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リリアとマレウスは実の親子か?という話

※ディズニー作品およびツイステ本編・PS・イベント・ツイステ展のネタバレがあります。

フライングですがツイステリリース2周年おめでとうございます!!!実験着グリムかわいい!!!
コミカライズ2巻とノベライズの発売もおめでとうございます!!あとは当日受け取れるかどうかにかかっています。頼んだ佐川急便。
6章の続きも楽しみですし着々と近づいてくる7章に正気でいられるかわからないし8章が来たら意識を保っていられないと思うので誰か私の手を握っていてください。生きねば。


さあ今回の話題は『マレウスとリリアって実の親子なんじゃない?』という話です。


しかしこの仮説は矛盾が生じますね。マレウスは自身のおめかしバースデーPSにて肉親は己と祖母のみと断言しており、仮にこの2人に血縁関係があるのならリリアがマレウスと共に学園に居るはずがありません。マレウスが王族の血筋であり、リリアがその父であるのならリリアは王族、または王族の配偶者となりますからまずお目付役(従者)という立場に就くことはできないはずです。

しかしリリアは自身の運動着PSでルークに己とマレウスの関係性を『親子愛』と呼ばれそれを否定も肯定もしませんでした。というかその言葉でPSが終了しました。
リリアの反応を見せてから終えてもよかっただろうに、その台詞を聞いたリリアの反応が分からないまま終わらせたのは意図があってのことなのではないでしょうか。具体的には〝本当に親子〟とか。

◆リリアのメインモチーフとなっているキャラクターは?

という訳でまずはリリアのメインモチーフキャラ、これはツイステリリース前からたびたび議論になっている話題だと思います。
マレウスがマレフィセントならやはり最も信頼した手下だというディアブロなのか?
しかしディアブロは探し物が得意という特徴があり、リリアの苦手な事は探し物と断言している以上、全く関係ないという訳ではないにしろディアブロがメインモチーフである可能性は低くなります。
では探し物な苦手な手下のグーンか?というにはその経歴と強さは生徒たちの中でも一線を画しているように思います。

では少し視点を変えて見てみましょう。
他寮のメインモチーフキャラの振り分けです。
前半寮のハーツ、サバナ、オクタ、スカラはかなり分かりやすく作品を代表するヴィランがメインモチーフの生徒が1人いますね。リドルはハートの女王、レオナはスカーといった具合です。

ではオンボロ寮を含むポム、イグニ、ディアソの後半4寮のモチーフとなるとどうでしょう。
オンボロ寮は監督生とグリム2人でチェルナボーグ。イグニハイド寮はイデアとオルト2人でハデスになっています。

ポムフィオーレはヴィル1人が白雪姫の女王……と見せかけて、エペルと2人でモチーフを分担しているんですよね。
ヴィルが女王モチーフであるのは分かりやすいですがエペルも女王?と疑問に感じるでしょう。
エペルは〝老婆の姿になった女王〟がモチーフです。
老婆に変身した女王は『己の最も嫌う醜い姿になりその容姿を武器にして目的を達成しようとする』のですが、それはエペルの『可愛くなるのが嫌という願望を持ちながらその可愛さを武器にして目的を達成する』という5章を経たエペルのキャラ付けの元になっているのだと思われます。
現にエペルの意地悪顔は老婆に変身した女王にそっくりですしね。

ここまで来ると、後半寮は作品を代表するヴィランがモチーフのキャラクターは2人いるという法則性が見えてきます。
そしてこれをディアソムニアのリリアとマレウスに当てはめるとリリアは『マレフィセント』
マレウスは『マレフィセントドラゴン』がメインモチーフになっているのでは
ないでしょうか。

本家マレフィセントのデザインは巨大な吸血コウモリをモチーフにして描かれたそうです。リリアのアイコンがコウモリであり、好きなものはトマトジュースというどことなく吸血鬼的な要素が匂わせられていますね。
ツノのように跳ねた髪型などもマレフィセントの要素を目立たない形でデザインに落とし込んだのではないでしょうか。

また先日から開催されているツイステ展にて初期案のリリアにはツノがあり、糸車の針を持っていました。勿論あくまで初期案であり、現在もその設定が引き継がれているのかはわかりませんがリリアのモチーフ元がマレフィセントであることの補強材料になるのではないでしょうか。
また、マレウスがマレフィセントドラゴンがモチーフであるならあれほどドラゴンと龍の違いに拘ったり自身がドラゴンであることを強調している説明がつきます。


