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Vol.2 私 meets MLBについての歴史 - ②世の中金…なのか? 〜私がレイズを好きになった理由〜

NPBと比べるとGMなどのフロントがクローズアップされるMLBを見始めてからある疑問を持つようになりました。

勝つためには大枚をはたいてスター選手や優秀な人材をかき集めるのが一番の近道なのか?」と。

2000年代、アメリカンリーグ東地区は10年間のうち、下記のように最終順位が全く同じだった年が6度(2000 - 2003、2005、2007)もありました➡️

1.ニューヨーク・ヤンキース
2.ボストン・レッドソックス
3.トロント・ブルージェイズ
4.ボルチモア・オリオールズ
5.タンパベイ・デビルレイズ

私は上記のような運営が自分にはどうも馴染まなかったのでヤンキースファンとなることはありませんでした。

だからといってアンチヤンキース=歴史的な背景からレッドソックスに気持ちが傾くか?と聞かれたらここも資金面で恵まれており、時にはヤンキースを思わせる金満補強も施しながらほぼ毎年難なくポストシーズン進出してしまうので私好みではありませんでした。

そこで弱小球団が次第に力をつけて常勝球団に勝つという痛快なシーンをいつか見てみたいと思うようになりました。でもデビルレイズあたりが打ち負かすのは夢のまた夢だよなと2000年代中盤ごろは考えていました。というのは、強豪だったマリナーズを率いていたルー・ピネラ監督がアリーグの底辺とも言えるデビルレイズへ移籍で何か変わるか⁉︎と期待していたものの、順位は相変わらずの下位だったからです(一応2004年には球団初の最下位脱出で4位となっていますが)。なお、2000年代中盤にはいろいろな球団をちょくちょく見てきたのもあってマリナーズファンというよりはMLBそのものが好きな一ファンという状態でした。

さてデビルレイズですが、2006年にはジョー・マドンに監督が代わります。就任後、チームは2年連続最下位でしたが、カール・クロフォードがすっかり盗塁王の常連となり、スコット・カズミアーは若き左のエースとなりました。そしてドラフトでは後の主力となるエバン・ロンゴリア、デビッド・プライスを獲得しています。投打の軸がいて、プロスペクトの台頭が混ざり合ったらどんなケミストリーが起こるのか期待してしまう…この頃のデビルレイズはファンでなくとも興味を惹かれる球団でした。

そして2008年、レイズに改称されたこの年、シーズン当初から好調だったため「春の珍事か?」という嘲笑を跳ね除け、初のシーズン勝ち越しどころかワールドシリーズ進出まで果たしました。私がファンになったのは8月上旬ごろで、きっかけは前年より加入の岩村明憲選手のその日の結果を報じるスポーツニュースを通じてレイズの成績についても触れていたところからでした。「あの弱小球団がここまで変わるのか⁉︎」という驚きと、今まで散々やられていた強豪球団を打ち負かす千載一遇のチャンスと感じたの点がファンになった理由です。その直後から選手やファンが髪をモヒカンにしたり、カウベルを使った応援が取り上げられるようになったはずです。

レイズの強さは一過性ではなく、その後も地区優勝やワイルドカードでポストシーズンに進出しています。選手に目を向けても、ベン・ゾブリスト、クリス・アーチャー、ケビン・キアマイアーなど魅力的な面々が台頭してきました。2008年の大躍進を演出したマドン監督とアンドリュー・フリードマンGMは既にレイズを去って少し魅力は欠けましたが、ヤンキースやレッドソックスとは対照的な方法で勝ちに行くという痛快なスタイルが好きなのでこれからもファンであり続けるでしょう。ここ5年はポストシーズンには縁が無いだけに、来年はケビン・キャッシュ監督(私事ですが誕生日が同じです😆)の冴えたる采配と、若いウィリー・アダメス、オースティン・メドウズ両選手などの成長で地区優勝とは言わないまでもワイルドカードに何とかというところくらいまで期待しています✨

あと新球場建設⛑に関する進展にも…(小声)

では次回もお楽しみに!

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