さたけ

●職業:理学療法士 心臓リハビリテーション指導士 ●研究分野:閉塞性動脈硬化症, 足病…

さたけ

●職業:理学療法士 心臓リハビリテーション指導士 ●研究分野:閉塞性動脈硬化症, 足病変, サルコペニア  ●日々の学びの備忘録として活用していきたいと思います! Instagram https://www.instagram.com/tswell_being/?hl=ja

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    • 2本

    現職の理学療法士2人でリハビリテーションに関する情報を発信します! 医療従事者の方やそれ以外のお役に立てるコンテンツを目指しています 1-2回/週の頻度で更新をしていきますので、是非ご覧ください!

記事一覧

心臓リハビリテーションとは

今回は心臓リハビリテーションについてご紹介いたします。 みなさんは”リハビリテーション”という言葉を聞いたことがありますでしょうか。最近ではドラマや漫画などでも…

さたけ
1年前
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心不全治療におけるにおけるパラドックス

今回は心不全治療(特に心臓リハビリ)における”パラドックス”についてまとめていきたいと思います。 Obesity paradox(肥満逆説)健常者における高いBMI(体格指数)は心…

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さたけ
3年前
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心不全患者さまに対する生活指導におけるジレンマ

今回は心不全患者さまへの生活指導における、自分の体験談を書いていこうと思います。 心不全とは心不全はガイドライン¹にて以下のように定義されています。 「何らかの…

さたけ
3年前
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2040年”理学療法士の供給過多”に向けたシフトチェンジ

はじめにここでは職場の同僚Aさんとの会話の中で自分がハッとさせられたことについてまとめていこうと思います。 衆力功をなす私たちが理学療法士になる過程で受けてきた…

さたけ
3年前
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血管疾患に対する行動変容アプローチ

今回は血管疾患患者さまと関わる際の'行動変容モデル'に基づいた介入方法について自分なりの考えを書いていこうと思います。 そもそも行動変容アプローチとは1980年代に禁…

さたけ
3年前
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末梢動脈疾患のリハビリテーションに関して②

今回は、末梢動脈疾患(以下, PAD)のリハビリテーションにおける自分が考える課題と工夫について書いていこうと思います。 末梢動脈疾患リハビリテーションの実状前回の…

さたけ
3年前
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末梢動脈疾患のリハビリテーションに関して①

今回は末梢動脈疾患の病態と治療方法について書いていこうと思います。 はじめに     末梢動脈疾患(Peripheral Arterial Disease:以下PAD)は, 広義では冠動脈以外…

さたけ
3年前
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自己紹介

初めまして。 現在、急性期病院に勤めながら主に内部疾患領域のリハビリテーションに携わらせていただいております。”さたけ”です。 主に心臓リハビリテーションに関す…

さたけ
3年前
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心臓リハビリテーションとは

今回は心臓リハビリテーションについてご紹介いたします。

みなさんは”リハビリテーション”という言葉を聞いたことがありますでしょうか。最近ではドラマや漫画などでも取り上げられるようになり、私たちの生活に身近な存在になってきたような気がします。

リハビリテーションとは語源はラテン語で「再びできるようになる」などといった意味があります。そして、世界的な定義としては

とWHO(世界保健機構)にて定義

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心不全治療におけるにおけるパラドックス

心不全治療におけるにおけるパラドックス

今回は心不全治療(特に心臓リハビリ)における”パラドックス”についてまとめていきたいと思います。

Obesity paradox(肥満逆説)健常者における高いBMI(体格指数)は心不全のリスク因子と報告されています。¹ また、肥満まで至らない過体重やウエスト周囲長の増大も心不全発症リスクであると報告されており²、心不全の発症を抑制するためには、適正体重を維持する必要があることは明白です。

しか

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心不全患者さまに対する生活指導におけるジレンマ

心不全患者さまに対する生活指導におけるジレンマ

今回は心不全患者さまへの生活指導における、自分の体験談を書いていこうと思います。

心不全とは心不全はガイドライン¹にて以下のように定義されています。

「何らかの心臓機能障害,すなわち,心臓に気質的及び/あるいは機能的異常が生じて新ポンプ機能の代償機転が破綻した結果,呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し,それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群」のこと

つまり、病気で心臓が血を送りだす力が弱くなり、

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2040年”理学療法士の供給過多”に向けたシフトチェンジ

2040年”理学療法士の供給過多”に向けたシフトチェンジ

はじめにここでは職場の同僚Aさんとの会話の中で自分がハッとさせられたことについてまとめていこうと思います。

衆力功をなす私たちが理学療法士になる過程で受けてきた学校教育では、すべての科目・分野で平均点以上をとることができる人材を育成し、最終的には国家試験に合格できるようなカリキュラムが組まれています。そのためか、臨床に出てからも、苦手の克服が優先されて、得意なことを伸ばすことが後回しにされてしま

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血管疾患に対する行動変容アプローチ

血管疾患に対する行動変容アプローチ

今回は血管疾患患者さまと関わる際の'行動変容モデル'に基づいた介入方法について自分なりの考えを書いていこうと思います。

そもそも行動変容アプローチとは1980年代に禁煙に関する研究から考案された行動変容ステージモデルに対するアプローチ方法で、禁煙に限らず運動行動など、健康に関する様々な分野で応用されております。行動変容ステージは、人の行動変化を「無関心期」「関心期」「準備期」「実行期」「維持期」

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末梢動脈疾患のリハビリテーションに関して②

末梢動脈疾患のリハビリテーションに関して②

今回は、末梢動脈疾患(以下, PAD)のリハビリテーションにおける自分が考える課題と工夫について書いていこうと思います。

末梢動脈疾患リハビリテーションの実状前回の末梢動脈疾患のリハビリテーションに関して①でPAD患者に対する運動療法について記載しましたが、実際に3-6か月の期間運動療法を監視下で提供できる施設は全国的にも少ないと思います。

実際に私の勤める病院でも外来での監視下運動療法を導入

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末梢動脈疾患のリハビリテーションに関して①

末梢動脈疾患のリハビリテーションに関して①

今回は末梢動脈疾患の病態と治療方法について書いていこうと思います。

はじめに     末梢動脈疾患(Peripheral Arterial Disease:以下PAD)は, 広義では冠動脈以外の動脈病変と考えられており、本来は脚だけではなくお腹や腎臓などの動脈も含まれています。ただ、欧米諸国ではPADと下肢閉塞性動脈硬化症は同義語として用いられているため、このnoteでもPAD=下肢閉塞性動脈硬

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自己紹介

初めまして。

現在、急性期病院に勤めながら主に内部疾患領域のリハビリテーションに携わらせていただいております。”さたけ”です。

主に心臓リハビリテーションに関する情報を発信していきたいと思います!