というわけで
リリアのメインモチーフは『マレフィセント』
マレウスのメインモチーフは『マレフィセントドラゴン』
ということになります。

ちなみに白雪姫の女王は女王と老婆、マレフィセントは人型とドラゴンの2つの姿がありますからその異なる姿が1キャラカウントで振り分けられているのでしょう。
グリムと監督生、イデアとオルトは〝2人で1人〟であることを強調されており、モチーフキャラも同じなのですが、これはチェルナボーグとハデスに異なる姿がないためリリア達とは逆に1人のキャラを2人分に分けているのだと思われます。

◆王と騎士

しかしリリアのメインモチーフがマレフィセントと分かったからなんだというのか。
最初の親子云々の話はどこ行ったんだと思うでしょうがまあお待ちください。

ディズニーから出ている『みんなが知らない』シリーズはご存じでしょうか。
白雪姫の女王やゴーテルなどのディズニーの悪役の真実を書いた作品…なのですが、原作アニメとはかなり異なる設定や世界感でオリジナルキャラなども登場する為、原作アニメの続編あるいは過去編として見るのは難しいですが原作とは完全に別物として読むとそれなりに楽しめます。

このシリーズには『みんなが知らない 眠れる森の美女 カラスの子どもマレフィセント』という作品が存在します。
タイトル通り主人公はマレフィセントで独自の設定の彼女の過去話などが展開していくのですが、その中の一つに『マレフィセントとオーロラ姫は実の親子』という設定があります。

オーロラは実はマレフィセントが魔法で生み出した実の娘で……という突飛な内容なのですが、スルーしづらい設定です。
以前触れたようにマレウスにはオーロラ姫の要素があり、そしてリリアのメインモチーフがマレフィセントであるならこの設定をキャラに反映している可能性は高いんじゃないかなと思います。

この設定だけでリリアとマレウスは親子!というのはかなり強引なのですが、前述した「親子愛」という言葉を聞いた時のリリアの反応が分からなかった件や、お目付役という女王やマレウスに仕える立場であるのにも関わらず『マレフィセント』というモチーフが入っているのも彼がマレウスの実父であるからなのではないでしょうか。
義理の親子であるリリアとシルバー、実の親子であるリリアとマレウスという対比もできます。

しかしまだ疑問点が解消されていません

・マレウスの両親は既に亡くなっている
・リリアは従者である


という2点です。

そしてリリアとマレウスが実の親子であるという仮定で話を進めるのなら

・マレウスは実父がリリアであることを知らない
・マレウスが父と認識している人物とマレウスの間に血縁関係はない
・リリアは王族の血筋ではない

ということになります。

めちゃくちゃややこしい……とはいえこれらの疑問を解消する案が1つあります。

マレウスの母とリリアが不倫関係にあった

という可能性です。
マレウスが、マレウスの母(女王)とリリア(従者)の間に生まれ、しかし不貞によって産まれた子である為おおっぴらには出来ず表向きには正式な夫との子として公表したのであれば説明がつきます。

図にするとこんな感じです。
おそらく王族の血筋なのは母方であるためマレウスが次期領主なのは特に問題ないと思われます。「一応女性向けソシャゲだぞ!?」という声が聞こえてきますが無視して続けます。

シルバー式典服PSにて母国でのリリアが上げた功績などについて語られていましたが、ここで触れられているリリアが仕えていた領主はどちらかというとマレウスの母を指しているのではないでしょうか。

現在茨の谷の領主はマレウスの祖母なようですが、マレウス母がなんらかの理由で亡くなり当時まだマレウスもまだ幼かったという理由でマレウスが正式に領主になるまでのつなぎという形で本当ならばとうに引退していた皇太后であるマレウス祖母が現領主をつとめているんじゃないかな…という予想です。

2人は女王と騎士という主従関係にあり、距離もかなり近かったのではないかと思われます。
いわゆる『宮廷風恋愛』とかが近いのかもしれません。配偶者の居る高貴な女性とそれに仕え尽くす騎士の恋愛譚。愛のない政略結婚が大半だった時代において、そういったものに縛られず愛し合う2人こそが真実の愛、つまりは不倫=純愛として扱われていた訳です。
ディズニー関係ではありませんが『ランスロットとグィネヴィア』『トリスタンとイゾルデ』とかが有名ですね。

現にリリアは自身の花婿衣装PSにて「華やかなタキシードスーツ……アバターにくらい着せてみたかったが、諦めるか」と発言しています。
こんな事を言う以上、リリアは華やかな花婿衣装を着て結婚式を挙げたい相手がいたが、それは叶わなかった過去があるのではないでしょうか。

