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【10日目 映像機材班】 映像機材班のおはなし

・はじめに

電気通信大学のサークル、バーチャルライブ研究会(VLL)企画
「【ほぼ日刊】MIKUECをつくろう!」10日目の担当は映像機材班です。
VLLのファンメイドボカロライブMIKUECについて、VLLの各班が日刊で記事を書いているので、他の班の記事も見てくれると嬉しいです。

・自己紹介

Takuです。(Twitter : @dev_taku39)。
電通大のバーチャルライブ研で技術やってたりやってなかったり、、、
最近やってたMIKUECっていう内のライブイベントの事情に適当に話していけたらいいなと思ってます。ソフト系のプログラム関連のことをいろいろやっているので、DM凸ってくれればとお話しできるかと思います。よろしくです。

・最近の機材班

機材班っていうのは、バーチャルライブ研、通称VLLの技術勢のたまり場みたいな場所っす。機材ってついてるけど割と僕はソフト面が強かったりそこんとこはめちゃくちゃです。

活動としては、オンラインライブ、講堂現地ライブ、LT会(15分くらい好きなもの話す会)、そして、Fpsゲーム(僕の趣味)。班員は少ない今10人いないくらいだと思う。メインで活動してる人は今はプログラムをかけるようになってるけど、元々やってた人は半分くらい。ゲーム好きな人多いかな?今年までは現3年生がそういうの好きなだけだったなので来年どうなってるのかは知らん。開発はおもいおもいにやってるから、普段の班としての意義は情報交換とかが主。ライブ前になるとみんなで集まって必要なものとか話したり、買いに行ったりそんな感じ。

・MIKUEC2021について

今年度のMIKUECは3回公演で以下のような日程だった。

2021年12月11日(土)
夜公演:16時開場・17時開演

2021年12月12日(日)
昼公演:10時開場・11時開演

夜公演:15時開場・16時開演

とりあえず成功したか失敗かでいえば僕はめっさ成功したと思っている。ライブ中操作ミスやシステムの不具合で、怖い部分はあったけどそれもファンメイドの醍醐味だろう。(許して)

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<ライブシステムの話>
今年のライブからの違いというと、後方にライブ用のPC卓を置けるようになったことが大きいと思っている。機材陣も実際にライブに参加し、楽しむことができるようになったのは一体感もあって、ファンメイドとしてもとても良い形だと思っている(やはり、マジミラのファンというのもある)。これ何がいいかって、観客が楽しんでるの見れて、フィードバックすぐもらえるのがよい。

機材以外の面でも照明もレーザーとか楽しいし、動画もすごいし、全体的に向上したのは間違いない。

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あとは、横映像が増えたことは大きな進化。下映像用のプロジェクターの投影に使っていたMadMapperを使った台形補正により、効果的な演出を行えるようになった。

スクリーンショット 2022-02-20 175631

下に機材の構成図を部員が作っていてくれていたので張っておく。

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プロジェクターの台数も6台と、実際に図にすると多い...。去年からの違いとしては、録画用のカメラ(実際は配信はしていないが、やろうと思えばできる環境が整った)、横映像が増えたことにより、出力を増やすためにPCが増設されましたとさ。配信用のスイッチャー(V1HD plus)やカメラなどめっちゃ高い機材を大学から横流ししてもらったりしてできることは確実に増えた。来年には、権利関係は僕はよう知らんがそこらへん改善されたらオンラインでも配信されるだろう。

<音関連の話>
音の出力環境としてAbletonというDAWを使うようになった。以前はTouchDesignerというソフトを用いていたが、音質で劣る面があったので既存の高級なソフトに頼ることで音質に対するソフト面での問題を解決した。

数あるDAWの中からAbleton Liveを選んだ理由としては、タイムコードを用いた同期を今回のライブシステムでは実装したのだが、Abletonには、Live for Maxという、ノードベースもしくはjavascriptを用いることで簡易にプラグインを作れる環境が整っており、こちらを利用したかったことが一番の要因だ。そもそもDJに適したソフトウェアであり、ライブ面で今後の成長が見込めるのもよいと考えている。(ライブで生DJとかやったら楽しそう^^)

Max for Liveでは例えば、以下のように、ノードをつなぐだけでノーツの情報を取ったり、OSCでの送信が行えたりして、今回は大変重宝した。

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ちょっと用途が違うため、使い勝手が悪かったが、一覧性を高めるため、AbletonのMIDIクリップというものを使用した。再生がワンクリックでできるようになって便利だなと感じる。今回は一覧性の高さを求めたため、こちらを利用したが本来は動画編集ソフトのようにクリップを配置してライブ全体の演出を同期し、コントロールすることが目的であったので次回もこの機能を使うかどうは謎なとこである。

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<映像の話>
Unityを使っていました。Unity上に初音ミクを配置してモーション等を適用させるだけの簡単なお仕事です!UnityではC#というプログラミング言語を用いて、機能を追加していくことができらので、MMDと比べてだいぶ自由が効くようにはなったなと思います。

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物理演算にはMagicaClothという UnityのAssetStoreで販売されているものを利用しました。 こちら日本の方が制作しており、なんといっても動作が軽くて設定がしやすいので、Cloth系のアセットで困っている方いたら即ポチりましょう(販促)

Unityを用いた演出もちらっと見かけましたね。ミクの周りを粒子が飛んでほげほげ〜みたいなの(語彙力)
UnityのShaderGraphとVisualEffectGraphを利用しました。Unityではこれらの機能を用いることによってノードベースでオブジェクトの表現を変えたり、エフェクトをつけることができると。今回は一部の映像につけてみただけではありましたが、AEとはまた違った演出方法を模索できそうで面白そうです。
サークル内でShader会やBlender会のような技術交流してるのよく見かけるのでこれからの期待値が上がります!

