一番好きなコンテンツがコロナ禍でみせた真髄について(ミリオン10th Act-4に寄せて)
掲題のコンテンツ『アイドルマスターミリオンライブ!』の10周年ライブツアー千秋楽に寄せて、4年前の話を書く。
前置きをごちゃごちゃ書こうとしたが、やっぱり見るのが一番早いと思う。
2分30秒いただきたい。
この動画が公開されたのは2020年5月23日の生配信中だ。
新型コロナウイルスが広がりをみせる2020年4月、私は絶望の中に居た。
政府の大規模イベント中止要請を受けて2月にPerfumeやEXILEがドーム公演を中止、その後「緊急事態宣言」。
ミリオンライブは5月に初めての野外ライブ2daysを控えていた。
会場は山梨県にある遊園地・富士急ハイランド併設の野外ステージ「コニファーフォレスト」。
多彩な楽曲やそのコンテンツ特有の明るさが野外に似合うと確信していた私は、かねてより熱望していた野外ライブを本当に楽しみにしていた。
最終的にその7周年ライブも中止が決定。
私は両日現地を確保できていたが、チケットは全席払い戻しとなった。
”禍”の初期の罹患者や医療・公衆衛生関係者の苦労は想像するにあまりある。
一方で役者・声優もまた、登壇する舞台がなくなると収入がその分全く無くなってしまう。
観客側は楽しみにしていたエンタメを享受できなくなるだけだが、キャストにとっては死活問題だ。
だが感染が拡大しワクチンも確立されていない状況では仕方なかった。
しかしミリオンライブは届けることを諦めなかった。
出演するはずだったキャスト全員のスケジュールをまさかの"バラさない"という決断。
ライブをやるはずだった本来の日程、5月23,24日をそのままに全員参加の生配信を行ったのだ。
スタジオで画面に映るのは両日とも1人のみ、ライブに出演するはずだった他のキャストは画面上に表示するチャットで参加し、過去の映像を振り返りながらメールを読み、リモートでトークする形式をとった。
そして配信の最後に、また会おうと言ってくれた。
(day2)
『Thank You!』はミリオンライブで最初にリリースされたCDであり、ライブのアンコールはこの曲で終わるのがお約束となっている。
これがミリアニで描かれ続けた「ありがとう」の原点。
ステージで歌うキャストに対して全力のありがとうを叫んで終われる、感謝と情熱の交換をずっと続けてきたこの曲を、こんなにも愛に溢れた形で届けてくれたその心意気に胸が一杯になった。
そして今、久々にこの『てづくり39』を見て、ミリアニを振り返って、『REFRAIN REL@TION』の歌詞を読み返して改めて思う。
自分は結局、初期から今に至るまで、ミリオンライブのずっと変わらない血の通ったあたたかさに惹かれ、ともあれ楽しんでしまえという熱に浮かされてここまで連れてきてもらったのだ。
そして楽しんだのだ。
地道に歩むゲームを、鮮烈なストーリーで魅せるコミックを、400を超えるオリジナル楽曲を、アイドルの"有り得る未来"を拡張し続けるキャストたちと一緒に。
いつかこのアイドルたち・このキャストたちと
願いの中の願い
39人ライブという悲願を叶えたくて
10年分の「ありがとうの応酬」、リフレインする瞬間をもし良かったら見届けてほしい。
全部が繋がって辿り着く場所できっときっと最高を更新するから。
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