そしてその願いが叶わなかったのは2人は自由に婚姻できる立場ではなく表立って結婚式を挙げられなかったからからなのではないでしょうか。
カリムに物語の王子みたいと言われ喜んでいる姿も印象的ですし、花婿衣装のカラーに紺でも赤でもなく緑を選んだのは愛する人がよく身につけていた色だったのかもしれません。

◆茨の谷の惨劇

更に深掘りしていきましょう。
マレウスの母が亡くなった理由についてです。

マレウスの母のみが亡くなっている…のであれば病や事故など複数の理由が考えられるのですが、父(正式な夫)の方も亡くなっているためなんらかの事件があった可能性が浮上してきます。

マレウスが把握している肉親は祖母のみなのですがこの家族関係の元ネタはアナスタシアだと思われます。

1997年製作のアニメ映画
世界中で騒がれた『アナスタシア生存説』が元になっている作品。

アナスタシア皇女は8歳。祖母に「いつかパリで一緒に暮らそう」というペンダントとオルゴールを送られる。それからまもなくパーティーに邪悪な魔法使いラスプーチンが現れ、彼の呪いによって革命が起こり、祖母とアナスタシアは以外の家族は死亡。祖母と一緒に逃げていたアナスタシアは汽車から転落し頭を打ち気絶。そのまま人混みに紛れ行方が分からなくなってしまう。
それから10年、記憶を無くし孤児院で育てられたアナスタシアは唯一手元に残ったペンダントと途中出会った詐欺師の青年ディミトリを頼りに家族を探しにパリへ向かう。

厳密にはこの作品はディズニー製作のものではないのですが、アナスタシアの製作会社がディズニーに買収されておりディズニー作品のみ視聴できたリニューアル前のディズニー+でも視聴可能だったため取り上げています。

そしてこの『アナスタシア』は『眠れる森の美女』との共通点が多いのです。

・己が実は王族だということを知らない主人公
 (アナスタシアとオーロラ)

・大勢の前で王族に呪いをかける悪役
 (ラスプーチンとマレフィセント)

そして『アナスタシア』の監督ドン・ブルースは『眠れる森の美女』の製作にスタッフとして関わっています
ここまできたら意図的に元ネタとして組み込んだと見ていいでしょう。

重要なのは『アナスタシアと祖母以外は殺されている』という点です。
これはマレウスと祖母…ドラコニア一族にも当てはまり、他の家族は全員殺害されているのではないのでしょうか。

また、6章で判明したツイステッドワンダーランドの世界地図を見る限り茨の谷のある島は複数の国境線が引かれていることや、マレウスの肩書きが『次期領主』と『王子』で安定していない所を見るに世界的に見ると茨の谷は1つの国としては認められていない可能性が出てきます。
あくまで〇〇国の茨の谷という感じで島に住む民には複数の国でも他国からは1つの国という認識なのかもしれません。
そうなると本当に少し前まで隣国との争いは絶えなかったのではないでしょうか。リリアが戦に駆り出されていた理由もなんとなくわかります。
この辺は実写版マレフィセントの要素でしょう。それを考えるとおそらく茨の谷を襲ったのは人間たちの国であり、マレウスの母が亡くなったのはそういった隣国との争いによるものなのだと思われます。

マレウスが祖母を「おばあ様」と呼ぶのに対して両親の事は「父と母」と呼んでおり「お父様、お母様」ではないことから、2人が亡くなったのはマレウスがかなり幼い時でありマレウスが両親と過ごした時間は本当にごく僅かでほとんど記憶はないのでしょうね。

また、アナスタシアには複数人の姉がいました。
マレウスも同様に年上の兄弟がいた可能性は高いと思います。ただその兄弟はおそらくマレウス母と正式な夫との間に生まれた子たちでマレウスとは異父兄弟にあたるのではないかな…という予想です。マレウスがケイト(2人の義姉と暮らすシンデレラがモチーフに入っている)となにかと関わりが多いのもそういう繋がりなのでしょう。そう考えると姉2人だったのかもしれません。
本来なら優先的に『領主』の継承権があったのはその兄弟であり、その兄弟たちが軒並み戦争で亡くなったためその役割がマレウスに回ってきたのかもしれません

ともかくかつての戦争で、おそらく自国の城にいたであろう王族一家のほとんどが敵国に殺害されるという大事件があり茨の谷はそれこそ国が滅びる寸前までいったのではないでしょうか。
マレウスが城から一歩出るのにも護衛が必要だったのも頷けます。
もしマレウスが死んでしまったらそれこそ茨の谷の王族の血筋は途絶えるのでしょう。