<運営の話>
入退場QRコードでやってたのあれめっちゃよかった!!
こちらはSuzuke, Naranageの二人が作成してくれたんですけど、知らん間にライブの予約システム出来上がってて、ライブ感高まったなと思ってます。(記事がでてるのでみてね!!!)

・MIKUEC以外の活動について

僕は今年はしてない!w

Suzuke君がwikiを作ってくれました!これによって部員同士で技術の交流がとてもしやすくなったので、サークル入ってくれれば自由に読めますよ...!!

スクリーンショット 2022-03-27 15.03.35↑ 参考までに僕が書いたやつ


Discord botを用いた遊びが流行っていたなと印象深い
ロールをリアクションで管理できたり、
みくに天気予報とってこさせるコマンド作ったり、
うおうおとか発言すると魚のリアクションがついたり(なんじゃそれ)

スクリーンショット 2022-03-27 15.43.49↑TimeTreeから予定をDiscordに通知するみく

・MIKUEC終わってから、そしてこれからの機材

最近の僕の活動としては、単純に人手が足りなくて一部の人が同じ作業してたりっていうのがどうしてもあった部分をようやく自動化プログラム書くくらいの余裕出てきたから今必死こいて色々作ってるとこ。具体的にはファイル変換プログラムとかdccツールのプラグインとかね。今まで設定だけで30分とかかかってたものをボタンクリックで設定が完了したりとかできて自動化最高になった。

例として、このソフト使うとVMDっていうMMDで使われているモーションファイルから表情だけFBXに簡単に抜き出せる。

今後としては、Blenderをサークルで使う人増えてきたし、モデリングツールのプラグイン作る人の需要とか増えそう。案外Pythonかける人ならさらって試せて便利だからプログラマー志望の人いたら遊んでみたらいいかもって思う。

来年ねどうなるんだろうね?
正直僕は全然考えてない(そもそも執筆者が部にいるかも不明)。

今後ライブがどう進化するのって話だと全然まだ進化していくことはできるってか今の後輩達活発だし進化していきそうって気する!僕個人の考えだと、まずオフラインの方は、スクリーン面の進化がやっぱ大きいなって感じる。そもそも今まではそこに手をつける余裕もお金(これが結局大事w)がなかったから今年になって実験的に導入した結果、明らかにライブのクオリティ上昇したと思ってる。機材により金銭投じれるようになっていくから次のライブはもっとプロのライブに近づいていけると思ってる(後輩がんばれ)。

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あとはモーション面がもっと向上していくと思う。今までは僕とか全然そこまでつけれてなくて向上が見込めなかったけど人数も増えて関わってくれるエンジニアも増えてきてるし、これからだって思う。具体的には、ハンドモーションは間違いなく向上すると思う。キモい動きしているところを決め打ちで閾値によって判定できるようにしよっかなってのを考えてる。できたらビシってミクさん指差してくれるよ!やったぜ!

そもそも今はモーションをなんとか見せれるようにするのに修正やってくれる人がめっちゃ時間使ってて業務用モーションキャプチャをもっと使えそうな機運が出てきてる。もしそういうお高い機材使えるようになったら修正の人がさらに質を良くするために時間を使えるから、モーション超品質良くなると思う。それこそ高い機材触れる機会ってあんまないからそこがこのサークルのいいとこなのかもね。一般人でoptitrack扱えやつとかおらんもん。まあ、扱えたからなんだって話なんだけど自慢くらいにはなるかも(笑)。

・VLLの機材担当はこんな人にオススメ

そもそもやりたいことやってるだけなので初音ミク好きって方ならokということで。多分入ってみたら、技術やってみたいこともできるんじゃないかなと思う!筆者は大学入るまでプログラミング未経験のただのみく廃なので...。

DJ, VJとか興味ある人向いてたりするかも!(僕はエレクトロ系の音楽が好きでそこから入ったので)

ライブという規模感のでかいイベントに関われるのは他のサークルにない魅力だと思うのでぜひ覗いてってほしい

・どの学問と繋がるの?

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真面目な話、ライブ系、メタバース系に就職するのでもなければ繋がる部分はないかも...。学問的な部分からは結構かけ離れちゃうんですよね。Unityとか3DCG系には強くなるのではと!!!

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少なくとも僕は勉強のためにやってるわけではなく、結局趣味なので
観客からの声が対価ってことです!!!(勝手に載せて怒られないか心配...)

<次回>
まだまだ機材編は続きます!
スクリーンについてもっと詳しいことがわかるかも!?




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