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【低コスト】IELTS 6.0→7.5 勉強法

改めて記録を見返すと、2019年9月の初回受験6.0から計8回を受験し、2021年4月にOverall7.5まで達成に1年半かかっていました。
2019/9受験: L6.5 R6.5 W6.0 S5.5 Overall 6.0
2021/4受験: L8.0 R7.5 W6.5 S7.0 Overall 7.5
 

以下、自分の反省点を踏まえて、1年で6.0から7.5までスコアアップする方法を提案してみたいと思います。


単語力


単語力はスポーツで例えると”筋力、フィジカル”に該当する最も基礎的な部分です。LやRでTOEICやGMATのように細かい文法を問われることがないIELTSにおいて、”強固な単語力”は大きな効果を発揮します。とことん時間を注ぎましょう。
おすすめの単語帳はこちら。単語1つ1つに対して実践的な例文が入っており、類義語もあってとても良い単語帳です。


おすすめの取り組み方としては、
「1日500語を1時間以内で処理する」
という方法です。この単語帳は3500語収載されていますので、1日500語処理できれば、ぴったり1週間で1周します。それを10周回すと10週間=約2.5か月で8割方頭に入ります。魅力的ではないでしょうか?さらに頭に入っていない単語も、実戦であったときに「単語帳にのっていた単語かどうか」の区別はつき、すなわち「覚えているべき単語だったか、その単語を知らなくても解ける問題だったか」の判断がつきます。

「1日500語を1時間」と聞いて、「そんなのできるわけない」と思われた方も多いと思います。そこで具体的なやり方に進みます。

〇1周目
  何も書かずにただ英単語を見て、日本語を確認。

〇 2-5周目
片手に色ペンをもち、英単語を見て日本語を頭に浮かべられるか確認。分からなかったら、チェックを入れていく。チェックしていない=わかる単語は、次の周から飛ばす。
(ペンの色を周数ごとに変えると便利。)

〇 6-10周目
基本は2-5週目同様、チェック入れは継続。さらに工夫を加えて、「リスニング特化」、「日本語⇒英語へのチャレンジ」、「例文に集中」、「イラストの追記」など周数に応じて角度を変えて取り組む。
(ここでも1日1時間以内をキープ!)

あと、リスニング音源はあらゆる本を開けない場面で聞き続けましょう。(私の場合は、洗い物や洗濯物対応や子供の寝かし付けをしているときにワイヤレスイヤフォンで聞き続けました。)最初は全然内容をフォローできませんが、周数が深まるにつれてどんどん理解できるようになってきます。
単語暗記のコツは、前半で頭に入っていないことにショックを受けてもやめないことです。最初のストレスは”通過儀礼”と思って淡々と周数を深めましょう。5-6周目くらいから手ごたえが出てきて、自分のルーティンになってしまえばこっちのものです。


単語を覚える=人の名前を覚えるようなものです。
例えば自分が学校の先生だとして、1クラス40人の名前覚えるなら1人ずつ面談して印象をインプットできれば、名前も自然に覚えられます。
しかし、自分がマンモス校の校長先生で3500人も生徒がいる場合、そんな暇はありません(そんな学校ないか…)。まずは全員1列に並べて一人ずつ握手をバーッとしていき、すぐ先頭に戻って、知っている人を後ろに下がらせつつ、何度も何度も行き来します。その過程で、「今回は挨拶の仕方を変えてみよう」とか「縄跳びを全員に飛ばせよう」とかすると、”癖が強い”やつが出てきますので、そういったきっかけでまた覚えられます。

ただ、この方法でもどうしても頭に残らない1割の「相性が悪い単語」があります。私は、この1割のみ100均で購入した単語カードに書き込んで覚えました。単語カード作成は時間がかかりますが、一度作れば歩きながらできるし、シャッフルもできるので最後の一押しにお勧めです。1割なら350語なのでとられる時間もしれています。くれぐれもいきなり単語カード作って膨大な時間を失わないように気を付けましょう。
なお、私は公式Text以外はLとR対策は単語しか行っておりません。本当にこれで十分です。IELTSの鬼門はSpeakingとWritingなのでそちらに時間を割きましょう。