それと、ここまで読んでピンときた方もいるかもしれませんが『王族と従者の身分違いの恋』『隣国との争いで亡くなった王族』……
これってイベント『ゴーストマリッジ』に登場するイライザ姫とチャビーにも当てはまりますよね。

彼らの国は500年前に隣国の裏切りにあい、姫を守りきれず一夜にして滅んだことが語られています。そしてストーリーのラストでイライザ姫とチャビーは結ばれ結婚式を挙げていました。
これは2人が既に亡くなっていて縛られるものがないからこそ出来たことだと思われます。
イライザとチャビーの2人はある意味、マレウス母とリリアのIFでもあるのではないでしょうか。

思いは通じ合っていたが結婚式を挙げることは叶わず、愛する人を守りきれず生き残ったリリア。
愛する人を守りきれず死んだが死後に思いが通じ結婚式を挙げたチャビー。
仕えるべき主人であり愛する人を守りきれなかった2人の騎士。

最後にイライザが赤ちゃんの話をしていたのも、マレウスという息子がいるリリアとマレウス母との対比という意図があったのかもしれません。

豆イベにてリリアはかつて『走る要塞』とまで言われるほどだったと触れられていましたが守ることが得意な分、1番守りたい人を守れなかった過去は悔やんでも悔やみきれなかったのではないでしょうか。

リリアにとってマレウスは愛する人の忘れ形見であり、なんとしてでも守りたい息子なのでしょう。

そしてリリアはマレウスに対してかなりの罪悪感があるように思えます。母を守れなかったこと、父として側に居てやれなかったこと、結果的に次期領主としての役目を背負わせることになってしまったこと。だからこそリリアはマレウスに対してかなり甘いように感じます。

顕著なのはリリアはマレウスを叱ったり注意することがないという点です。
マレウスの集まりに招待されない因果には様々な要因があるのですが、大きな要因の1つとして『時間にルーズ』…というか彼はおそらく人間の時間感覚がよくわかっていません。
マレウスやリリアが『郷に入っては郷に従え』を信条としている以上、人間の時間感覚に合わせるべきでありリリアはそれを注意しないといけない立場だと思うのですが、一切注意せず代わりに寮長会議に出席していたりします。
これは近いうちに領主になる(自由がなくなる)マレウスに対する甘やかしなのかなと思います。

だからこそリリアは何があってもマレウスの味方をし、協力すると思います。それが例え倫理に反することでも。
寮長の幼少期をよく知り、罪悪感を抱えている副寮長という点はハーツラビュルのトレイに通じるものがありますから、7章でのリリアは1章のトレイと似た立ち位置になるのかもしれませんね。
いるよね、罪悪感で子どもを甘やかすパパ。

そうそう、リリアはアリアーブ・ナーリアイベントにてマレウスの護衛として熱砂の国に付いて行きませんでした。あの腹痛はどう見ても演技です。
国外旅行という危険が伴うイベントなのにリリアにとってマレウスはなんとしてでも守りたい存在だと言ったことと矛盾してるやんけ!となりますが、マレウス自身の強さとカリムやジャミルたちが万全な警備体制を敷くであろうという信頼、そしてなによりマレウスに時期領主という役目から少しの間だけでも離れさせて大事な人と過ごす時間を作ってあげたかったのではないでしょうか。

…まぁマレウスにとっての大事な人は監督生のことを指しているんですが、リリアは監督生とマレウスにかつての自分とマレウス母を重ねて見ている所があるのかもしれません。

マレウスと監督生がどういう関係に落ち着くのかはわかりませんが、前述したゴスマリのチャビーとイライザがリリアとマレウス母のIFであり、監督生とマレウスのIFでもあるというのならゴスマリがこれまでのイベントの中で唯一エンドカードがあり、そこに2人を祝うグリムが描かれていたのにも説明がつくと思うんですよね。リリア、監督生を恋バナに誘ったりするしな…


かつて自分たちに役目に縛られず過ごす時間がなかった分、息子にはその時間を与えてあげたかったのかもしれないですね。

それを踏まえると2章でレオナの行いを「腐った性根」「真の王にはなれんだろうよ」とまで言い、珍しく感情をあらわにしているのもわかります。
これは女王として自由なく生きて死んだ愛する人と、これから同じ自由のない道を辿るであろう息子を知っているからこそ、第二王子という立場であのような振る舞いをしたレオナが許せなかったのでしょう。

