパワーを使われなければまだ何とかなると思っていました。
後攻2ターン目でそんな希望は壊されました。しっかりエレキパワーからのフルドライブで前を落とされて後は後ろのVをボスで呼び出されたりしたら終わりだなと思いながらこちらに番が返ってきました。
先攻3ターン目でこちらは全力でベンチ展開して何とか前のピカゼクを倒すことが出来ました。その中でリセットスタンプに触れればよかったのですがそれが出来ずあとは相手の手札次第となりました。
後攻3ターン目でボスの指令が手札になかったようでクロバットVなどを使って山札を引いていくも引けず最後にヤレユータンのさるぢえにかける状態になりました。
ここで普段は山札を3つに分けてのカットを行っていましたがお相手に了解を得て枚数指定でのカットをお願いしました。そしたらなんと一番上がボスの指令。負けを覚悟しましたがエレキパワーが引けておらず番が返ってくることは確定しました。
ここでお相手がボスの指令を使って後ろのVを呼び出してピカゼクで攻撃するかどうかで悩まれていました。こちらの手札にはボスの指令がないので後ろにいるピカゼクを呼び出す方法がありませんでした。
しかも手札はエネルギーばかりでした。なのでここで前に出てきてもらわないといけない状況でした。
お相手は最終的に後ろのヤミラミVをボスで呼び出しピカゼクのフルドライブを使ってきました。番が返ってきてハイド悪エネルギーを付けヤミラミVを逃がしムゲンダイナVMAXで倒して何とか勝つことが出来ました。
対戦後の感想戦で最後のターンの話になりピカゼクで攻撃した経緯を聞くことが出来ました。ヤミラミVを呼び出してデデンネGXを壁にして返すことも考えたそうですが次の番に返ってきた時にそのデデンネGXを逃がす手段がなかったとのこと(こちらのベンチにアブソルがいたため手張りしての逃げができない状況でした。)
その為余分にこちらにターンを与えることになってしまうかもしれない状況を嫌ってのプレイングだったそうでした。

こうやって書いてみて予選も決勝トーナメントも個人的にもかなり運がよかった盤面が多かったように思います。
しかも目立ったのはマタドガスの強さよりもムゲンダイナというデッキのパワーを改めて感じました。

4.おわりに

このドガスダイナデッキを握っていて気付いたこととしてマタドガスを後攻1ターン目から押し付けるプランを取るよりも従来通りにムゲンダイナというポケモンの強さを押し付けていくことが大切なんだなと思いました。
じゃあマタドガスは必要ないの?という事になるかもしれませんが特性を止めればデッキそのものが回らなくなるデッキや最後の要求札をデデンネGXやクロバットVで引きに行く動きを防げる、ザマゼンタVなどを突破するときに役立つなど様々な役割があるポケモンであることは間違いないと思います。
位置付けとしてはムゲンダイナVMAXという元々強いデッキにオプションとして幅を持たせてくれるポケモンだなと思いました。

今回の記事に関しての質問等はDMなどでしていただければと思います。

ここまで拙い文章を読んでいただいてありがとうございました。投げ銭方式にしていますので投げてくださったら次からの意欲にもつながりますのでよろしくお願いします。

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