Speaking対策

つづきまして、お困りの方も多いと思うSpeaking対策です。私は、以下のサービスを使いました。

My tutorで、ひたすらPart1~3を実戦形式で回します。頻度のおすすめは、「50分を週4回」です。この量が自分的に一番伸びている感覚がありました。My tutorのクラスは1コマ25分設定なのですが、2コマ連続で同じ先生を抑えてMock Testを2周やります。そうすることで2周目に取り組む際に1周目のFeedbackを意識して取り組めますし、本番での集中力も間違いなく持続します。

IELTSのスピーキングにおいて、①文法(三単現、単複の"s"や、時制)②表現のバリエーションがスコアを大きく左右します。
My tutorでは、文法を細かく指摘してくれるチューターがそろっていますし、Crash Courseの中で各トピックスに合わせたテキストが用意されており、最初はその中の熟語を覚えて使うのも有効な手段です。(ちなみに、My tutor申込時のフォームはCrash Courseと特訓ゼミで分かれていますが、クラスの単価は同じで、チューターの先生もお願いすれば柔軟に対応してくれます)

私はもともとSpeakingに苦手意識はなかったですが、初回受験時に5.5で愕然としていました。しかし、My tutorの継続的な受講により約3か月で6.5、半年後には安定して7.0をとれるようになりました。


Writing対策

最後にWriting対策です。私が使ったサービスはこちら。

Cafetalkの某K先生や、My tutorのWritingレッスンも受けましたが、私が一番安定して効果を感じられ、さらにコスパも良かったのがIELTSanswersでした。こちらのサービスでは、IELTSのWriting Essayを提出するとスコア付きで添削してくれるサービスです。おおむね1-2日で添削をしてくれてスピーディにやりとりができます。

Writingの基本戦略として、Part1、Part2ごとに質問パターンがあることを認識してそのパターンに応じた”型”にはめながら書いていくことが重要です。例えば、Part1なら棒グラフ・円グラフ・マップ比較などでそれぞれパターン化、Part2ならAgree or Disagree Q、Both sides Q、2 questions Qの3パターンで”型”を用意していました。
その”型”の確認や、細かい英文の表現についてIELTS Answersの修正を参考にしながら表現を暗記し、より洗練されたEssayをかけるようにしていく、というプロセスを繰り返しましょう。

なお、私は、6.0→7.0まで上がりましたが、最後7.5取ったときのWritingは6.5でした…。最後まで安定して7.0にスコアをのせることはできなかったので、もっと良いアプローチがあるのかもしれません。


R&L対策 with 公式テキスト

定番はこちらのテキストです。取り組むタイミングとしては、”単語が10周終わった後”がベストと思っています(もちろん早期受験が必要な方はそうもいっていられないと思いますが…。)。単語力が不十分な状態でテストを解くと「推測クイズ」みたいになってしまい、英語力とは別の能力を鍛えることになってしまうためです。また冒頭に述べた分からなかった単語が「知っているべき単語なのか知らなくてもよい単語なのか」の区別もつかず、能力向上のための原因分析があいまいになります。

公式TextはAmazon公式が結構高く、さらに時間がかかるのでメルカリなどで中古で買うのも1つの手段です。たくさん使うので11-15くらいの5冊は確保しておいて損はないはずです。リスニング音源はYoutubeにUPされていることが多いので、特に困ることはないかと思います。

私は子育てや仕事で長時間自分の時間を確保することが難しかったため、ListeningならPart1-2、Part3-4と分けて取り組んだり、Readingなら1パッセージごとに時間を測って解いていました。
Readingは1⇒3と難しくなっていくため、時間配分を
 Part1 15分⇒Part2 20分⇒Part3 25分
として解いていました。
勉強の基本ですが、答え合わせした後が重要ですので、間違えた際に”なぜ間違えたのか”を徹底的に分析しましょう。Listeningならスクリプトをみて拾えていなかった箇所を確認したり、Readingならどこが読めていなくて間違えたのかを深堀することが重要です。

最後に

最後に、IELTSは筆記受験とPC受験がありますが、PC受験を選べる都市部にお住まいの方は圧倒的にPC受験がおすすめです。リスニングはヘッドフォンで聞けますし、なによりWritingでコピペできるのが大きな差です。修正するのがめちゃくちゃ楽です…。

https://ieltsregistration.britishcouncil.org/test-chooser

では、皆さんが目標のスコアメイクできることをお祈りしています!!もし細かい質問などありましたら遠慮なくメッセージいただければと思います。可能な範囲でお答えします。



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