◆まとめ

という訳で今回のまとめ。

・マレウスはリリアとマレウス母の不貞によって産まれた子であり表向きは正式な夫との子として公表した

・マレウスが言及していた父とマレウスに血縁関係はない

・マレウスはリリアが実父であることを知らない

・茨の谷はかつてマレウスとマレウスの祖母以外の王族一家が人間たちに殺害されるという危機があった

・リリアにとってマレウスはなんとしてでも守りたい息子である

という考察でした。
いや、リリアにそんな経歴があるなら人間めちゃくちゃ嫌いなんじゃない?星に願いをで『人間も妖精も全ての種族が仲良く暮らせますように』とか願わなくない?
と、思われそうですがリリアが愛する人を失った時に抱いたのは殺した者たちに対する怒りや憎しみよりも、喪失感や虚無感だったのではないかなと思います。
でも愛する人の忘れ形見を守るという責務を己に課すことでなんとか後を追うことなく、必死に生きてきた数十年間だったのではないでしょうか。

そして、シルバーのことですが
リリアは間違いなく、シルバーのことも息子として愛していると思います。父として実の息子のそばにいられなかったリリアにとって養父としてシルバーと過ごした時間、そしてシルバーと一緒に兄弟のように育ったであろうセベクと過ごした時間はかけがえのないものであるはずです(まあ関わり方に問題はありますが)。

シルバーとセベクがいなかったら彼は人間に無関心なままで〝全ての種族が仲良く暮らせますように〟とは願わなかったのではないかと思います。
マレウスとシルバーとセベク、妖精と人間とその両方である子、大切な子どもたちがこれからも末長く幸せに暮らしてほしい…という心からの望みを星に願ったのでしょう。

…まあ、仮にこの推測が当たっていたとしたらリリアの意に反してディアソムニアは物凄くゴタゴタすると思います(オブラートに包んだ表現)。
特にシルバーはリリアの一人息子である事を誇りに思っている様子ですし、リリアは3人の事を心から愛していますがちゃんとそれぞれと向き合っているのか?と言われたら…うん…その……
怖いなあ!7章!(まあでも7章にこの話はメインでやらないとは思う)

というわけで『リリアとマレウスは実の親子なんじゃない?』という話でした。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
それではまた。

◆追記 2023.5.23 リリアとマレウス母の関係について(7章Chapter3までのネタバレあり)

皆さん7章更新分までお読みになられました!!?
7章に突入してからというものリリアとマレウス母の関係について補強する情報が出るわ出るわで大変なのでひとまず7章分を簡素にまとめました。

・リリアが過去賜ったもので1番価値のあるドングリのブレスレット

こちらは過去にマレウスの母がリリアに与えたものではないでしょうか。〝賜る〟という言葉は目上の人物に使う表現ですから、ドングリのブレスレットを作るような幼い子ども尚且つ目上の人物から貰ったものであることが伺えます。
これがシルバーからもらったものであれば〝賜る〟という表現を使うのは不自然ですし、マレウスであれば「昔マレウスが作ってくれての〜」とあっさり話してくれそうな感じがしますから、詳細を伝えず簡素な説明で済ませたということはそれを贈ったのはシルバーが知らない人物である可能性が高いのではないでしょうか。

・ナイトレイブンカレッジの入学許可証を保存していたあやつ

500年前に届いたナイトレイブンカレッジの入学許可証を保存していた〝あやつ〟
リリアの口ぶりからして相当親しい相手であることが伝わってきます。
そしてその許可証を保管させていたという言い方や、王室の書陵部に保管させていることからも茨の谷で相当な地位のある人物であることが伺えますね。

王室の書陵部に入学許可証という個人的な物を保管させることができるほど茨の谷での地位が高く、
尚且つマレウスの祖母の代から茨の谷に居るであろうリリアよりも年下

という点を考えるとマレウスの母はかなり合致すると思われます。

そしてChapter3で登場したリリアの夢の世界はまだリリアが現役で戦っていた頃のものでした。
◆茨の谷の惨劇で考察した通りであれば、マレウスの母はおそらく戦争で亡くなっています。
リリアとマレウスの母が親しい仲にあり、彼女を守りきれなかったという無念、そして彼女を失った悲しみがリリアの中で大きく残っているのであれば『まだ彼女が生きていた頃』として戦争時代の記憶が夢の世界に反映されるのはおかしくないでしょう。

現に、マレウスの母の話題に触れた時の「……母も」という溜めはそれだけリリアにとって思いの強い人物であることを指しているのだと推測できますね。

というわけでざっくりまとめでした!
次回の本編更新でマレウス母の名前を教えてくれたら泣いて喜ぶ。 それではまた。

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